カーテンひとつで部屋の印象はだいぶ違ってくるもの。
窓が多い=カーテンが多いわが家では定期的にカーテンを変えて模様替えをしています。カーテンを変えるだけでも部屋の雰囲気がガラッと変わるので気分転換にもなります。
でも市販のカーテンは値段が高い上にイメージ通りのものがなかなか見つからないので、ほとんどが自作カーテン。
多少の手間はかかるものの、ファブリックパネルを飾らなくても好きな生地を大胆に部屋に飾れる点が気に入っています。
手間がかかるといっても直線縫いするだけなので簡単。型紙も不要です。
たまにはハンドメイドのカーテンもいいもんだ!手作りカーテンで気軽に模様替え!
クリップではさむタイプ、カーテンロッド・レールに通すタイプ2種類のヒダなし・フラットカーテンの作り方・縫い方をまとめてみました。
手作りカーテン集
子供部屋
息子が生まれる前に作った黄色と白のストライプカーテン。生地は手芸屋さんで調達しました。
【追記】模様替えということでウォールポケット風カーテンを作ってみました。
勉強部屋
大好きなマリメッコの生地で作ったカーテン。確か5年くらい前に作りました。
【追記】ペンキの塗り替えをしたので新たにカーテンを作りました。
リビング
リビング・茶の間のカーテン。
夫が好きなIKEAの生地で作りました。
押入れ
押入れをDIYリフォームしたときに作った目隠しカーテン。
これもIKEAの生地です。
トイレ
トイレの小窓用カーテン。
バスルームにもカーテンを作りました。
【追記】寝室
壁のペンキ塗り替えをしたのでベッドルーム用カーテンを作りました。
クリップではさむカーテンの作り方
- 費用:生地の大きさ・価格による
- 推定所要時間:ミシン→約1時間~2時間 手縫い→約2時間~4時間(生地の大きさによる)
- お手軽度:★★★★☆ 縫う距離は長いけれど簡単
- 自己満足度:★★★★★ いろんな使い方ができる
材料
- 好きな生地
- 糸
1.必要な生地サイズを計算する
まずは必要な生地のサイズ(大きさ・長さ)を計算します。
ヒダがないので基本的に窓・窓枠サイズ+縫い代+好みの長さが基準です。
必要な生地サイズを決める方法としては「ざっくり計算」と「わりときっちり計算」があります。
ざっくり計算
「ざっくり計算」は、窓枠に合わせて生地を広げて全体のバランスを見ながら「なんとなくこれくらい」という感じで上下左右に縫い代と好みの長さを足して計算する方法です。
計算というよりも目分量。自分の感覚だけが頼りです。
すでに生地を購入済みの場合やカーテンに使えそうな生地が家にある場合に有効な方法といえます。
わりときっちり計算
「わりときっちり計算」は、一応計算する方法です。
必要な生地の長さが分かるので、これからカーテン生地を購入するといった場合に有効な方法です。
ちょっとややこしいけれど、紙に長方形(窓)を描いてサイズや縫い代を書いていくと計算しやすいです。
縦の長さ
- 窓の縦の長さ
- カーテン上側の縫い代・三つ折りする部分の長さ
- カーテン下側の縫い代・三つ折りする部分の長さ
- 好みの長さ
例えば窓の縦の長さが120cm、縫い代は2cmずつ三つ折り、窓の下15cmほど下にくるようなカーテンを作るときの計算方法はこんな感じです。
- 窓の縦の長さ:120cm
- カーテン上側の縫い代:2cmで折ってアイロン+2cmで折ってアイロン=4cm
- カーテン下側の縫い代:2cmで折ってアイロン+2cmで折ってアイロン=4cm
- 好みの長さ:15cm
となるので120cm+4cm+4cm+15cm=143cm。
適当に裁断・三つ折りするわたしは念のため予備として5cm~10cmくらいプラスして148cm~153cmで裁断、みたいな感じです。
横の長さ
- 窓の横の長さ
- カーテンの枚数
- カーテン1枚あたりの横の長さ
- カーテン右側の縫い代・三つ折りする部分の長さ
- カーテン左側の縫い代・三つ折りする部分の長さ
- 好みの長さ
例えば窓の横の長さが160cm、枚数は2枚、縫い代は2cmずつ三つ折り、フラットだけれどちょっとふんわりしたカーテンを作るときの計算方法はこんな感じです。
- 窓の横の長さ:160cm
- カーテンの枚数:2枚
- カーテン1枚あたりの横の長さ:80cm(窓の横の長さ÷2)
- カーテン右側の縫い代:2cmで折ってアイロン+2cmで折ってアイロン=4cm
- カーテン左側の縫い代:2cmで折ってアイロン+2cmで折ってアイロン=4cm
