小物や衣類の収納・仕分けに便利な巾着袋。
裁縫初心者でも比較的簡単に作れるので、最初は巾着袋ばかり作っていました。
比較的簡単といっても、超初心者だったので袋口や紐通し口の縫い方、紐の通し方など分からないことばかり。
特に難しかったのは紐の通し方です。
片側でギュッと紐を絞るタイプならまだしも、左右両側から紐を引っぱって絞るタイプの通し方がもう全然分からない。
なぜ両側から引っぱると袋口が閉まるのか。紐は一体どうなっているのか。何度も失敗しながら練習を重ねた結果、最近になってやっと迷わずに紐を通せるようになりました。
なにげに難しい巾着袋の紐の通し方。奥が深いハンドメイド巾着。
基本の片側で紐を絞るタイプ(片しぼり)、両側で紐を絞るタイプ(両しぼり)各々の紐の通し方を写真付きで徹底解説します。
目次
片側で絞るタイプ(片しぼり)の巾着袋
遠い昔、キャミソールをリメイクして作った巾着袋。当時は片側で絞るタイプばかり作っていました。
手作り巾着に使う紐は、日本でよく見かける丸い紐(うどんタイプ)が好き。でもオーストラリアの手芸屋さんでは、なかなか見つけることができませんでした。
ないものはないので妥協してスーパーでも買える平たい紐(きしめんタイプ)を使っています。でもほつれやすい、絞りにくい、見た目が好きじゃない。
というわけで今回は着なくなったTシャツを紐状にしたTシャツヤーンを使うことにしました。ちょっとしたイメチェンです。
紐の本数
1本です。
紐の長さ
- 開いた巾着袋の横幅 x 2 + 念のため2~4cmに長さに切る
- 開いた巾着袋の横幅 x 3の長さに切る
- 切らずに紐を通して、通した後にバランスを見てから切る
- 出来上がった巾着袋に紐を当てて「大体これくらい」と思われる長さに切る
など紐の長さはいつも適当です。
基礎を学ぼうと思って買ったくせに全然読んでいない手作りバッグの本『バッグ作りの基礎BOOK』を確認してみたところ、片しぼり巾着の寸法は以下のようになっていました。
- 出来上がりサイズの横幅22cmに対して紐の長さは60cm
- 出来上がりサイズの横幅15cmに対して紐の長さは45cm
そんなわけで出来上がりサイズの横幅の3倍くらいの長さの紐を準備すればいいんじゃないかと思います。
紐の通し方・手順
これはもうお茶の子さいさいです。
1.紐の先に安全ピンをつける
紐の先に安全ピンをつけます。
紐を通すための手芸道具を持っていないので安全ピンで代用。
安全ピンを持っていなかったときはペンのキャップを使っていました。
2.紐通し口から紐を通す
まずは手前の紐通し口からスタート。安全ピンを手前の紐通し口に入れてどんどん進みます。
最初に紐を入れた紐通し口の反対側まで進んだら折り返し。奥(後ろ)の紐通し口から紐が出るまで進んでグルッと1周します。
3.紐の先を結ぶ
紐通し口から出てきた紐2本を一緒に結びます。
余分な部分を切ります。
出来上がり
ギュッと絞ったら出来上がり。
Tシャツは伸びるので思っていたよりも紐が長かったです。
巾着袋本体と紐の色が合ってる!というわけでイメチェン成功。
両側で絞るタイプ(両しぼり)の巾着袋
息子と自分用にTシャツをリメイクして作った巾着袋。これも平たいきしめんみたいな紐です。
今回はグレーの巾着はグレーの紐、紺の巾着はロゴと同じピンクの紐にイメチェン希望。というわけでピンクのおんぼろキャミソールから紐を作りました。
紐の本数
紐は2本用意します。
2本の紐が交差するように紐を通すことになります。
紐の長さ
『バッグ作りの基礎BOOK』によると両しぼり巾着の寸法は
- 出来上がりサイズの横幅22cmに対して紐の長さは60cm
- 出来上がりサイズの横幅15cmに対して紐の長さは45cm
と片しぼりタイプと同じなので紐の長さは出来上がりサイズの横幅の約3倍、と考えればいいんじゃないかと思います。
紐の通し方・手順
片側で絞るタイプでやったことを左右から2回やるだけなので、実は両側で絞るタイプもお茶の子さいさいです。
- 1本目を右から通してグルッと1周する場合、2本目は左から入れてグルッと1周
- 1本目を左から通してグルッと1周する場合、2本目は右から入れてグルッと1周
このどちらかです。
1.紐の先に安全ピンをつける
紐の先に安全ピンをつけます。
今回は向かって右側からスタートしてみます。
2.紐通し口から1本目の紐を通す
グルッと1周します。
紐通し口から出てきた紐2本を一緒に結びます。
わたしは結び忘れました。
3.反対側の紐通し口から2本目の紐を通す
1本目は向かって右側から紐を通したので2本目はその逆、向かって左側から通します。
紐の先に安全ピンをつけて。
そのままグルッと1周します。
4.紐の先を結ぶ
紐を通し終わったら出ている紐2本を一緒に結びます。
向かって右側。
向かって左側。
出来上がり
ギュッと絞ってリボン結びしたら出来上がり。
あらかわいい。
理想通りの仕上がりです。
まとめ
一見難しそうに見える両しぼりの巾着袋。
「片側から絞るタイプの紐の通し方を左右から2回やるだけ」と考えれば簡単に思えるので不思議なものです。
同じ方向から紐が出てきたり。紐が短すぎて絞れなくなったり。
何度も失敗したおかげで、今回のようなイメチェンもササッとできるようになりました。
- ほつれにくい
- 絞りやすい
- かわいい
とイメージ通りの巾着袋になって大満足。
紐の色や素材を変えるだけでも雰囲気が変わるので楽しいです。
【追記】紐通し口付近のコの字の縫い方を写真付きで分かりやすく解説してみました。
今度ちゃんと読もう。