先日久しぶりに洗面台の下を掃除したところ、すっかり存在を忘れていた手作りオリーブオイル石鹸を発見。
幸いなことに1年以上も経っているというのに腐っておらず、それどころか以前よりも使い心地が断然よくなっていました。
でもこれはたまたま。たまたまそうなっただけ。
防腐剤や保存料を使用していない手作り石鹸は、市販の石けんよりも劣化が早いといわれます。
これを機会に手作り石鹸の使用期限・消費期限や酸化の原因と対策、保存方法についてしっかり調べてみることにしました。
手作り石鹸の使用期限・消費期限
手作り石鹸の使用期限は
- 一般的には1年くらい
- 早いもので半年くらいで劣化が見られるものもある
といった印象です。
熟成期間は
- 1ヵ月
- 2ヵ月
- 3ヵ月
- 6ヵ月
- 9ヵ月
- 1年
と原料となるオイルの種類や好みによってまちまち。
ちなみにアレッポのオリーブオイル石鹸は熟成期間1~2年とのことです。
家庭で作る場合、2年も熟成させる人はあまりいないと思うので基本は1年と考えてよさそうです。
1年過ぎたらできるだけ早く使い切るのが理想らしいので、すでに1年以上経過しているわが家のペットボトルで作ったオリーブオイル石鹸も早く使い切ってしまわないといけません。
この手作り石鹸は腐っているのか?という目安
- 油っぽいニオイがする
- 異臭がする
- 表面に油が浮き出ている
- 色が変わった
- カビが生えている
- シミが出ている
- 見るからに腐敗している
など。
手作り石鹸が酸化する原因
油臭くなったり、油が浮き出たりといった「もしや腐っているのか?」状態は手作り石鹸が酸化している状態。
酸化の原因としては
- 原料となるオイルに脂肪酸が多く含まれている
- 日光が当たる
- 湿度・温度が高い
- 空気に触れる
- 銅、マンガン、鉄などの金属が含まれている
- クロロフィルやカロチンなどの色素が含まれている
といったことが考えられるそうです。
手作り石鹸の酸化を防止する方法・保存方法
せっかく手作りするなら、できるだけ酸化させない方法を知っておきたいものです。
酸化防止対策
できるだけ酸化させないためのポイントです。
- 酸化しにくいオイルを使う
- 日光や蛍光灯の光、温度、湿度に気をつける
- 作るときにできるだけ金属を使わない
- 色素を使わない
- ビタミンEオイルなど天然の酸化防止剤を入れる
- 涼しい場所・冷暗所で保管する
など。
わたしは酸化しにくいオイルの種類などは難しくてよく分からないので
- 日光を避ける
- 高温多湿を避ける
- 冷暗所で保管する
- 保存方法に気をつける
を意識してみようかと。
酸化防止にはホッカイロ
今回発見した手作りオリーブオイル石鹸が腐っていなかったのはホッカイロのおかげではないかと考えています。
「乾燥剤と一緒に保存するといい」といった口コミを見つけたものの、乾燥剤がどこに売っているのか分からないし、探すのも面倒。
そんな中「ホッカイロと一緒に保存するといい」という情報を発見したので実際に試してみました。
- ジッパー付きの袋の中に石鹸を入れる
- ジッパー付きの袋の中にホッカイロを入れる
- ジッパーを閉じる
- 暗くて涼しい場所に保管する
これだけです。
なぜホッカイロなのか。今さらながら調べてみました。
- ホッカイロの中身は鉄の粉
- 鉄の粉は脱酸素剤とほぼ同じもの
- 鉄の粉が酸化されることで袋の中の酸素をなくす
- 袋の中の酸素が少なくなるので石けんが酸化されにくくなる
- 使用済みホッカイロは酸素を吸収する力がないので新品を使う
だそうです。
まとめ
難しいことはよく分からないけれど「とりあえずホッカイロってすごいね」という印象です。
- 手作り石鹸の敵:光・高温多湿な環境
- 手作り石鹸の味方:暗さ・低温低湿な環境・ホッカイロ
といった感じではないかと思います。
食べるわけではないので、個人的には使用期限・消費期限はそれほど気にしなくてもいいのかなぁと。
うわっ気持ち悪い!というレベルまで酸化していないなら液体石鹸にして掃除に使ったり。
酸化させないことが一番ではあるけれど、たとえ酸化してしまってもすぐ捨てずに何か別の使い道を考えたいものです。
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そーぱー。