手作りコスメの材料といえばミツロウ。
ミツロウ、オイル、エッセンシャルオイルでアロマのやさしい香りの練り香水を作ってみたところ、あまりにも簡単でびっくり!
他にもいろいろ作れそう、ということでリップにもボディにも使えるワセリン風いろいろ万能クリームも作ってみました。
今回はしっかり風邪対策!というわけで体調を崩しやすい季節の変わり目や風邪の季節に活躍しそうなアロマを使ってヴェポラップ代わりになりそうなものを作ってみることに。
手作りヴェポラップ風バームを使ってみた感想や作り方などをまとめてみました。
目次
風邪の季節に活躍しそうなアロマオイル
風邪予防などに効果的なアロマオイル
まずはザッと調べてみることに。
・痰をきる…ユーカリ、フランキンセンス、ニアウリ
・咳を鎮める…サイプレス、スイートマジョラム、ユーカリ、サンダルウッド
・免疫力を高める…ラベンサラ、ジンジャー、ティーツリー、ユーカリ
・空気の浄化・殺菌…ティーツリー、ユーカリ、ジュニパーベリー、タイム
オーストラリアの定番ともいえるティーツリーやユーカリも入っています。
『スキンケア大学』医師監修・風邪の予防と症状緩和に効果的なアロマオイル
ティーツリーオイル
オーストラリアといえばティーツリーオイル。スーパーマーケットでもよく見かけます。
森林みたいな、葉っぱみたいな、清涼感のある香りがします。
わが家でも消臭や虫刺され対策、頭皮マッサージなどいろいろ活躍しています。
ユーカリオイル
ユーカリといえばコアラ・コアラといえばオーストラリア。
ティーツリーオイルと同じくスーパーでよく見かけるユーカリオイル。
わが家でも掃除や洗濯、手作り洗濯洗剤の材料などいろいろ活躍しています。
ヴェポラップといえばユーカリ
ヴェポラッブ(VapoRub)といえばヴィックス(Vicks)の青い容器。
一般的にはvapor rub、chest rub、cold rub, vapor(vapour) rubと呼ばれるものです。
ちなみにヴェポラップ(PU)ではなく、最後はブ(BU)だということに今気がつきました。
ヴェポラップといえばユーカリだ!というわけで今回はユーカリオイルをメインにヴェポラップ風バームを作ってみることにしました。
ヴェポラップ風バームの材料・分量・費用
材料・分量
基本的な材料は練り香水と同じでミツロウ、オイル、エッセンシャルオイルです。
- ミツロウ 大さじ1
- スィートアーモンドオイル 60ml
- エッセンシャルオイル 30滴くらい
オイルはオリーブオイルやホホバオイル、アプリコットカーネルオイル、ココナッツオイルなどを使ってもよろしいかと。お好みで。
エッセンシャルオイルはティーツリーオイルとラベンダーオイルも追加して
- ユーカリオイル 20滴くらい
- ティーツリーオイル 5滴くらい
- ラベンダーオイル 5滴くらい
という感じで混ぜてみました。
費用
ざっくり計算です。
- ミツロウ(50g入り$6.10) 大さじ1(約7gとして計算) → 約$0.70
- スィートアーモンドオイル(200ml入り$14.39) 60ml → 約$4.30
- エッセンシャルオイル 30滴 → 約$0.30
合計 約$5.30
安いのか高いのかよく分からないけれど、まぁいいかと。
オイルが割高な印象です。
参考レシピ
今回参考にしたのは家にある材料で作れそうだったこちらのレシピ。
『Homegrown & Healthy』DIY PEPPERMINT EUCALYPTUS VAPOR RUB
小さなお子様も含めて家族みんなで使っているというこのレシピは120ml(US計量カップで1/2カップ)のオイルに対してエッセンシャルオイル80滴とかなり多め(希釈濃度はたぶん約3%)。
お子様が1歳を過ぎてからずっと使っているそうです。が、1歳前のお子様の場合は割合を変えて全部で55滴くらいがいいかも、だそうです。
わが家ではお試しということで半分の量(エッセンシャルオイルやや少なめ・希釈濃度約2%)で作ることにしました。
刺激が気になるときはエッセンシャルオイルをもっと少なめにしたり、比較的刺激が少ないといわれるティーツリーやラベンダーをメインにしたりして調整すればよろしいかと。
エッセンシャルオイル(精油)の希釈濃度
用途によって違いはあるものの、精油の希釈濃度は海外では2~3%、日本では1%が基準になるそう。
