週末の食材まとめ買いにエコバッグを持参しているわが家。その中でも特に重要なのはクーラーバッグ(Cooler Bag)といわれる保冷・保温エコバッグです。
オーストラリアという土地柄、暑い日が多いのでハムやチーズなどを買うときはクーラーバッグがあると安心。
厚みがあって丈夫なので牛乳やジュースなど多少重いものを入れても大丈夫です。
そんな中、長年愛用してきたクーラーバッグに破れ発見。
スーパーで手頃な値段で買えるけれど、もう少しかわいくておしゃれなものが欲しいなぁと思い、この機会に自作してみることにしました。
難しい裁縫が苦手なほぼ初心者でもなんとか作ることができた!買い物に!ピクニックに!
保冷・保温トートバッグ・エコバッグの作り方やコツ・ポイント、改善点などをまとめてみました。
目次
何かと便利な保冷・保温エコバッグ
食材の買い出しに欠かせない!
近所のスーパーで購入した保冷エコバッグ。確か$3くらいでした。
食材の買い出しに欠かせない存在。
食材の買い出し以外にもビーチ、ピクニック、遊園地に行くときなどいろいろ活躍しています。
破れ発見!
で、先日、破れを発見しました。
ショック。でも何年も使っているので当たり前といえば当たり前。
まだまだ使えそうだけれど「そろそろ新しい保冷バッグを準備しといて」という感じです。
保冷・保温バッグの作り方が分からない!
スーパーで安く買えるけれどたまには手作りしてみよう!ということで作ってみることにしたものの、実は作り方が分かりません。
よく見かけるクーラーバッグの特徴といえば
- バッグの内側(裏地)に銀色のシートがついている
- ファスナーがついている
といった感じ。
一方、わたしのソーイングレベルは
- バッグ本体と裏地を縫い合わせる方法が分からない
- ファスナーのつけ方が分からない
といった感じ。
でも、マチ付きトートバッグの作り方は分かっているので適当に手を動かして作ってみることにしました。
保冷保温エコバッグ・トートバッグの作り方
- 費用:生地の価格による・手持ちの生地で作れる可能性大
- 推定所要時間:ミシン→約1時間~2時間 手縫い→約2時間~4時間
- お手軽度:★★★☆☆ 生地が厚くなるのでちょっと縫いづらい
- 自己満足度:★★★★☆ ファスナーをつけることができれば尚よし
材料
- 好きな布
- アルミシート
- マジックテープ・ファスナーなど
- 糸
生地
今回はテーブルクロスとして使おうと思って買っておいたIKEAのビニールコーティング生地を使いました。
結局テーブルクロスとして使うことはなく、中途半端に残ってしまったのでこの機会に使い切ってしまうことに。
ちなみにビニールコーティング生地は
- かたい
- マチ針が刺しにくい
- マチ針を刺した跡や糸を抜いた跡が目立つ
といった点が面倒だなぁと感じたので普通の生地でもよろしいかと。
アルミシート
オーストラリアに上陸した100円ショップダイソーで調達しました。
2メートルくらいあるので他にもいろいろ作れそうです。
マジックテープ または ファスナー
同じくダイソーで調達。
ファスナーのつけ方が分からないのでマジックテープにしました。
1. 生地・アルミシートを裁断する
バッグ本体1枚
本当はバッグの仕上がりサイズに合わせて裁断するのが理想的。
が、マチ付きバッグを作るときの必要な生地の量や裁断サイズが全然分からない!というわけで残っている生地をほぼそのまま使うことにしました。
作ってみないとバッグの仕上がりサイズが分からない、というやつです。
大きめサイズのバッグを作りたかったので持ち手の部分を残して最大限にカットしたところ、サイズは縦: 約56cm 横:約130cmになりました。
【追記】マチ付きにする場合の生地の裁断サイズの計算方法をまとめてみました。
アルミシート1枚
- バッグ両脇の縫い代→3cm(1.5cmずつ三つ折り)
- バッグ上側(=持ち手をつける部分)の縫い代→6cm(3cmずつ三つ折り)
として「バッグ本体1枚」で裁断した布のサイズから逆算。
その結果、
- 縦: 56cm-3cm-3cm=50cm
- 横: 130cm-6cm-6cm=118cm
というサイズに裁断することになりました。
- 本体生地の短い方(今回の写真では縦の長さ)-3cm-3cm
- 本体生地の長い方(今回は写真では横の長さ)-6cm-6cm
で算出する感じです。
例えば、両脇の縫い代を4cm(2cmずつ三つ折り)にしたい場合は縦: 56cm-4cm-4cm=48cmと応用できます。
