グリホサート系除草剤ラウンドアップの禁止国と理由を調べてみた

「限られた資源を有効活用するぞ、家庭ゴミを減らすぞ、生ゴミを再利用するぞ」ということで生ゴミを堆肥化させるコンポスターを導入したわが家。

「コンポスターを導入したのはいいけれど作った堆肥を活用しなければ意味ないぞ」ということに気づき、苦手(嫌い)なガーデニングにチャレンジすることを決意しました。

いろいろ考えた結果、食べられない花よりも食べられる野菜を育ててみることに。さらにせっかくなので害虫対策と雑草対策も自然素材を使って無農薬で育てることに決めました。

農薬といえば、最近気になるのは先日オランダで販売禁止が発表されたばかりのモンサント社のグリホサート系除草剤ラウンドアップ。

国が販売禁止を決定した背景には何か大きな理由があるはず!気になる!どうして!なぜ!なんで!

というわけで禁止となった理由、禁止や何らかの制限を設けている国々を調べてみました。

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除草剤ラウンドアップ

ラウンドアップ(RoundUp)とは?

まずはラウンドアップについて調べてみることに。

グリホサートを主な有効成分とする除草剤の商標名。1970年に米国モンサント社が開発。同剤に耐性をもつ遺伝子組み換え作物が作出され、大豆、トウモロコシ、綿花などが広く栽培されている。

だそうです。

『コトバンク』ラウンドアップ

モンサント(MONSANTO)社といえば!

パッと思い浮かぶのはベトナム戦争中に使われた枯葉剤を製造した会社だということ。

近年は遺伝子組み換えなんたらかんたらで有名な感じがします。

グリホサート(Glyphosate)とは?

次にラウンドアップの主成分グリホサートについて調べてみました。

アミノ酸系除草剤の一種。グリシンにリン酸を導入した誘導体。化学名はN-ホスホノメチルグリシン。雑草の茎や葉に散布して使用。植物のアミノ酸合成を阻害し、枯死させる。ほとんどの植物に非選択的に作用するが、動物には毒性を示さないとされる。また、土壌に達すると微生物によって分解されるため、安全性が高いとされる。グリホサートに耐性をもつ遺伝子組み換え作物が開発され、農地の除草にも使用されている。除草剤ラウンドアップの主な有効成分。

長い!難しい!

『コトバンク』グリホサート

モンサント社によって開発された遺伝子組み換え作物は、同じくモンサント社によって開発されたグリホサートを主成分とする除草剤ラウンドアップに耐性がある=枯れない、みたいな感じではないかと思います。たぶん。

ラウンドアップに対する世界各国の動き

禁止の理由

オランダでは2015年末から販売禁止となることが決まったそうで、気になるのがその理由です。

People who spray RoundUp on their gardens and lawns will have to find another form of pest control since glyphosate, the main ingredient in RoundUp, has been linked to cancer, infertility, birth defects, nervous system damage, and kidney disease.

ラウンドアップの主成分グリホサートはガンや不妊、先天障害、神経障害、腎疾患と関連性があるから他のやつ使って!みたいな感じではないかと(やや適当)。

『CS Globe』Dutch Parliament Bans Monsanto’s RoundUp

【追記】2017年にはEuropean Chemical Agencyによって「ガンとは関係ないから安全だよ」と判定されたようです。

『The Guardian』Glyphosate weedkiller, previously linked to cancer, judged safe by EU watchdog

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禁止・制限している国

各国の「〇〇では使っていいけれど△△では禁止」のような細かい範囲や規定はさておき、禁止や何らかの制限を設けている国々をザッと調べてみました。

  • オランダ
  • フランス
  • マルタ
  • スリランカ
  • アルゼンチン
  • ブラジル
  • エルサルバドル

など。

ついでにオーストラリアの状況を調べてみたところ、州によって遺伝子組み換え作物に関する制限はあるものの、ラウンドアップについては禁止になっていないようです。

除草剤コーナーにも陳列されており、根こそぎ!ラウンドアップ!みたいなCMもたまに見かけます。

ただ「WHOも警告してるんだから早く禁止にしようよ」といった動きもあるので、そのうち何らかの動きがあるかもしれません。

『Newsweek』FRANCE BANS SALES OF MONSANTO’S ROUNDUP IN GARDEN CENTERS, 3 MONTHS AFTER U.N. CALLS IT ‘PROBABLE CARCINOGEN’

『Back to the Roots』A Complete List Of All Countries That Have Banned Glyphosate

『Sustainable Pulse』El Salvador Government Bans Roundup over Deadly Kidney Disease

まとめ

そんなわけでラウンドアップもモンサント社も世界の嫌われ者・悪党代表といった印象です。

ホームセンターの除草剤コーナーに行ってみたところ、他にもグリホサートを主成分とする除草剤があるようなのでワルなやつはラウンドアップだけではないだろうと。

「ガンを誘発するぞ!危険だぞ!」といっても科学的な根拠が不十分だったりすることもあるようで、数年後には「実は安全でした!心配なし!」みたいな研究が発表されたりもするのでさらに混乱します。

でも「世界中でこれだけ大きな問題になっているくらいだから何かあるんだろう」という気持ちもあり、なかなか「積極的に使ってみよう!」という気持ちにはなれないのが本音です。

というわけでごちゃごちゃ考えても仕方がないので

  • 使いたくないと思うなら使わない
  • 使う必要がないなら無理に使わない
  • この世に100%安全なものはない
  • どんなものにも悪い面と良い面がある

という感じで情報や農薬とうまく付き合いながら家庭菜園・ガーデニングを楽しみたいものです。

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モンサント。

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