覚えた言葉をすぐに使いたがるお年頃の息子。最近は赤ちゃんを見ると嬉しそうに「ベィビーベィビーベィビー」と言っています。
なんだか懐かしい息子の赤ちゃん時代や妊婦時代。日本に帰って赤ちゃんグッズを調達してくる人が多い中、出産前日本に帰る予定がなかったわたしはすべて現地調達しました。
国が変われば文化も変わるもの。出産や子育てグッズにまつわる日本とオーストラリアの違いを知ることはとても面白いことでした。
その中でも強い興味を持ったのは、包まれることで赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいるかのような安心感を得られるという「おくるみ」文化。
英語ではbaby wraps/baby wrapping、swaddle/swaddlingと呼ばれる「おくるみ」は赤ちゃんの寝かしつけやSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスク軽減に役立つといわれています。
やたら見かけるのでわたしも「おくるみ・スワドル」文化に便乗してみることに。
ブランド、形、生地、デザインも様々なおくるみ・スワドル。いろいろ使ってみた中でも別格だなぁと感じたのはエイデンアンドアネイ(aden+anais)のガーゼ素材のモスリンラップです。
フワッとやさしい肌触りに思わずうっとり!使いやすい大判サイズ!春夏秋冬季節を問わず大活躍!おくるみ以外にもいろいろ使える!
超便利なエイデンアンドアネイのモスリンラップおくるみを実際に使ってみた感想・口コミ、使い方や巻き方、使い道などをご紹介します。
目次
エイデンアンドアネイ(aden+anais)基本情報
- アメリカ・ニューヨーク発
- たぶん2006年誕生
- おくるみ以外にもいろいろ
- 公式サイト:http://www.adenandanais.co.jp/
イギリス王室のキャサリン妃やビヨンセ、ジェシカ・アルバなど海外セレブにも愛用者が多い人気ブランドです。
もちろんオーストラリアでも人気。雑誌の赤ちゃんグッズ特集には必ずといっていいほど登場します。
なんと創設者のレーガンさんはオーストラリア出身。
伝統とは言え、変わってしまったこともたくさんありますが、レーガンが感心したのは、今も変わらずに残っているものがあるというでした。レーガンの祖母が物心ついた時から見ていたというほど、おくるみの伝統は長くオーストラリアで受け継がれてきました。よく使われるおくるみは、大きめサイズのモスリンコットン製のものでした。
おくるみ・スワドル
どんなメリットがあるの?
- 安心して眠れる
- グズる頻度が減る
- 寝ている間にツメで顔をひっかく頻度が減る
- SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクを軽減する
など。
生まれて数時間後の息子。早速、病院の変な柄のおくるみに巻かれてスヤスヤ眠っていました。
いつからいつまで使うの?
Stop wrapping your baby when he can roll over (usually about 4 to 6 months old).
生後~寝返りする頃まで(4ヵ月~6ヵ月頃)だそうです。
『Parenting and Child Health』Wrapping babies
エイデンアンドアネイのおくるみ・スワドル
種類・違い
織り目が細かく通気性が高いモスリンコットン(ガーゼ)は最高級の織物の1つなんだそう。
エイデンアンドアネイのおくるみ・スワドルは大きく分けると4種類あります(2015年10月執筆時点・2017年4月更新時点)。
- モスリンコットン100%のクラシックモスリン-Classic Swaddles(Classic Collection)
- モスリンコットン2枚重ねのコージーモスリン-Cosy Muslin Swaddles(Cosy Collection)
- デリケートなお肌にやさしいオーガニックモスリン-Organic Swaddles(Organic Collection)
- シルクのような肌触りのシルキーソフトモスリン-Silky Soft Swaddles(Bamboo Collection)
生地の種類や色、柄、価格がそれぞれ異なるため、かなり迷ってしまいました。
- 出産前どんな布おむつにしようか迷っていたときも肌にやさしく吸収性が高いといわれるバンブー素材を選んだ
- 価格や枚数がちょうどよかった
- お気に入りの色・柄があった
というわけで最終的にシルキーソフトモスリン(バンブーモスリンラップ)3枚セットを選びました。
バンブーモスリンラップ
本当は同じタイプのピンク系が欲しかったけれど夫に反対されたのでブルー系に。柄なし、水玉っぽい柄、葉っぱみたいな柄の3種類です。
アクアブルーみたいなターコイズブルーみたいな色が本当にキレイ。この色合いなら将来女の子が生まれても違和感なく使えるかなぁと考えています。
エイデンアンドアネイのモスリンラップを使ってみた感想
- 120cm x 120cmの大判サイズなので使いやすい
- サラサラふわふわスベスベみたいな最高の肌触り
- 肌にやさしい
- びっくりするほど柔らかい
- ものすごい柔らかいのに耐久性が強い
- 何度洗濯しても形が崩れない
- 乾きやすい
- 通気性がよいので熱がこもらない
- 汗や水をよく吸い取る
- 洗うほどに風合いが出る
- 使うほど肌なじみがよくなる
- バンブー素材だからなのか伸縮性があるので巻きやすい
- なんかおしゃれ
- 季節を問わず使える
- 洗濯するとちょっと毛玉がでる
- 普通の生地に比べるとほつれやすい気がする
- 抱っこしやすい
など。
やさしい肌触り
上質で本当にシルクのような肌触り。布好きとしては黙っていられません。
