流行に便乗して断捨離で物を減らしても、なんだかごちゃごちゃしているわが家。
スッキリ暮らしたいとは思うものの、掃除・片づけがあまり好きではないわが家。
そして、この度はっきりと悟りました。最近よく耳にするシンプルライフやミニマリスト生活、丁寧な暮らし、持たない暮らし、買わない生活の実践は無理だ!と。
自分のだらしなさはさておき、どこか窮屈。そんなに捨てなくてもいいじゃん!そんなにきっちり整理整頓しなくてもいいじゃん!と感じる部分もあります。
そんなわけで「やっぱり無理だね!」と悟った10の理由をまとめてみました。
目次
持たない系・買わない系ライフスタイル関連用語
最近よく耳にする言葉。
- ミニマリスト
- シンプルライフ
- 少ないものでスッキリ暮らす
- 丁寧な暮らし
- 持たない暮らし
- 買わない生活
などは表現は違えど目指す方向性はだいたい同じなのかなぁと勝手に推測しています。
とことん減らして!潔く捨てて!とにかく少なく!こだわって!スタイリッシュに!みたいな。
厳密にいえば定義や考え方、価値観、好み、やり方・方法、タイプなど細かい部分は違うだろうけれどイメージとしては断捨離よりもっと上のレベルで意識高い系。
空手や柔道でいうと「黒帯」みたいな感じではないかと思います。
持たない生活・買わない生活は無理!と悟った理由
わが家もできるだけゴミを出さない生活の実現に向けて、本当に必要なものを見直し、物を減らす断捨離にチャレンジしました。
なので心がけていること、目指している路線としては「できるだけ地球にやさしい生活」といった言葉が当てはまるのではないかと。
最初は持たない生活や丁寧な暮らし、シンプルライフと同じ部類に属すと思っていたけれど、なんかちょっと違う。
DIY・手作りが好きなので、ある意味それも丁寧な暮らしなのかもしれないけれど、なんか微妙に違う。
同じようなことをやっているように見えても
- 持たない系・ミニマリストなど → スッキリ洗練されている・意識高い
- 自分 → スッキリ洗練されていない・やぼったい
とイメージが全然違うもんだなぁと。メディアの影響なのか。または自分の思い込みなのか。
なんとなく「モノが少ない方が幸せになれる」「モノが多いと幸せになれない」「無駄=悪い」といったメッセージを感じてしまいます。
いつまでたってもスッキリ洗練されないわが家。違いは一体なんなのか。その違いを分析してみました。
【追記】地球にやさしい生活チャレンジ!わが家の取り組みや家庭でできるエコ活動、アイデアをまとめてみました。
1. 物が多い
持たない系に抱いている勝手なイメージ
- 持ち物が少ない
- ほとんど何もない
- 部屋がモデルルーム風
わが家の場合
- 断捨離したくせに物が多い
- 普段あまり買い物しないくせに物が多い
定期的に見直して、捨てずに取っておいて一定期間使わなかった物はチャリティショップに寄付しています。
なのに物が多い。謎です。
2. 捨てて後悔したことがある
持たない系に抱いている勝手なイメージ
- 捨てても後悔しない
- 決断力に長けている
わが家の場合
- 処分したことすら忘れてしまい、後から「しまった!ない!」と焦ることが多い
- 決断力に乏しい
最近は黒い普通のヘアピンを断捨離で処分してしまったことを後悔しています。一瞬でも迷いが生じた場合は捨てずに取っておいた方がいいかもしれないなぁと。
チャリティショップに寄付したので誰かの役には立っているだろうけれど、あのときの判断を誤らなければ「ない!捨てた?また買わないと!」と焦る必要もなかったと思います。
安いんだからまた買えばいいじゃん!というお金の問題ではなく、判断を誤った自分にちょっと腹が立ちます。
3. 収集癖がある
持たない系に抱いている勝手なイメージ
- 物に対する執着心がない
- 収集癖がない
- 好きなものも潔く捨てられる
わが家の場合
- ちょっとした収集癖がある
- 捨てるのはもったいないと考えてしまう
- 何かに使えるかもしれないと考えてしまう
- 好きなものは捨てられない
しばらく断捨離を続けた結果、いつしか「もう捨てるものがないけれど捨てなきゃ!」と強迫観念すら感じるように。
好きなものは捨てなくてもいい!その分片づけ・収納を工夫すればいいだけ!と開き直ったものの、今度は好きなもの・捨てられないものが多すぎることに気がつきました。
缶。クリップやマチ針を入れたり。手作りコスメの容器にしたり。なんだかんだ便利です。
消しゴム。近い将来、息子と自分が使う予定です。
鉛筆。ボールペンがなくなったら鉛筆メインでいこうかと。
旅の思い出。チケット類。
旅の思い出。地図・パンフレット類。
笑点スタンプ。大好きな番組でした。
子供の作品。飾ってみたかったので。
夫の変なコレクション。嫁に処分するようにいわれたものがガレージに大集結。
男のロマン。知らないうちになんだかすごいことになっていました。
父親代わりに育ててくれたという、夫のおじいちゃんの古いパスポート。どうしても捨てられないみたいです。
4. 部屋が汚い
持たない系に抱いている勝手なイメージ
- 部屋がいつもキレイ
- 収納上手
- 片づけ上手
- というより物が少ないので片づける必要がほとんどない
わが家の場合
- 部屋がいつもごちゃごちゃ
