はじめての出産。はじめての育児。
国が違えば文化も違うもの。何がなんだか分からないことだらけだったので、とりあえずオーストラリアの子育て文化を参考にすることにしました。
オーストラリアの伝統であり、SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスク軽減に役立つというおくるみ・スワドル文化に便乗して赤ちゃんをくるんでみたり。
おくるみ以外にも推奨されているタミータイム(Tummy Time)を実践してみたり。
タミータイムとは、tummy=お腹を下にしてうつぶせ・腹ばいの状態で過ごす時間のことです。
病院の待ち時間に読んだ冊子の中にもタミータイム。産後、自宅に様子を見にきてくれた助産師さんの口からもタミータイム。
そもそもうつぶせ運動って何?腹ばい運動にはどんな効果があるの?いつから練習するの?新生児でも大丈夫?赤ちゃんは苦しくないの?と不安と疑問でいっぱいでした。
今回は赤ちゃんのうつぶせ運動のメリット、タミータイムのやり方やコツ、注意点、練習中の息子の写真などをまとめてみました。
目次
うつぶせ運動・タミータイムとは?
タミータイムはあざらしのような感じでお腹を下にしてうつぶせ・腹ばいの状態で過ごす時間のこと。
出産前に参加した病院の母親学級で聞いた話によるとオーストラリアはSIDS(乳幼児突然死症候群)の研究が進んでおり、SIDSのリスク軽減のためにもうつぶせ寝ではなく仰向け寝が推奨されているとのことでした。
つまり、1日のほとんどを眠って過ごす赤ちゃんは仰向けの状態で過ごすことがほとんど、ということ。
「たまには仰向け以外の姿勢で過ごそうね」「適度に運動しようね」というのがうつぶせ運動・タミータイムというわけです。
うつぶせ運動・タミータイムのメリット
うつぶせ・腹ばい運動のメリットです。
my neck, shoulder, arm and back muscles will get stronger. I use these muscles to move around
I can see the world from different angles, which helps my brain to develop
it also prevents me from developing a flat spot on the head
- 首や肩、腕、背中の筋肉を強くする(=首すわりや寝返りに有効)
- 視界が広がるので脳への刺激になる
- 頭の形が平ら(絶壁)になるのを防ぐ
軽い筋トレみたいなもんじゃないかと思います。
うつぶせ・腹ばいの練習はいつから?
Start tummy time soon after birth, as part of baby’s daily play.
毎日のルーティーンとして、遊びの一環としてタミータイムやってね、と。
『 Raising Children Network』Tummy Time
オーストラリアの育児サイトや本・冊子を見てもだいたい「生まれてすぐ」と書かれている印象があります。
わたしは出産した翌日に退院し、その2日後くらいに様子を見にきてくれた助産師さんに「ところでタミータームはやってみた?」と早速聞かれました。
出た!タミータイム!
「余裕がないし、やり方も分からないのでやってません」と言ったら「この冊子にやり方が書いてあるからやってみてね」と言われました。
うつぶせの練習・タミータムのやり方
- 床やかたい布団、マットレスにバスタオルや布(おくるみ・ベビーラグなど)を置く
- 赤ちゃんをうつぶせの状態で寝かせる
- 最初は10秒~30秒くらいを1セットとして1日2~3回
- 慣れてきたら1分~2分、3分~5分と少しずつ時間を増やす
- さらに慣れてきたら10分~15分、15分~30分と時間を増やす
みたいな感じで。
赤ちゃんをうつぶせの状態で自分の胸やお腹、ひざの上にのせるのも練習になります。
うぶつせの練習・タミータイムの様子
「生まれたらすぐやってみて」とは言われていたけれど、そんな余裕はなし。
生後1週間くらいにお義母さんがカナダから到着し、息子もあまり昼寝しない新生児で毎日暇だろうなぁと思っていたのでやってみることにしました。
生後1週間
そんなわけで生後1週間くらいからうつぶせの練習をスタート。
最初はうつぶせの状態にしただけで泣いていました。
生後2週間
10秒~15秒うつぶせ→泣く→抱っこ→泣きやんだら10秒~15秒うつぶせ→泣く、のくり返し。
「うーうー」言いながら、がんばって顔を上げています。
ちなみにお義母さんが「そんなに動き回るわけじゃないんだからテーブルでいいわよ」と言うのでテーブルでやりました。あらまぁ、お行儀の悪いのこと。
生後4週間(約1ヵ月)
「またかよ」みたいな感じで、生後3週間くらいからあまり泣かなくなりました。
見たい!という気持ちが強くなったのか、顔を上げた状態を10秒ほどキープできるようになりました。
生後7週間(約2ヵ月)
鬼ばばぁの特訓はまだまだ続きます。
頭をぐっと持ち上げて。
パタン。
もう1回!
パタン。母さん、、、
生後10週間(約2ヵ月半)
グラビアモデル風。余裕の表情です。
視界が広がり、いろんなものが見えるようになって嬉しそう。
その後は腹筋もするようになりました。
コツ・ポイント・注意点
- 赤ちゃんから絶対に目を離さない
- 柔らかい布団やマットレスの上ではやらない
- ミルク・授乳後は30分~1時間以上経過してからやる
- 顔を上げられるようになるまでは顔周辺にクッションやぬいぐるみなどを置かない
- 泣いたら止める
- 嫌がったら止める
- 機嫌の悪いときにやらない
- 具合の悪いときにやらない
- 名前を呼ぶ
- 「こっちだよ~」と声をかける
- ガラガラをふって音を出す
- パチパチ拍手する
- たまに場所を変えてみる
- 床や布団を嫌がったら自分の胸やひざの上にのせる
- 顔を上げたらほめる
など。
まとめ
最初はアーノルド・シュワルツェネッガーみたいに首が太くなったらイヤだなぁと思ったけれど、今のところ大丈夫そうです。
タミータイム!とうるさかったので「やらなきゃ」と思ったり、「練習」という意識が強かったように思います。
でも、練習ではなく「体を動かす遊び」として考える方が親も赤ちゃんも一緒に楽しみながらできるのではないかと。
無理をしない。これが一番です。
リズム体操楽しそう。