編み物はできないけれど裁縫大好き。でも細かい作業が苦手なので型紙なし。いかに手間をかけずに簡単に作るかが重要。
こんな適当ソーイング歴ももうすぐ10年になります。パッと見てすぐ理解できないと面倒になり、自己流手作り。なので失敗も多かったといえます。
その中でも「本当によく分からないなぁ」と思いながらも、長年うやむやにしてきたことはトートバッグ・手提げカバンに付ける持ち手。
正しい持ち手の作り方は?そもそも作り方にルールはあるの?カバンの取っ手はどんな風に縫えばいいの?などなど疑問がいっぱい。
バッグや巾着など袋系のハンドメイド布小物が好きなくせにこれらの疑問を長年放置してきました。
そろそろ基礎を学んでみようかと。たまにはディテールにこだわってみようかと。というわけで手持ちのバッグなどを参考に持ち手の作り方を研究してみました。
もう迷わない!バッグの持ち手の作り方・縫い方3パターンをここにまとめておきたいと思います。
目次
はじめに
今回は
- 持ち手の長さ:約30cm
- 持ち手の幅:約2cm
- バッグ上側の三つ折り幅:約2cm
のバッグを作る、という前提で全部で3パターンの持ち手の作り方や生地の裁断サイズなどをまとめてみました。
ちなみにこんな風にバッグの外側に付いている持ち手ではなく、内側に付いているものを対象に研究。
生地は昔カーテンを作ったときの余り布を使用。また、どこをどんな風に縫っているかがパッと見てすぐ分かるように生地とは全く違う色の糸を使いました。
1. お手軽!持ち手の作り方
参考にしたバッグ
まず最初に参考にしたのはマリメッコのミニ手提げカバンと北欧デンマークにある100円ショップ風のお店タイガーで買ったぺたんこトートバッグ。
この2つはステッチが1本。わたしもステッチ1本で作ることが多いです。
続いてキャスキッドソンとオクスファムのぺたんこトートバッグ。
こちらはステッチが2本。ダブルステッチとかいうやつです。
なんかの付録だった生地がやや厚めのマリメッコのトートバッグ。
こちらもステッチが2本です。
持ち手を触ったり、光にかざしてよく見てみたところ、
- 1枚の布からできている
- 作り方はたぶんみんな同じ
- ステッチの本数が違うだけ
ということが判明。
わたしはトートバッグを作るときはいつもこの方法で持ち手を作っているので「間違っていなかったんだ!」となんだか嬉しくなりました。
縫い方・手順
まず生地の裏側が上になるように置きます。
- 縫い代約1cmを内側に折ってアイロンをかける
- 反対側の縫い代も同じように内側に折ってアイロンをかける
- 中心から半分に折って重ねる
あとはステッチ1本にするか、または、2本にするかを決めて縫うだけ。ちなみに内側2mm~3mmくらいの箇所を縫うのが一般的なようです。
そんなわけで実際に縫ってみました。
ステッチ1本
糸の色が目立つのでガタガタ具合が顕著にあらわれます。
ステッチ2本
曲がっているけれど大体こんな感じで。
生地の裁断サイズ計算方法
縦の長さ
持ち手の幅2cm x 2(半分に折るので) + 縫い代1cm + 縫い代1cm = 6cm
縫い代を0.5cmにする場合は2cm x 2 + 0.5cm + 0.5cm = 5cmとなります。
横の長さ
持ち手の長さ30cm + 4cm(2cm→2cmで三つ折りした部分にはさみ込むので) + 4cm(もう片方も2cm→2cmで三つ折りした部分にはさみ込むので) = 38cm
つまり「6cm x 38cm の生地が2枚必要」ということになります。
持ち手をはさみ込む三つ折りの幅を3cmにする場合は、30cm + 6cm(3cm→3cmで三つ折り) + 6cm(もう片方も3cm→3cmで三つ折り) = 42cm という計算です。
作ってみた感想
- 手軽
- 生地が足りない場合によさそう
- 個人的には楽なので1本ステッチが好きだけれどステッチ2本の方が見た目がキレイ
2. 見た目キレイ!持ち手の作り方
参考にしたバッグ
北欧スウェーデンのテキスタイルブランド「ティオグルッペン」とユニクロのコラボトートバッグ。もうバッグは買わない!と決意していたけれど誘惑に負けました。
持ち手のステッチは2本。よく見てみると1枚の布からではなく、なんと2枚重ね!
面倒くさそうだけれど作ってみました。
縫い方・手順
生地の裏側が上になるように置きます。
- 上下縫い代1cmずつ内側に折ってアイロンをかける(写真上)
- 2枚を重ねる(写真下)
- 両側を縫う(=ステッチ2本)
生地の裁断サイズ計算方法
縦の長さ
持ち手の幅2cm + 縫い代1cm + 縫い代1cm = 4cm
横の長さ
持ち手の作り方1と同じなので38cm。
持ち手2本分として「4cm x 38cm の生地が4枚必要」ということになります。
作ってみた感想
- 見た目がキレイ
- 裁断する生地の枚数が多い
- アイロンがけする回数が多い
- 全体的に作業が増えて面倒くさい
3. プロの技!持ち手の作り方
参考にした本
「いい加減基本を学ばないと」と思い買ってみたものの、ずっと放置していた本。
パラパラめくってみたところ、接着芯を貼らなくても丈夫にできるという「さすがプロ!」な持ち手の作り方を発見したので早速実践してみました。
縫い方・手順
生地の裏側が上になるように置きます。
- 半分に折ってアイロンをかける
- 開いてステップ1でつけた真ん中の折り線に向かって折ってアイロンをかける
- 反対側も真ん中の折り線に向かって折ってアイロンをかける
- 2つに折る
- 両側を縫う(=ステッチ2本)
生地の裁断サイズ計算方法
縦の長さ
持ち手の幅2cm x 4cm(4等分に折るので) = 8cm
横の長さ
持ち手の作り方1・2と同じなので38cm。
持ち手2本分として「8cm x 38cm の生地が2枚必要」ということになります。
作ってみた感想
- さすがプロ
- 1枚布から作るので簡単
- かなり丈夫
- 洗濯してもねじれたりしない気がする
まとめ
他にも方法はあるかもしれないけれど大体こんな感じではないかと。
今回学んだことは
- バッグの持ち手の作り方や縫い方はいろいろ
- 自分が今までやってきたやり方はちょっと手抜きだけれど決して間違いではなかった
ということ。大きな収穫です。長年の疑問もスッキリ!
裁縫をはじめた当初はアイロンを出すこと自体が面倒で指をアイロン代わりにしていたくらい面倒くさがりやの自分もここまで成長しました。
生地が足りないときは持ち手1、大切な生地だから気合を入れて作りたいときは持ち手3など使い分けできそうです。
本もいいけれど、やっぱり、自分が持っているバッグが一番分かりやすくて参考になるなぁと。
たまには基本を学びつつ、たまにはディテールにこだわりつつ、基本的には自由に手作りを楽しみたいなぁと思います。
【追記】持ち手の位置や縫い付け方を徹底研究してみました。
【追記】マチ付きにする場合の生地の裁断サイズの計算方法をまとめてみました。
【追記】手作りトートバッグ関連ネタまとめ
ポーチも作ってみたい。