地球にやさしい生活をするぞ!できるだけゴミを減らすぞ!ということではじめたエコチャレンジ。
特に使い捨てパッケージ未使用・容器持参の量り売りが基本のスーパーの存在を知ってからというもの、ゴミゼロ・ゼロウェイスト(Zero Waste)という言葉が気になっています。
ゴミゼロってなんだ?絶対無理!でもやってみたい!できることから少しずつやってみよう!と思い、いろいろ取り組んでみた結果、ものが減って無駄も減りました。
でもゴミはなくなりません。いろいろやってみたけれど、それでもゴミは出ます。
やり方が悪い。努力が足りない。まだまだ甘い。そういわれればそれまでだけれどゴミゼロ・ゴミを出さない生活なんて無理なんじゃないか!というのが正直なところです。
というわけで「そもそもゴミゼロって何?」といったあたりを今さらながらちゃんと調べてみることにしました。
目次
わが家のゴミを出さない生活チャレンジ
ゴミゼロ・ゼロウェイストを実現するために普段の生活の中でできることから少しずつ実践していこう!と思い、これまでやってみたことです。
- エコバッグ持参で買い物する
- 古着をリメイクする
- 空き缶や瓶などを再利用する
- くり返し使える充電池を使う
- ゴミ分別をしっかりやる
- 持ち物を減らす
- 不要なものをチャリティショップに寄付する
- 生ゴミ堆肥作り
- 家庭菜園チャレンジ
などいろいろ。
努力が足りないせいもあるけれどゴミが完全になくなる気配はなく、ゴミを出さない暮らしなんて無理なんじゃないか!というのが本音です。
【追記】地球にやさしい生活チャレンジ!わが家の取り組みや家庭でできるエコ活動、アイデアをまとめてみました。
ゴミゼロ・ゼロウェイストの達人に学ぶ
ゴミゼロ・ゼロウェイストって具体的にどういうこと?というわけで、その道の達人に学ぶことに。
『Zero Waste Home』を読んでみた
ゴミゼロ生活の達人といえばこの人だろう!と思い、読んでみたのは『Zero Waste Home』の本です。まるで辞書みたい。疲れました。大事なポイントが多すぎて付箋だらけです。
概要
著者はフランス出身のBea Johnsonさん。
大邸宅に住み、定期的にスパやエステに行ったり、高級レストランに行ったり、指輪のダイヤモンドをもっと大きいのにしてぇ~とおねだりしたり、家には椅子が26脚あったり。
まさにアメリカンドリーム的な感じの典型的なお金持ちライフを送っていたそうです。
ダイヤには興味がないけれどお金持ちと結婚できたことが純粋に羨ましい。
で、その後、次第にアメリカンドリーム的な生活に疑問を感じるようになり、
- 豪邸から小さめの普通の家に引越し
- 容器持参で量り売りで購入
- くり返し使えるものを使う
など生活のあらゆる場面で徹底的に5R(Refuse/Reduce/Reuse/Recycle/Rot)を実践したところ、一家4人が出すゴミの量はなんと年間1クォート(約1リットル)のみに!
出世街道まっしぐらだったご主人は会社を辞めて起業。2人のお子さんは私立から公立の学校へ。
以前のような贅沢な生活はできないけれど家族みんなで過ごす時間が増えて健康的になったそうです。
読んでみた感想
- キッチン、バスルーム、ベッドルーム、家事全般、贈り物アイデアなど生活のあらゆる面をカバー
- カテゴリー別にまとめられているので求めている情報をすぐ見つけることができる
- 参考になる手作りレシピやアイデアいっぱいで実用的
- 家の中にゴミ・無駄を持ち込まない徹底ぶりと執念がすごい
- なんとしてもゴミゼロに!という強迫観念が見え隠れする
- 物欲がある自分には実現不可能だと思う
- どこまでできるかチャレンジしてみたい気持ちもある
ゴミを出さない生活に近づくためのヒントやアイデアが満載でとても参考になる本です。
一家のライフスタイルに対する意見は様々。
「やりすぎ」という人もいれば「トイレットペーパーを買って、肉を食べて、飛行機にも乗っているならまだまだ甘い」という人もいるそう。
価値観や基準は人それぞれ。家族構成や好み、出身地、住んでいる国や地域などが異なれば実践方法も異なるのではないかと。答えは1つではないと思います。
ゴミゼロ・ゼロウェイストは実現できる?
ゴミゼロは本当に実現できるのか?
『Zero Waste Home』には以下のように書かれています。
This is not a book about achieving absolute Zero Waste. Considering the manufacturing practices in place, it is evident that absolute Zero Waste is not possible today.
現代の生産活動(製造活動)を考えると完全なゴミゼロの実現は不可能、だそうです。
ゴミを完全にゼロにすることはやっぱり無理!ってことでちょっと安心しました。
ゴミゼロ・ゼロウェイストって結局何?
完全なゴミゼロの実現は不可能、ゴミや無駄を完全になくすことができないなら、ゴミゼロ・ゼロウェイストって結局何なんだろう?という疑問がわいてきます。
『Zero Waste Home』によると
Zero Waste is an idealistic goal, a carrot to get as close as possible.
ゼロウェイストってのは理想主義的な目標、だそうです。
完全にゼロにすることは不可能だけれどゴミがまったくないゴミゼロ・ゼロウェイストの状態にたどり着くことができたら理想的、理想のゴールみたいな感じではないかと(やや適当)。
ちなみに『Zero Waste Home』のJohnsonさん一家の影響でゴミゼロ生活をはじめたというLauren Singerさんの『Trash is for Tossers.』によると
These should be repeated periodically as the path to zero waste is never-ending.
ゴミゼロ・ゼロウェイストに終わりはないそうです。ネバーエンディング。
なので、できるだけゴミを出さない生活を維持するためには継続した努力が必要なのではないかと思います。
まとめ
そんなわけでゴミゼロ・ゼロウェイストは
- 完全にゴミを出さない生活は現実的に不可能
- ゴミがほとんど出ないゴミゼロの状態にたどり着くことができたら理想的
- 達人でも多少のゴミを出している
- 維持するためには継続した努力が必要不可欠
という感じで「ゴミゼロ・無駄ゼロに限りなく近づくための哲学的なものであり、ライフスタイルのひとつ」ではないかと。
ゴミゼロなんて絶対無理!とやる気喪失気味だったので、また少しやる気が出てきました。
できることから少しずつ!ゴミゼロ生活を実践していきたいものです。
【追記】近所で見つけた量り売りスーパーで買い物してみました。
減らすぞ!