オーストラリアのスーパーに行くと必ずといっていいほど見かけるアロマオイルといえばティーツリーオイルとユーカリオイル。
特にユーカリオイル(ユーカリプタスオイル)はティーツリーオイルよりもお手頃価格で気軽に購入できるので常備しています。
最初は使い方がまったく分からなかったけれど、今では必需品となったユーカリオイル。
スッキリいい香り!掃除に!洗濯に!
いろいろ使えるオーストラリアの定番アロマ、ユーカリオイルの魅力や使い方などをまとめてみました。
目次
ユーカリといえばコアラ
ユーカリといえばコアラ。コアラといえばオーストラリア。
コアラの主食ユーカリはオーストラリア原産の植物。ティーツリーやレモンマートルなどと並んで古くから先住民アボリジニによって万能薬として用いられてきたそうです。
動きが緩慢でいつも寝ているイメージがあるコアラ。
- ユーカリの毒性が強い → 解毒に20%近くのエネルギーを費やす
- ユーカリの栄養価が低い → もともとエネルギーが少ない
といった理由から無駄なエネルギーを消耗しないためにゆっくり動いたり、1日20時間近く眠ったりする必要があるそうです。
省エネコアラ。
オーストラリアのユーカリオイル
今では南米やヨーロッパ、アフリカ、アジア地域など世界中で生産されているユーカリ。
オーストラリアのドラッグストアでよく見かけるユーカリオイルといえばおそらくこの2つではないかと思います。
個人的にはどちらかといえばThursday Plantationはティーツリーオイル、Bosisto’sはユーカリオイルといったイメージがあります。
特に強いこだわりがあるわけではないけれど、わが家では瓶入りのThursday Plantationをよく使っています。
Kills 99.9% of household germs
ウェブサイトには「99.9%細菌を除去」と記載あり。すごいね、ユーカリ。
ユーカリオイルの種類
その数はなんと600種類以上にものぼるといわれるユーカリの木。
その中でもエッセンシャルオイル/アロマオイル/精油として活用されているユーカリの種類は
- ユーカリグロブルス(ブルーガム) → 一般的
- ユーカリラディアータ → ちょっとやさしめ
- ユーカリキトリオドラ → ちょっとフルーティー
など。
まだグロブルス(ブルーガム)しか使ったことがないので他の種類も使ってみたいです。
ユーカリオイルに期待できる効果・効能
- 抗菌・殺菌
- 抗炎症
- 抗ウイルス
- 鎮静・鎮痛
- 花粉症や鼻炎などによる不快感の緩和
- のどの痛み・風邪対策
- 虫刺され・傷の緩和
- 筋肉のコリや痛みの緩和
- フケ・かゆみ対策
- ニキビ対策
- 虫除け対策
- 空気清浄
- 洗濯物のシミや黄ばみ
など。
『Timeless Edition』ユーカリの効能|アロマオイル・精油・エッセンシャルオイル紹介
ユーカリオイルの香り
グロブルス(ブルーガム)しか使ったことがないので他は知らないけれど
- スッキリ
- クール
- クリア
- ミントじゃないけれどミントの仲間風
- 殺菌消毒してますよ的な清潔な香り
といった感じ。
気分や体調によって「ちょっと今日はキツイかな」と感じる日もあります。
注意点
基本的な注意事項
- 飲まない
- 直接肌に塗布しない
- 直接匂いをかがない
- ボトルを鼻に近づけすぎない
- 子どもの手の届かないところに保管する
エッセンシャルオイル(精油)の希釈濃度
顔用か?体用か?など用途によって違いはあるものの、希釈濃度は海外では2~3%、日本では1%といわれています。
「精油 濃度 計算」「アロマ 希釈濃度 計算」といったキーワードで検索すれば計算方法を説明している便利なサイトが見つかると思います。
ちなみにわが家では
- 1滴=0.05mlくらい
- 顔につけるもの=1%くらい
- 体につけるもの=1~2%くらい
- 顔や体につけないもの=2~3%くらい
- 犬=人間よりかなり少なめ・0.1%以下
といった感じでザザッと計算しています。
子供とユーカリオイル
cineol1.8(1.8シネオール)を多く含むため刺激が強すぎるといわれるユーカリオイル。
風邪・鼻づまり対策としてヴェポラッブ風バームを作ったときに調べてみたところ
- 2歳未満には使用しない
- 10歳未満には使用しない
- 12歳未満には使用しない
- 12歳未満には直接肌に塗布しない
- 肌に原液を塗布しなければ大きな問題なし
などいろんな情報がありすぎて余計に分からなくなりました。
とりあえず「わりと刺激的な精油」であることを頭の片隅に置きながら、自分の中である程度線引きしながら家の中で使うことにしています。
