大切な家族が心地よく暮らせるように!ということでわりと本気で取り組みはじめた古い家のDIY・リフォーム。
部屋の壁をペイントしたり。古くて汚い家具や古いドアにペンキを塗ったり。オイルフィニッシュ塗装で無垢材家具を復活させたり。オイルステインで木材を塗装したり。
まだまだ失敗も多いけれど、あらゆるタイプの塗料を使ってみた結果、塗料のクセや仕上がりの違い、塗るときのコツがなんとなく分かるようになってきました。
で、今回はスプレー塗装にチャレンジ!缶入りのスプレータイプのペンキで、夫が会社の同僚からもらってきた子供用ペダルなし自転車を塗装してみることにしました。
安い!乾きが早い!シャーッと塗れる!簡単そうに見えて結構難しい!
スプレー塗装をやってみた感想、作業の様子、用意したもの、スプレーペンキの塗り方・やり方、手順、コツ、失敗例などをまとめてみました。
目次
子供用ペダルなし自転車をイメチェンしたい
保育園まで徒歩約30分。
0歳~3歳くらいまでベビーカー、3歳を過ぎてからは一緒に歩くようになり、最近は「2台あるから」ということで夫が会社の同僚からもらってきたペダルなし自転車で通園しています。
バランスバイクやランニングバイクとも呼ばれる足で蹴って前に進む自転車です。
で、ある日、もらった自転車が保育園にあるペダルなし自転車とまったく同じものであることに気がつきました。
- 盗んだと疑われたらイヤだ!
- デザインがいまいちだ!
- 色がいっぱいで目がチカチカする!
というわけで今回スプレー塗装でイメチェンしてみることにしました。
スプレー塗料の種類・特徴
- ラッカースプレー・アクリルスプレー・ウレタンスプレーなど種類いろいろ
- 安い
- 発色がよい
- 乾きが早い
- 金属やプラスチックも塗装できる
- 匂いがきつい
- 色を混ぜることができない
- 細かい部分の塗装には不向き
など。
こんなにいっぱい!値段は安いもので$3前後、高いもので$20前後といったところ。
まだまだ!ピンクや黄色、赤、紫、オレンジ、ゴールドなど色も豊富です。
スプレー塗装のやり方。簡単そうです。
用意したもの
缶スプレー塗料
一番安い缶スプレーです。確か$3くらい。Flat Blackという、ツヤ消し(フラット仕上げ)の黒にしました。
安全だよ、と。絵と色と値段で決めたのでラッカーなのかウレタンなのかアクリルなのか種類はよく分かっていません。
マスキングテープ
マスキングテープを貼ってペンキを塗りたくない部分を保護します。
ビニール袋
ペンキを塗りたくない範囲が大きい部分の保護にはビニール袋が便利です。
袋に穴が開いていないことを確認!
ラップでも代用できそうだなぁと思いました。
やすり
塗装面を滑らかにするために、ということで一応準備しました。
新聞紙
練習用ということで、缶スプレーのボタンの押し具合や色の出具合を確認するために用意しました。
周辺にペンキが付かないように新聞紙の上で作業したり、スプレー缶を置いたりするときにも便利です。
古いシーツや古いバスタオルでもよろしいかと。
ボロ布
ペンキの垂れや手にペンキが付いてしまったとき用に準備しておくと便利です。
マスク
空中に舞うからなのか、ペンキの匂いが結構きついです。
タオルや手ぬぐいでもよろしいかと。
最初は「マスクなんかなくても平気」と思っていたけれど、息を止めてペンキを塗っていたら苦しくて集中できなくなり、途中から手ぬぐいをマスク代わりにして作業を進めました。
手袋
一応、作業用手袋も用意しました。
が、素手の方がスプレーのボタンを押す感覚がつかみやすかったので途中で外しました。
保護めがね
保護めがね、セーフティゴーグルとかいうやつです。
シャーッとスプレーするときにペンキが目に入ったらイヤだなぁと思ったので。
その他
- はさみ→マスキングテープを細かく切るとき
- 洗剤→掃除するとき
などを準備しました。
スプレーペンキの塗り方・手順
1.やすりをかける
やすりをかけます。
わたしは「自転車だし、ほぼ滑らかだし、面倒くさいし」ということでこの工程はすっ飛ばしました。手抜きです。
2.掃除する
ほこり、ゴミ、土、砂、油などの汚れをしっかり落とします。
3.ペンキを塗りたくない部分を保護する
マスキングテープとビニール袋を使ってペンキを塗りたくない部分を保護します。
サドルを外そうと思ったら外れなかったので保護。
ハンドルの丸い部分は小さく切ったマスキングテープを貼り付けながら保護。
タイヤ周辺の丸みがある部分にも小さく切ったマスキングテープを貼り付けて保護。
作業完了。かなり面倒な作業なので外せる部品は外しておくのがよろしいかと。
4.練習する
缶の裏面にある説明書を参考に缶をシャカシャカ振って準備ができたら新聞紙に向かってスプレー!
- ボタンの押し具合
- 色の出方
- 距離
- スピード
などを意識しながら練習するとよろしいかと。
わたしは「練習しすぎて途中でペンキがなくなったらイヤだなぁ」と思い、シャーッと1回練習しただけ。
もう少しちゃんと練習すればよかった!とちょっと後悔しました。
5.塗装する(1回目)
本番です。
塗りはじめる前に
- 薄めに塗る!