- 好みの長さ:10cm~30cm
となるのでカーテン1枚あたりの横の長さは80cm+4cm+4cm+10cm~30cm=98cm~118cm。
個人的には横に長すぎるとクリップにはさんだときのバランス調整が難しいのであまり長くなりすぎないようにしています。
2.生地を裁断する
生地の縦と横の長さを計算したらザクザク裁断します。
同じ大きさのカーテンを2枚作る場合は、1枚目に合わせて2枚目を裁断すればほぼ同じサイズになります。
3.左右を三つ折りする
まずは左右を三つ折りします。
折ってアイロン。もう1回折ってアイロン。最後にマチ針でとめます。
三つ折りの幅は目安として
- 小さめのカーテン→1cm~1.5cmくらい
- 大きめのカーテン→2cm~2.5cmくらい
がちょうどいい仕上がりになると思います。お好みで。
4.上下を三つ折りする
続いて上下も同じように三つ折り。
折ってアイロン。また折ってアイロン。最後にマチ針でとめます。
5.三つ折りした4辺を縫う
三つ折りした左右上下の4辺をダーッと直線縫いします。
出来上がり
あっという間に出来上がり。手順は風呂敷を作るときとほぼ一緒です。
このタイプのカーテンはクリップではさむ以外にも画鋲・ピンでとめて使うこともできます。
カーテンロッドにクルッと巻いて洗濯ばさみでとめれば、
即席カーテンに早変わり。
カーテンとして使わなくなったら、大きさによっては洗濯してテーブルクロスとして使うことも可能。
わざわざ縫わなくてもいいかもしれないけれど、縫っておいた方が洗濯したときもほつれないので長く使えます。
カーテンロッド・レールに通すカーテンの作り方
- 費用:生地の大きさ・価格による
- 推定所要時間:ミシン→約1時間~2時間 手縫い→約2時間~4時間(生地の大きさによる)
- お手軽度:★★★★☆ 縫う距離は長いけれど簡単
- 自己満足度:★★★★★ カーテンっぽさが増す
材料
- 好きな生地
- 糸
1.必要な生地サイズを計算する
「クリップではさむタイプ」と同じようにヒダがないので窓・窓枠サイズ+縫い代+好みの長さが基準、「ざっくり計算」または「わりときっちり計算」で生地の必要量を確認します。
ざっくり計算
窓枠に合わせて生地を広げて全体のバランスを見ながら「なんとなくこれくらい」という感じで上下左右に縫い代と好みの長さを足して生地サイズを確認します。
すでに生地を購入済みの場合やカーテンとして使えそうな大きさの生地が家にある場合に有効な方法です。
わりときっちり計算
「わりときっちり計算」は、一応計算して生地の必要量を決める方法です。
必要な生地の長さが分かるので、これからカーテン生地を購入するといった場合に有効な方法です。
紙に長方形(窓)を描いてサイズや縫い代を書いていくと計算しやすいです。
縦の長さ
- 窓の縦の長さ
- カーテン下側の縫い代・三つ折りする部分の長さ
- カーテン上側のロッド通し口の縫い代の長さ
- 好みの長さ
例えば窓の縦の長さが120cm、縫い代は2cmずつ三つ折り、カーテンロッド通し口を5cm幅、窓の下15cmほど下にくるようなカーテンを作るときの計算方法はこんな感じです。
- 窓の縦の長さ:120cm
- カーテン下側の縫い代:2cmで折ってアイロン+2cmで折ってアイロン=4cm
- カーテン上側の縫い代:2cmで折ってアイロン+2cmで折ってアイロン+5cmで折ってアイロン=9cm
- 好みの長さ:15cm
となるので120cm+4cm+9cm+15cm=148cm。
横の長さ
- 窓の横の長さ
- カーテンの枚数
- カーテン1枚あたりの横の長さ
- カーテン右側の縫い代・三つ折りする部分の長さ
- カーテン左側の縫い代・三つ折りする部分の長さ
- 好みの長さ
例えば窓の横の長さが160cm、枚数は2枚、縫い代は2cmずつ三つ折り、ヒダではないけれどちょっとクシャッとしたカーテンを作るときの計算方法はこんな感じです。
- 窓の横の長さ:160cm
- カーテンの枚数:2枚
- カーテン1枚あたりの横の長さ:80cm(窓の横の長さ÷2)
- カーテン右側の縫い代:2cmで折ってアイロン+2cmで折ってアイロン=4cm
- カーテン左側の縫い代:2cmで折ってアイロン+2cmで折ってアイロン=4cm
- 好みの長さ:30cm~50cm
となるのでカーテン1枚あたりの横の長さは80cm+4cm+4cm+30cm~50cm=118cm~138cm。
