春なのに夏っぽくもあるオーストラリア。
そろそろ衣替えの季節かなぁと思い、久しぶりに服を整理してみたところ、あまり着ていないTシャツを何枚か発見しました。
Tシャツ好きゆえTシャツがいっぱい。
エコバッグやトートバッグなどこれまでにいろんなTシャツリメイク小物を作ったけれど、そういえば巾着袋を作っていなかった!ことに気がつきました。
昔は巾着袋しか作ることができなかったのに。
衣類や小物の収納・仕分け、ポーチ代わりなど何かと便利な巾着袋は比較的簡単に作れる点が魅力です。
さらにTシャツは布端の処理が不要だから楽。大雑把に作ってもそれなりの形になります。
古着も無駄にしない!着なくなったTシャツが自分だけのオリジナル巾着袋に生まれ変わる!
両側から紐が出るタイプ、片側から紐が出るタイプなど手作り巾着袋の作り方・縫い方、リメイク方法を徹底解説します。
目次
使い道いろいろ!収納・仕分けに便利な巾着袋
- お菓子
- メイク用品
- リップバーム
- 常備薬
- 生理用品
- 着替え
- 小物
など収納・仕分けにとても便利な巾着。
旅行やちょっとした外出、また家の中でも大活躍しています。
写真はその昔古着や余り布で作った手作り布小物。当時はこれでもかというくらい巾着袋を作っていました。
というよりも巾着袋くらいしかちゃんと作れるものがなかった感じです。
しかも両側から紐が出る巾着袋の作り方がよく分からなかったので、そのほとんどが片側から紐が出る巾着。
久しぶりに巾着袋を作るなら両側タイプにしようということで今回は両側から紐が出るタイプの巾着袋を作ってみることにしました。
巾着袋に適したTシャツの生地
Tシャツリメイクエコバッグやトートバッグほどではないにしても、巾着袋も生地によっては物を入れるとだら~んと変形します。
以前、柔らかくて伸縮性のあるTシャツ生地で作った巾着袋に物を入れてみたところ、重みでどんどん下に下がっていきました。
こんなに伸びるものなのか!とびっくりした記憶があります。
個人的には
- 柔らか素材より硬め素材
- ヨレヨレ素材よりしっかり素材
- 薄手素材より厚め素材
といった感じのTシャツがいいかなぁと思います。
簡単!Tシャツリメイク巾着袋(両側で紐を絞るタイプ)の作り方
- 費用:家にあるTシャツ・紐は安いものでOK
- 推定所要時間:ミシン→約30分~45分 手縫い→約1時間~2時間
- お手軽度:★★★★★ 超簡単ではないけれど簡単
- 自己満足度:★★★★★ かわいくて便利なので息子の分も手作り
材料
- いらないTシャツ・着なくなったTシャツ
- 紐
- 糸
1. Tシャツ全体のシワを伸ばす
Tシャツを平らな場所に置いて全体的にシワを伸ばして形を整えます。
2. 袖・両脇・襟・裾を切る
真ん中の柄のある部分が巾着袋になります。
柄やデザインに合わせてバランスを見ながらザックリと。
切り落とす裾の長さ(幅)は作りたい巾着袋のサイズに合わせて調整します。
3. あきどまりの位置を決める
- 上から紐が通るあたりまで=あき口
- あき口が終わるあたり=あきどまり
なので、あき口が終わる「あきどまりポイント」を決めます。
- 生地を中表(表面が内側)に合わせる
- あきどまりの位置を決めて印をつける
今回は両側から紐が出る巾着なので左右どちらにも「あきどまり印」をつけることになります。
ここで注意したい点がTシャツの絵柄の位置。
ロゴ入りや絵柄が入っている場合は中途半端な位置で切れてしまわないように「あきどまりポイント」を決める必要があります(切れたら切れたでいいけれど)。
今回リメイクしたTシャツはoxfordの文字が上にあるのであきどまりの位置が上から4cmとかなり短くなってしまいました。
無地やボーダー柄Tシャツなどは特に気にする必要はないので上から5cm~8cm前後のところに印をつけるとちょうどいい感じになると思います。
ちなみに100円ショップダイソーの水で消えるチャコペンはとても優秀です。
4. 両脇・底を縫う
- 0.5cm~1.5cmくらい内側
- 両脇・底の合計3辺を縫う
両脇は前ステップで印をつけた「あきどまりポイント」まで縫います。
5. あきどまりの処理
- アイロンで両脇の縫い代をしっかり開く(写真左上)
- コの字の長い辺を縫う(写真右上)
- あきどまりまできたら方向転換
- コの字の一番短い辺を縫う(写真左下)
- また方向転換
- 残りのコの字の長い辺を縫う(写真右下)
コの字!