- スプレーが付きにくい細かい部分から塗る!
とどんなに意識していても実際に塗りはじめるとそんなことは忘れてしまいます。
一旦シャーッとやりはじめると手が止まらず、何も考えず勢いに任せて塗ってしまいました。
冷静に落ち着いて。焦らず丁寧に。
6.乾かす
乾かします。
10分くらいで乾きました。早い!
7.また塗装する(2回目)
- 1回目の塗装の仕上がり具合を見て
- 必要に応じて
- お好みに応じて
塗るかどうかを決めればよろしいかと。
本当は1回塗ったら終了するつもりだったものの、1回目の塗装があまりにも雑すぎたので2回目も塗ることにしました。
8.また乾かす
放置して乾かします。
出来上がり
いかにも子供用!ではなく大人っぽくてかっこいいペダルなし自転車に変身!
仕上げはお父さん。面倒な作業は一切やりたくない。でもシールは貼りたい。いいとこ取りの夫がシールを持って登場しました。
少々もめながらも無事完成!ツヤ消しフラット仕上げがいい感じ!息子も新しい自転車だと思ったのか、早速嬉しそうに乗り回していました。
スプレー塗装チャレンジ失敗と対策
マスキング(養生)
失敗
ペンキを塗りたくない部分(赤いハンドル)はしっかり保護できました。が、ペンキを塗った部分に元の黄緑色がチラッと見えるのが気になります。
反対側のハンドル。マスキングテープを細かく切って丁寧に貼り付けたというのにこのザマです。汚い。
ビニールに穴が開いていたのか、テープとビニール袋でしっかり保護したはずのタイヤの水色部分にペンキが付いています。ショック。
対策
対策としては
- 塗り残した部分を塗装する
- 塗りたくない部分に付いてしまったペンキを落とす
- 細かい部分は油性ペンで塗る
- 気にしない
- 見なかったことにする
などが考えられるのではないかと。
わたしは
- チラッと見えている黄緑色→黒い油性ペンで塗りつぶす
- 赤いハンドルに付着したペンキ→洗剤で落とす
- タイヤの水色部分に付着したペンキ→洗剤で落ちなかったので放置→気にしない
といった対策を取ることにしました。
ちなみにペンキ専用ではなく家にあったサビ取り剤を使用。もしかしたら除光液で落ちるかもしれないので気が向いたら買ってくる予定です。
塗り残し
失敗
まさかの塗り残し!外側を塗ることに必死になりすぎて内側のことはまったく考えていませんでした。
こっちも塗り残し!外側からは見えないけれど角度によっては見えちゃいます。
対策
- 細かい部分から塗りはじめる
- スプレーが付きにくい部分から塗りはじめる
- 細かい部分は塗らない!という選択肢もあり
- 外せる部品は外して個別に塗装する
- 再度マスキングテープで保護して塗り残した部分を塗る(塗装後の対策)
- 気にしない
- 見なかったことにする
など。
残念ながら「もう一度マスキングテープで保護して塗る」なんて気力はなかったので、気にしないことにしました。そのうち忘れます。
ブツブツ・液ダレ・ヒビ割れ
失敗
近距離でスプレー、かつ、ボタンを強く押しすぎてブツブツに。ちょっと気持ち悪いです。距離やスピードなど何も考えずにスプレーした結果です。
一度に厚く塗り過ぎてヒビ割れ。「刷毛で塗るわけじゃないから大丈夫だろう」と思っていたら液ダレもできました(撮影忘れ)。
対策
- 目安として20cm~40cmくらいの距離でスプレー
- 距離は塗りたい部分の面積に応じて調整
- 一度に厚塗りしない
- 薄くゆっくり塗る
- スピードを一定に保つ
- ペンキを落として再度塗り直す
- 気にしない
- 見なかったことにする
など。
見れば見るほど自分の雑さ、不器用さが情けなくなってくるので、とりあえず見なかったことにしました。
まとめ
安くて手軽に買える缶スプレー。
ブラシで塗るより簡単!楽!と思っていたけれど、実際にやってみて結構難しいということが分かりました。
スプレー塗料は離れているほど薄く付く。ゆっくり丁寧に。
頭では分かっていても一旦スプレーしはじめると手が止まらない!なかなかコントロールが難しいものだなぁと。スプレー塗装をなめていました。
普通にブラシで塗るペンキやオイルステインは、多少失敗しても「味わい」や「風合い」などの言葉で何とかごまかしがきく感じ。
一方、スプレー塗装の場合は失敗は単なる失敗でしかなく、ごまかしがきかない感じがします。塗り残しは塗り残し。ヒビ割れはヒビ割れ。味わいでも風合いでもありません。
そんなわけでスプレー塗装は練習、慣れが必要だと思います。
でも
- 安い
- 乾きが早いので短時間で作業が終わった
- ブラシを洗う手間が省けた
- パッと見いい感じの自転車に変身した
- 誰も持っていないオリジナル自転車になった
- ちょっとおしゃれになった
- 息子が喜んで乗っている
といいこといっぱい!失敗しても手軽に買える値段なのでまた練習すればいいだけ。
プラスチックや金属にもしっかり色が付くのでいろいろ塗装できそうです。
シャーッと!