6月に会計年度末を迎えるオーストラリア。
ちょうど去年の今頃、7月の新年度スタートに合わせて断捨離(だんしゃり)にチャレンジしていたことをふと思い出しました。
以前よりものが減ってスッキリしたものの、なんとなく違和感を感じはじめた今日この頃。これ以上断捨離は無理かもしれない。
捨てる・片づける・持たない暮らし・買わない生活・ミニマリストといった類の言葉になんとなくモヤモヤを感じてしまう自分がいます。
うまく表現できないこのモヤモヤ。
このモヤモヤの正体を探るべく、この1年のわが家の断捨離・片づけ事情をふり返ってみたいと思います。
目次
わが家の断捨離チャレンジ
きっかけ
- ちょうど新年度だったので新しいことにチャレンジしてみたくなった
- いろんな意味でスッキリ身軽になりたかった
- ゴミゼロ(Zero Waste)生活実現のための最初のステップ
おそらく、きっかけはこんな感じだったと思います。
「ものを減らしたい」「片づけ上手になりたい」というよりも、どちらかといえば今後数年かけて少しずつできるだけゴミを出さない生活を築いていきたいなぁと。
その最初のステップとして必要なものを見直して減らす(Reduce)必要があったから、といった感じです。
ものを減らすために実践したこと
- 物々交換する
- 寄付する
- 売る
- 譲る
ゴミとして処分して環境に負担をかけるのではなく、自分がいらないものを使ってくれる・必要としている他の誰かの手元に渡るように心がけました。
ものを増やさないために実践したこと
食品・消耗品以外の雑貨や衣類を対象に「何か1つ買ったら2つ減らす」ルールを設定しました。
- 本当に必要なのか
- 本当に好きなのか
- 長く使えるものなのか
- 他のもので代用できないか
と考える癖がつきました。
なんだか行きづまった感じ
- 「いつか使うかも」の「いつか」は来ないと知った
- 自分の持ち物を見直すいい機会になった
- ストレス発散・気分転換になった
と断捨離をやってみてよかったなぁと思う点はたくさんあります。
ただ最近は行きづまっている感じで、まだまだ「いらないもの」はあるかもしれないけれど、「処分するぞ!」と即決できるものが少なくなってきた、というのが正直なところです。
そんなわけでそろそろ「何か1つ買ったら2つ減らす」ルールをゆるめようかなと。
で、次どうしようかと。
- 捨てる:どれくらい捨てたら合格ラインなのか
- 片づける:どんな風に片づけたら人生が変わるのか
- 持たない:どれくらいの量なら「持たない」レベルなのか
- 生活感があってもいいんじゃないか
- デスクの上が汚くてもいいんじゃないか
- 分かっちゃいるけどどうしても捨てられないものがある
- 捨てられない自分はダメ人間なんじゃないか
- でもこれじゃぁゴミゼロ生活なんて無理かも
などウダウダ考えたり、ある種の強迫観念すら感じるようになり、なんとなく前に進めない状態です。
一体この先どうすればいいのか。どうすべきなのか。方向性が見えない感じです。
好きなものは捨てなくてもいいんだって!気持ちよく暮らせる片づけ
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あまりノウハウ本は読まないけれど、姉夫婦が登場してるってことで日本に帰ったときに記念に買いました。
姉のお店:musubi くらしのどうぐの店
義兄の設計事務所:テラバヤシセッケイジムショ
『123人の家』にも登場してます。宣伝。
感想
とりあえずパラパラめくってみるだけにしようと思ったら、今の自分の心に響く言葉がいっぱいあったのでちゃんと読んでみることに。
全体的に
- ゆるい
- だいたい
- 無理しない
- 逃げ場も必要
- 時間がかかってもいい
- ものを大切にする
- ものを極端に減らさない
といった雰囲気。なんかこう「そうそう、これこれ!」という気持ちになりました。
「そこにある暮らし」に目を向けている実用的な一冊といった印象です。
心に響いた言葉1
好きなものは捨てなくていい
そう言ってくれてありがとう。感謝。
心に響いた言葉2
狭くても、ものを捨てつづけなくても、すっきり暮らせる
「もう捨てるもんなんかないよ」と行きづまっていたわたしを救った言葉。
心に響いた言葉3
家の広さも、持っているものも、大事にしたいものも、人それぞれです。
まったく同じということはありません。
ただ形だけをまねするのでは、長続きしないのです。
そう。大切なものや好きなもの、ものとの関わり方は人それぞれ。
参考になるアイデアいっぱい
雑貨や建築など普段から「家」「暮らし」に携わっている、その道のプロが登場。
スタイリッシュでおしゃれというよりも、いい意味で生活感があり、地に足の着いた印象なので「これなら自分にもできるかも!」という気持ちになれます。
- 「こうあるべき」という固定観念を捨てる
- レギュラー・二軍落ち・トレード・戦力外通告の考え方
- 「片づけ」ではなく違う言葉を使って気分を盛り上げる
- 逃げ場・見て見ぬふりも大事
など義務感の伴うものではなく、楽しみながらものを減らすコツや考え方がいっぱいです。
捨てられない!好きなもの・大切なもの
ちょっと前向きな気持ちになってきたので、どうしても捨てられないものを眺めてみることにしました。
笑点スタンプ
いつも楽しみにしていた笑点。
お茶についてたオマケスタンプです。
木久蔵はラーメン食べてます。
旅の思い出
チケット類。
地図やパンフレット。
マグネット。
飛行機。
どれも懐かしくて楽しい気分になるものばかりです。
「思い出の品を捨てても思い出は消えない」と理屈では分かっていても、どうしても形として残しておきたかったりします。
こうしてずっと大切にしてきたものを眺めてみて「やっぱり、捨てられない!」と改めて思いました。
早速実践!ステキな収納アイデア
- どうしても捨てられない
- 思うようにものが減らせない
- これ以上減らせない
- 好きなものをあきらめたくない
- 大切なものと一緒に暮らしたい
ならば収納方法を工夫しないと。
『気持ちよく暮らせる片づけ』に登場する人たちは本当に収納上手。特にカゴ・バスケットの使い方がステキだなぁと。
というわけで早速実践(マネ)してみることにしました。
まずはいつもごちゃごちゃしている息子のおもちゃ類から。ステキなカゴを持っていないので、とりあえず家にあるカゴ、バスケットを使うことに。
柔らかいおもちゃ系。
リサイクルショップで見つけたピクニックバスケットを活用。
木のおもちゃ系。
こちらもリサイクルショップで見つけたカゴ。
車のおもちゃ系。
日本で1人暮らしをしていたときに使っていたカゴです。
素材別に分けて「これはこのあたり」と大体の場所を決めたことで片づけがだいぶ楽になりました。
息子もマネをして遊び終わった後はカゴに戻すようになったので、ゲーム感覚で楽しみながら片づけの練習をしています。
まとめ
確かに持ちものが少ない方がスッキリするけれど「捨てる」「捨てない」の線引きやバランス感覚は難しいところ。
いつまでたっても捨てられない自分のことを「実はホーダーなんじゃないか?」と思うことだってあります。
眺めているだけで元気になれる。ちょっと幸せな気分になれる。
そんな風に心に潤いを与えてくれるものまで無理して捨てる必要はないかもしれないなぁと。
それよりも大切なものと一緒に暮らしていく方法、好きなものをあきらめずに気持ちよく暮らしていく方法を考えていきたいものです。
マネしたくなるアイデアいっぱい。