【追記】コの字の縫い方を写真付きで分かりやすく解説してみました。
6. 紐の通し口を作る
アイロンで折り目をつけながら「あきどまりポイント」まで三つ折りします。
今回は「あきどまりポイント」が上から4cmと短くなってしまい、三つ折りする余裕がなかったので二つ折りにしました。
でもTシャツなので切りっぱなしでもほつれる心配がありません。Tシャツって素晴らしい。
7. 紐の通し口を縫う
前ステップで三つ折り(または二つ折り)した部分をダーッと直線縫いします。
これで紐通し口の完成です。
8. 紐を通す
紐の長さは「巾着袋の横幅 x 2 + 念のため2~4cm(=横幅の2倍の長さに念のため2~4cmをプラスしてカット)」または「巾着袋の横幅 x 3」くらいで計算するとちょうどいい感じになると思います。
今回は両側から紐が出るタイプの巾着なので2本準備します。
写真のようにある程度紐の長さに余裕がある場合、切らずにそのまま使う方が計算する手間が省けるので楽です。
以下のような手順で紐を通します。
- 生地を表に返す
- 安全ピンなどを紐の先につける
- 片側から紐が出るようにクルッと一周
- 出てきた2本を一緒に結ぶ
- 反対側から紐がまたクルッと1周
- 出てきた2本を一緒に結ぶ
またはいらないTシャツから紐を作ってみてもよろしいかと。
- Tシャツを約2~4cm幅で切る
- クルクルするまで両端を引っ張って伸ばす
- 縫い目の部分を切る(長さが足りない場合はそのままでもOK)
- 簡単なので作り置きしておくと便利です
【追記】片しぼり巾着・両しぼり巾着各々の紐の通し方を写真付きでまとめてみました。
出来上がり
紐を通したら巾着袋の出来上がりです。
ついでに大人サイズを子どもサイズにリメイクしたTシャツを息子用の巾着にリメイク。
わたしのTシャツ→息子のTシャツ→巾着袋と大変身。お気に入りTシャツなので食べ物や絵の具で汚れるよりも巾着袋として使う方が長持ちするのでいいかなぁと。
チャイルドケア用の着替えを入れて。
紐を両側に引っぱってキュッと結んで。Tシャツのクタクタ感がとても可愛い巾着袋です。
片側から紐が出る巾着袋の作り方
両脇ではなく片側だけ「あきどまり」の位置を決めてコの字処理をすればOKです。
クリスマスに向けて作ったサンタクロースの特大プレゼント袋も片側タイプの巨大巾着袋です。
両側から紐が出せるように作っておいて、紐を片側から出して片側巾着袋として使うこともできます。
古着リメイク応用編
部屋着・パジャマズボンもリメイク
12年以上前に買った部屋着みたいなパジャマみたいなズボン。
「いい加減どうにかしないと」と思い、ついでにリメイクしてみました。
こちらはマチつき巾着袋に。水玉もコロンとした形もお気に入りです。
タンクトップもリメイク
遠い昔作ったサングラス用の巾着袋。
H&Mで買ったタンクトップを再利用して作りました。
まとめ
いらない服や着なくなった服を上手に活用することで、どこにも売っていない自分だけのオリジナルバッグや巾着袋を作ることができます。
家庭から出るゴミが減る上にバッグや巾着袋代も節約できちゃいます。
Tシャツやタンクトップ、パジャマ、トレーナーなどの衣類も元はといえば一枚の布。
「TシャツはあくまでTシャツ」ではなく「一枚の布」として考えてみることでTシャツという枠を超えていろんなものに変身させることができるはず。
特にTシャツ生地は切りっぱなしでもほつれが気にならず、適当に大雑把に作ってもそれなりの形になるので布端の処理など細かい作業が苦手なわたしにぴったりの素材です。
あまり手間と時間をかけることなく簡単手作り・リメイクができるTシャツは本当に素晴らしい。
できるだけ簡単に。ちょっと適当に。使えるところは全部使う。
リメイク・再利用目線であらためて家にある衣類を見直してみることで「おっ!これで巾着袋作ったら可愛いかも!」なんてTシャツが見つかるかもしれません。
【追記】Tシャツリメイク関連ネタまとめ
【追記】古着リメイク関連ネタまとめ
楽しいリメイク。