ユーカリオイルの使い方・活用方法
Thursday PlantationとBosisto’sのウェブサイト以外でよく参考にしているのはこちらのサイト。
『Eucalyptusoil.com』Bosisto’s Handy Hints Eucalyptus Uses
わが家のユーカリ活用方法はこんな感じです。
洗濯・シミ抜き
手作り洗濯洗剤の材料として使っています。
洗浄力が高いので洗濯前のシミ抜きや汚れ落としにも便利です。
トイレ掃除
基本的に
- 便器→酢と重曹(たまに市販のトイレ洗剤)、
- 便座・タンク周辺・床→手作りユーカリオイルスプレー
で掃除しています。
ユーカリオイルスプレーの作り方
- 酢と水を1:1くらいの割合でスプレーボトル(500mlサイズ使用)に入れる
- ユーカリオイルを10滴~40滴入れる
「除菌効果のある酢+さらにパワフルなユーカリ」のダブルパンチで菌や汚れを制すイメージです。
もう少し多めにユーカリオイルを入れてもいいけれど、入れすぎるとユーカリの香りが強すぎるので少なめにしています。
殺菌や消毒効果はもちろん、汚れもしっかり落ちます。
ユーカリのスッキリ清潔感ある香りのおかげなのか、たいしてがんばってもいないのに、掃除した!という達成感を感じるから不思議です。
「今日はだるいなぁ」と気分が乗らない日もササッとスプレーして軽く拭くだけで掃除した気分になれるのでズルしたいときにもおすすめです。
洗面台・シャワー・バスタブの掃除
- 汚れ落とし → 酢と重曹
- 汚れを落とした後の仕上げ(カビ対策) → 手作りユーカリオイルスプレー
- 洗面台や水道などのちょっとした拭き掃除 → 手作りユーカリオイルスプレー
といった感じで使っています。
その他家事全般
- 床掃除に
- テーブル拭きに
- キッチンの水まわり周辺・オーブン・電子レンジ・冷蔵庫・ゴミ箱などのササッと拭き掃除に
- 食器用洗剤に数滴加えて
など。
殺菌・消毒したい系のところはとりあえず手作りユーカリオイルスプレー または 水にユーカリオイルを数滴加えたものでサッとお掃除。
虫除けにもなるので特にキッチンでは重宝しています。
家にカーペットがないので試したことはないけれど汚れ・シミ落としにも使えるそうです。
風邪・鼻づまり対策
リンゴ酢・アップルサイダービネガーを飲みはじめてから鼻づまりに伴う変な頭痛はだいぶよくなったけれど、たまにユーカリオイルも活用しています。
鼻づまりがひどくて息ができないくらい苦しいときや咳がつらいときは蒸気吸入しています。
蒸気吸入・蒸気吸引の方法
- 洗面器にお湯をはる
- ユーカリを数滴たらす
- バスタオルを頭からかぶる
- 蒸気を5分~10分ほど吸い込む
多くても6滴くらいあれば十分です。
気分によってティーツリーオイルやレモンオイルを加えることも。
個人的にはティーツリーオイルよりもユーカリオイルの方がスッキリする気がします。スチーマー代わりにもなるのでついでにスキンケアって感じです。
蒸気吸入する時間がないときはタオルやハンカチに1~2滴たらして枕元に置いておくと呼吸が楽になる気がします。1~2滴たらしたマスクを着用してもよろしいかと。
筋肉痛・腰の痛み
鼻づまり対策としてユーカリオイルを入れて作ってみたヴェポラップ風バームは、最近は腰のマッサージに使うことが多くなりました。
腰の痛みはさておきウォーキングで疲れた脚をマッサージするとスッキリ軽くなります。
サロンパスみたいな感じでシャーッとスプレーできそうな、市販のスプレータイプのユーカリオイルも使ってみようかと。
うがい・マウスウォッシュ
塩または重曹を入れた水に数滴たらす、というもの。
まずいです。良薬は口に苦し。ティーツリーオイルも試したけれど、まずいです。
まずいのでのどが痛いときや本当に気が向いたときだけ。
まとめ
わが家ではどちらかといえば「住まいのお手入れ」中心に活躍しているユーカリオイル。
オーストラリアに住みはじめた当初は、なんでこんなにユーカリオイルばっかりなんだ!と不思議に思っていたけれど、日々の生活の中で実際に使ってみることで「なぜユーカリオイルがこの国で家庭の必需品といわれるのか」その理由がなんとなく分かった気がします。
そんなわけでユーカリオイルはすごい!
【追記】オーストラリアの定番ティーツリーオイルについてまとめてみました。
【追記】お土産におすすめな安くて優秀なオーストラリアのコスメをまとめてみました。
【追記】お土産調達に便利なオーストラリアのドラッグストアをまとめてみました。
万能ユーカリオイル。