個人的には完全にフラットな状態よりも、ちょっとクシャッともたついてる感じが好きなのでクリップではさむタイプよりも少し長めに裁断しています。
ただ長すぎると今度はギュッと詰まってしまい、カーテンが開閉しづらくなるので注意が必要です。
2.生地を裁断する
縦と横の長さを計算したら生地を裁断します。
同じ大きさのカーテンを2枚作る場合、1枚目→縦横の長さを測って裁断、2枚目→1枚目の大きさに合わせて裁断すると楽です。
3.左右を三つ折りする
折ってアイロン。もう1回折ってアイロン。最後にマチ針でとめます。
4.下を三つ折りする
カーテンの上側はそのままにして下側だけ三つ折りします。
折ってアイロン。もう一度折ってアイロン。最後にマチ針でとめます。
5.三つ折りした3辺を縫う
三つ折りした左右2辺と下1辺を直線縫いします。
6.カーテンロッド通し口を作る
アイロンを使って上の部分に折り目をつけます。まずは1回目。
続いて2回目。1回目とほぼ同じ幅で折ってアイロンをかけます。
3回目。今度はカーテンロッドの太さに合わせて大きめに折ってアイロンをかけます。
最後に生地が重なっている部分を直線縫いします。
出来上がり
カーテンロッドの通し口の出来上がり=カーテンの出来上がりです。
コツ・ポイント・注意点
カーテンロッド通し口の幅
カーテンロッド・レールに通すタイプの場合、通し口の幅は目安として5cm~7cmくらいあれば十分だと思います。
わたしは生地を裁断するときに通し口の計算を忘れたことがあります。その結果、カーテンの丈がかなり短い仕上がりになってしまいました。
結構ショックだったので生地を裁断するときは通し口の存在を忘れないように注意が必要です。
また生地によっては洗濯すると縮んで丈が少し短くなるので、その点も注意です。
三つ折りの幅
三つ折りの幅はカーテンの大きさに合わせて決めています。
- 小さめのカーテン→1cm~1.5cmくらい
- 大きめのカーテン→1.5cm~2.5cmくらい
がちょうどいいバランスになると思います。
カーテンの裏地
どうしてもこの生地でカーテンを作りたい!でも生地が薄い!という場合は生地を2枚重ね(裏地付き)にすることで遮光性が高まります。
作り方も簡単。裏地も表の生地と同じサイズに裁断して2枚重ねにして縫うだけです。
裏地なし。
裏地あり。
朝のまぶしい光を遮ってくれます。
使っていないシーツを裏地として使うこともできます。
ズレの調整1
「なんとなくこんな感じで」と適当に生地の裁断や三つ折りをすると2枚のカーテンの長さが微妙に違う!なんてことが多々あります。
特にカーテンロッドに通すタイプによく見られる現象。長さの違うカーテンが2枚並んでいると気になるものです。
これはカーテンロッドの通し口を作る前のちょっとした一手間で大きなズレを防ぐことができます。
左右と下を縫ってあとは通し口を作るだけ!という段階になったら、2枚のカーテンの下の部分を重ね合わせます。
下の部分を重ね合わせた後、カーテンの上の部分を見てみるとやっぱりズレてる!こんなにズレてる!
でも大丈夫。2枚のカーテンを重ね合わせたままズレている部分を切ってしまえば、ほぼ同じ長さになります。
ズレの調整2
さらにカーテンロッドの通し口を作るときに2枚重ねた状態でアイロンがけすることで、ほぼ同じ幅のカーテンロッド通し口を作ることができます。
2枚のカーテンを重ねたまま、折ってアイロン。また折ってアイロン。最後にカーテンロッドの太さに合わせて折ってアイロン。
折り目が付いたら今度は1枚ずつアイロンがけしてマチ針でとめます。
まとめ
大きいのでバッグや巾着袋などの小物に比べると多少時間はかかるものの、折って直線縫いするだけなので簡単です。
最初は小さめのカーテンから。慣れたら大きめのカーテン作りに挑戦という感じでもよろしいかと。
市販のカーテンもいいけれど、好きな生地を使って好きなサイズのカーテンを作れる点がハンドメイドの魅力。
また模様替えをしたくなったら、それまで使っていたカーテンで小物を作ったり、テーブルクロスとして使ったりすることもできます。
意外に簡単に作れてしまうカーテン。今度はどんな色にしようかな、どんな柄にしようかな、と考えるのも楽しみのひとつです。
【追記】手作りカーテンの生地選びのコツやオーストラリアの手芸屋の様子をまとめました。
【追記】子供部屋に収納ポケット付きカーテンを作ってみました。
簡単に取り付けできるIKEAのカーテンロッド。