布好きゆえエイデンアンドアネイ以外の大判タイプおくるみを何枚か使ってみたものの、
- 肌触りがあまりよくない
- 洗濯するとさらにゴワゴワ感が増す
- 洗濯すると型崩れする
といった感じ。
同じガーゼ素材でもここまで違うものかと。
そういう意味でエイデンアンドアネイは別格。肌触りも耐久性も他のものと全然違う!といった印象です。
赤ちゃんのデリケートな肌にやさしいのはもちろん、なんらかの繊維に触れると皮膚に湿疹ができてしまう自分にとっても安心して使えるやさしい生地です。
それほど気にならないレベルの毛玉・ほつれ
真ん中あたりにちょろっとほつれ。
一応毛玉らしきものも。といっても「そりゃぁ何度も洗濯していればできる」レベルだと思います。
使い込むほどに風合いが増すので個人的には毛玉もほつれもあまり気になりません。
ちなみにバンブー素材だからなのか、使いはじめに出やすいといわれる綿ぼこりや毛羽立ちはほとんどなかったように思います。
ぐっすり安眠
「新生児は寝てばかりいる」的な赤ちゃんではなかった息子。
それでも寝るときはぐっすり眠り、あまりグズらなかったので安心して眠ることができたのかなぁと思います。
季節に応じた使い方
通気性がよく熱がこもらないので春秋に比べると体温調節が難しい夏と冬も問題なく使うことができました。
夏
基本的に寝るときはタンクトップ・下着+おむつ+おくるみ。
- 汗ばんで抱っこしづらいので腕を出した状態で服代わりとして使う
- ベタッと肌がはりつくのを防ぐため授乳のときに自分と息子の間に置く
など寝るときだけではなく日中も活躍しました。
冬
赤ちゃんは暑がりなので「厚すぎないパジャマ+下着+おむつ+おくるみ+毛布を上からサラッと」など様子を見ながら調整。
暖房がないので
- かなり寒いとき→ふわふわ厚手毛布
- ちょっと寒いとき→エイデンアンドアネイのバンブー素材ドリームブランケット
といった感じで気温に応じて上からかける毛布を選びました。
おくるみの巻き方
「一枚の布なのにどうやって赤ちゃんをくるめばいいの?」「ちゃんと使いこなせるだろうか?」と不安だらけだった出産前。ぬいぐるみを使って必死に練習したのを覚えています。
一度基本を覚えてしまえばとても簡単。そのうちササッとできるようになると思います。
そんなわけで久しぶりに練習。
やや自己流というか、出産前に行った病院の両親教室・母親学級で教わったやり方です。
『Parenting and Child Health』Wrapping babies – How to wrap
1.三角に折る
おくるみをザッと半分に折って三角にします。
2.赤ちゃんを寝かせる
赤ちゃんを三角にしたおくるみの真ん中くらいに寝かせます。
おくるみが赤ちゃんの顔を覆ってしまわないよう注意が必要です。
3.赤ちゃんを包む(左右)
赤ちゃんの腕を胸の上にそっと乗せて片方のおくるみをクルッと。余っている部分は赤ちゃんの体の下にしっかりと入れ込みます。
反対側もクルッと。こちらも余っている部分は赤ちゃんの体の下に入れ込みます。
基本的に腕は胸の上・おくるみの中なのでこれはちょっと悪い例です。ちなみに息子はマニュアル通りに包んでもしょっちゅう手と腕を出そうとしていました。
4.赤ちゃんを包む(下)
左右クルッと巻いた後はいったんもめん風になります。
おくるみの下の部分をグッと持ち上げて足から体を包みます。赤ちゃんがおくるみの中で自由に脚を曲げられるくらいが目安です。
使い方いろいろ
幅広い用途
シンプルな一枚布なので
- おくるみ
- タオルケット
- タオル
- よだれふき
- ベビーカーの日よけ
- 寒いときにかける
- 寒いときに包む
- おむつ替えシート
- 授乳ケープ
- 抱っこ紐
など幅広い用途でいろいろ使える優れもの。家の中でも外でも大活躍です。
ベビーカーの日よけ。
首の後ろで結べば授乳ケープに早変わり。
わたしは使いこなす自信がなかったので試したことはないけれど、抱っこ紐やスリング代わりに使っている人たちもいます。
How to turn a muslin into a sling
おくるみ卒業後の使い道・再利用アイデア
子供
おくるみ・授乳を卒業した今でも
- タオルケット
- ベビーカーの日よけ
- おむつ替えシート
- 防寒対策
として大活躍しています。
大人
肌触りがよく汗をしっかり吸収してくれるので
- 喉が痛いとき
- なんだか寒気がするとき
- 風邪気味のとき
にはスカーフ代わりにして首に巻いて寝ています。
大判サイズ・ほぼ正方形なので風呂敷としても再利用できるのではないかと。肌寒いときの肩かけストールとしても再利用できそうです。
まとめ
おくるみにもフードつきや服みたいなスタイルなどいろいろあるけれど、基本的にベビー用品・赤ちゃんグッズは使用期間が短いので、汎用性が高いシンプルな布一枚タイプを選んでよかったです。
おくるみ・スワドルの中ではやや高めの価格設定かもしれないけれど、授乳ケープや授乳服などを手作りして浮いたお金と思えばいいかなぁと。
しかも自分好みのデザインや素材。自分好みの長く使える上質なものを選んでよかったです。
デザイン・実用性・機能性を兼ね備えたエイデンアンドアネイのモスリンラップ。
心から買ってよかった!使ってよかった!と思える赤ちゃんグッズの1つです。
【追記】エイデンアンドアネイのドリームブランケットを使ってみた感想をまとめてみました。
【追記】世界の人気者!赤ちゃんの歯固めキリンのソフィーを使ってみた感想などをまとめました。
【追記】オーストラリア発!子供用オーガニック歯磨き粉ジャックアンドジルを使ってみた感想などをまとめてみました。
【追記】お風呂もOK!リッチェルのふかふかベビーチェアを使ってみた感想などをまとめました。
大人もうっとり。