計算が面倒な場合は「バッグ本体1枚」の上に重ねて大体の大きさを決めて裁断してもよろしいかと。
持ち手2枚
夫が持つことを想定して少し長めに幅約3cm・長さ約70cmの持ち手を作ることに。
縫い代を含めると
- 縦: 6cm+1cm+1cm=8cm
- 横: 70cm+6cm+6cm=82cm
のようなサイズになりました。
- 縦: 持ち手の幅x2+1cm+1cm
- 横: 持ち手の長さ+6cm+6cm
で算出するイメージです。
2. バッグ本体とアルミシートを重ねる
- バッグ本体生地の裏面を上にして横長になるように置く
- アルミシートの表面を上にして、左右の縫い代6cmずつ・上下の縫い代3cmずつを残してバッグ本体生地の上に重ねる
- アルミシートを巻き込みながら上下を1.5cm三つ折り→また1.5cm三つ折りしてクリップで留める
三つ折りしながらアルミシートをはさみこむ感じです。
厚みがありマチ針で留めづらいのでクリップで留める方がスムーズだと思います。
3. バッグ本体とアルミシートを縫い合わせる
- ステップ2で重ね合わせたバッグ本体とアルミシートを折る(中表=バッグ本体生地の表面が内側)
- 両脇を縫う
すでにアルミシートがはさみ込まれているので縫い合わせることでバッグ本体とアルミシートが一体化します。
三つ折りしているので布端の処理も不要。
縫うときにプスプスと変な音がすると思ったら針がアルミシートに刺さるときの音のようです。
厚みがあるためスピードを出しすぎると本体生地とアルミシートにズレが生じることがあります。
ミシンスピード狂のわたしは2回くらい縫い直しました。
余計な仕事を増やさないためにも「ゆっくり丁寧に」がポイントです。
4. マチを作る
今回は18cmくらいのマチを作ることにしました。
手順は
- マチの長さを決める
- 底面を三角に折る
- 線を引く
- 線の上を縫う
- 三角を切る
という感じの流れです。
5. バッグの上側を三つ折りする
バッグの上側(=持ち手をつける部分)をグルッと三つ折りします。
6. 持ち手を作る
- 生地の裏面を上にして横長に置く
- 上下の縫い代1cmくらいを内側に折り込む
- 中心から半分に折る
- 重ねた部分を縫い合わせる
という感じの流れです。
【追記】トートバッグの持ち手の作り方や縫い方をまとめてみました。
7. 持ち手をつける
ステップ6で作った持ち手をバッグ上側の三つ折りした部分に差し込みます。グッと差し込んで。
さらにグッと上へ。固定するときはマチ針よりクリップがおすすめです。持ち手を差し込む位置はバランスを見ながら適当に決めます。バッグ上側を3等分するようなイメージです。
バッグ本体を真ん中から2つに折ったときに持ち手4本が重なれば「大体真ん中」くらいだと思います。
【追記】トートバッグの持ち手の位置や付け方を徹底研究してみました。
8. 持ち手を縫いつけて固定する
バッグの上側をグルッと縫って持ち手を固定します。
本当は画像のようにバツ印をつけるようなイメージで縫いつけた方が丈夫らしいです。
【追記】トートバッグの持ち手の位置や付け方を徹底研究してみました。
9. マジックテープを縫いつける
マジックテープを縫いつけます。
わたしは真ん中辺りにつけました。
【追記】手縫いでトートバッグにファスナーを後付けしてみました。
出来上がり
完成!縦に長くてちょっとバランスが悪い気もするけれど、かわいい保冷・保温トートバッグができました。
持ち手の長さもちょうどいい感じ。やっぱりスーパーで売っているクーラーバッグよりかわいいです。
丈夫でマチ付きなのでたくさん入ります。週末の買い出しでも大活躍しているので作ってよかったです。
【追記】買い出しの際「大きいから・たくさん入るから」と牛乳やジュース類を何本も入れていたら重みで本体からアルミシートが外れてきました。入れすぎ注意!
まとめ
ファスナーの付け方が分からないので完璧とはいえないし、正しい作り方ではないかもしれないけれど、難しそうだなぁと思っていた保冷・保温バッグを作ることができました。
- 丈夫
- 持ちやすい
- たくさん入る
- かわいい
- おしゃれ
と持ち歩くのが楽しみになります。
たまには手作りもいいもんです。
【追記】お気に入りのTシャツをリメイクして子供用保冷保温バッグを作ってみました。
【追記】保冷保温ランチトートバッグを作ってみました。
【追記】手作りトートバッグ関連ネタまとめ
そろそろ基礎から学びたい!