「精油 濃度 計算」「アロマ 希釈濃度 計算」といったキーワードで検索すれば便利なサイトが見つかると思います。
わたしは
- 1滴=0.05mlくらい
- 顔につけるもの=1%くらい
- 体につけるもの=1~2%くらい
- 顔や体につけないもの=2~3%くらい
- 犬=人間よりかなり少なめ・0.1%以下
といった感じでザザッと計算しています。
子供とアロマ
そもそも子供にエッセンシャルオイルを使ってもいいの?安全なの?気になって調べてみたところ、情報が多すぎて余計に分からなくなりました。
- 飲まない
- 直接肌に塗布しない
- ボトルから直接匂いをかがない
- ボトルを鼻に近づけすぎない
- 子供の手の届かないところに保管
などの基本注意事項はさておき「子供に精油・エッセンシャルオイルを使ってもいいの?使い方は?」という点に関しては意見や考え方は様々でした。
- 3ヵ月未満には使用しない
- 6ヵ月未満には使用しない
- 1歳未満には使用しない
- 2歳未満には使用しない
- 3歳未満には使用しない(日本)
- 12歳未満には直接肌に塗布しない
- ユーカリは10歳未満には使用しない
- ユーカリは12歳未満には使用しない
- ユーカリは12歳未満には直接肌に塗布しない
- ユーカリは肌に原液を塗布しなければ大きな問題なし
- ローズマリーやペパーミントは子供に安全
- ローズマリーやペパーミントは6歳未満には使用しない
- ユーカリやペパーミントに含まれるcineol1.8(1.8シネオール)がよくない
など。
子供とアロマについては意見が大きく分かれるようです。
医療現場で働いている人やアロマの修士号(大学院)を持つ人など、その道のプロでも見解が分かれるくらいなので、わたしにはさっぱり分かりません。
で、結局は自分の判断だなぁと思ったので
- 実際に小さな子供が使った事例がたくさんある
- 毎日使うわけではない
- 基本は自分用
というわけでお試しで作ってみようと判断しました。
簡単!ヴェポラップ風バームの作り方
作業をはじめる前の準備
- ヴェポラップ風バームを入れる容器を煮沸(熱湯)消毒する
- できれば計量カップやスプーンなどの道具類も煮沸(熱湯)消毒する
- なべに深さ3~5cmの水をはって温めておく
1. 材料を入れる
耐熱計量カップやマグカップなどにミツロウとオイルを入れます。
2. 溶かす
ときどきスプーンで混ぜながらミツロウとオイルを湯せんで溶かします。
3. エッセンシャルオイルを入れる
ミツロウとオイルが完全に溶けたらエッセンシャルオイルを入れて軽く混ぜます。
4. 容器に移す
わたしは何かに使えそうだなぁと思ってずっと保管していた缶を使うことに。
本当はグラスや手作りコスメ用のものを使った方がよろしいかと思われます。
※ミツロウはすぐ固まり、つまりの原因となるので溶けたミツロウ(または溶けたミツロウとオイル)を排水口に流さないよう注意が必要です。
出来上がり
あっという間に出来上がり!
ワセリンみたいな柔らかさになりました。
手作りヴェポラップ風バームを使ってみた感想
- 鼻の下に塗ったら鼻がスースーして気持ちいい
- 鼻の下に塗ったらついでにのどもスースー
- 寝る前に首と肩を軽くマッサージしたらぐっすり眠れた
- 絶妙な香りにリラックス
- イスに座ったまま首と肩、背中をマッサージ(夫)
- 風邪気味で眠れない様子の息子の胸と背中をやさしくマッサージしたらすぐ寝た
- バームがうっすら残っていた自分の手を息子の顔の前でヒラヒラさせたら鼻がスースーするのかニヤッと笑った
ちょっとエッセンシャルオイルを入れすぎたかなぁと思ったけれど今のところ問題はないので息子の肌には合っているようです(使用前に腕の内側に塗ってパッチテスト済み)。
保存料が入っていないのでできるだけ早めに(約1ヵ月~2ヵ月)で使い切るのがよろしいかと。
まとめ
何かと便利なミツロウやオイル、エッセンシャルオイル。
シンプルな素材は汎用性も抜群!という感じです。
中に何が入っているのか分かる点もまたいい。
わざわざ手作りする必要もないかもしれないけれど、バーム・クリームが出来ていく過程を見ているのも楽しいです。
そんなわけでたまには手作りもいい!
【追記】オリーブオイルまつげ美容液を作ってみました。
【追記】ミツロウとシアバターでしっとり保湿クリームを作ってみました。
いろいろ使えるミツロウ。