- 片づけが面倒くさい
- 片づけてもすぐ汚くなる
どんなにがんばって片づけてもキレイなのは最初だけ。
そのうちどうでもよくなるので放置。
どんなに気合を入れて整理整頓してもいつの間にかごちゃごちゃ。
でもどこに何があるか分かるので放置。
こんなにごちゃごちゃ・ぐちゃぐちゃなのにWell-organised!(キレイに整理整頓されてる!)とオーストラリアの女性救急隊員に褒められたことが自信につながっています。
5. 物欲がある
持たない系に抱いている勝手なイメージ
- 物欲がほとんどない
- 物欲が爆発しない
- 持つことに興味がない
わが家の場合
- 物欲がある
- 物欲が大爆発することがある
- 心を無にして物欲を消し去るのに必死
オーストラリアは「欲しい!」と思うものがあまりなく、お店も遅くまで開いていないので、日本と比べると誘惑が少ない環境だと思います。
基本的に物価が高いので、欲しいものがあってもセールまで待ってみたり、eBayをチェックしてみたりと結構慎重になります。
こんな具合にオーストラリアではわりと無理なく物欲をコントロールできるものの、どこか別の場所に行くともうダメ。
旅行や日本一時帰国でいっきにはじけます。物欲大爆発。
日本に里帰りするとAmazonや楽天が「これもいいよ~あれもいいよ~オーストラリアより安いよ~」と誘惑してくるので必死です。
6. それほど上質ではない
持たない系に抱いている勝手なイメージ
- 持ち物が上質
- 高価な物を持っている
それほど、というよりも「全然上質じゃない」の方が正しいと思われます。
自分の持ち物の中で一番上質、というより高価なのはおそらくトラックの幌を再利用したスイス発フライターグ(Freitag)のバッグや財布ではないかと。といっても1万円~2万円くらい。
多少値段が高くても「これは必要!これはいい!長く使える!」と思えて、かつ、予算内なら買います。
この予算内ってのがまた難しい。どんなにいいものでもバカ高いものは買えません。
基本的には安いに越したことがないというのが本音で、いいものを安く入手できたときの喜びといったらもう!という感じです。上質ってなんだろう。
7. 明るい色や派手な柄が好き
持たない系に抱いている勝手なイメージ
- 服や小物は基本的に白・黒・ベージュなど
- 明るい色や柄ものがほとんどない
わが家の場合
- シンプルが一番といいつつ、シンプルの基準がやや派手
- 色や柄がないとちょっと落ち着かない
- 白・黒・ベージュなどがあまり似合わない
基本的にシンプルなものが好き。でも明るい色の小物や柄が入っている服が多いです。
無印良品も好きだし、ステキだと思うけれど、あまりにシンプルすぎて、ずっと見てると飽きてくることも。特に夫はあまり興味がないようです。
要はバランスってことで。
8. キャラクターものがある
持たない系に抱いている勝手なイメージ
- 家の中にキャラクターものがない
- 子供にキャラクターものを与えない
わが家の場合
- 家の中にキャラクターものがある
- 子供にキャラクターものを与えている
好きなキャラクターその1:ニャンまげ。元祖ゆるキャラといわれる日光江戸村のマスコット。
最近の異常なゆるキャラブームもどこ吹く風。こびない・ブレない・やる気がない。昔から大ファンです。
好きなキャラクターその2:マイメロディ。キティちゃんよりマイメロ派。幼い頃の思い出がいっぱいです。
しまむらマジックに翻弄されて購入した巨大マイメロ。なぜ買ってしまったのか自分でもよく分かりません。
二大巨頭はペルーが誇る世界遺産マチュピチュにも行きました。ナショナルジオグラフィック風。すぐ後ろは崖。風に吹き飛ばされるんじゃないかとビクビクしながら撮影しました。
親がこんな感じなので、息子も大好きなトーマスの服や帽子を着ています。キャラクターばかりなのもどうかと思うけれど、たまにはいいんじゃないかと。
キャラクターものは持たせない方がいいという考え方や教育もあるし、ない方が家もおしゃれに見えるだろうけれど、あまり制限したくないなぁというのが本音です。
キャラクターを含めて、いろんな選択肢の中から自分の好みや趣味を見出していくだろうし、それが自己の確立や個性につながっていくのではないかと。
子供も1人の人間。あまり制限しすぎず、ある程度の選択肢は与えたいと考えています。
9. 生活感に溢れている
持たない系に抱いている勝手なイメージ
- 生活感がない
- 生活臭がない
- 何もかもキレイに整理整頓されている
わが家の場合
- 生活感に溢れている
- 生活臭が漂う
- 整理整頓されていない
物が多いからなのか。片づけてもすぐ汚くなるからなのか。片づけが下手なのか。いつも汚い。
まるで引っ越したばかりのような部屋をテーマにペンキの塗り替えをした部屋も、すでに生活感が溢れています。
生活感のないスッキリした部屋は無理!
10. 続かない
持たない系に抱いている勝手なイメージ
- 常に整理整頓
- いらない物を潔く捨てる
- 物欲に負けない
と物が少ない状態を保つために日々努力しているのではないかと。
継続的な努力が不可欠なのではないかと思います。
わが家の場合
- がんばるのは最初だけ
- 汚くなったら限界まで放置
- なかなか捨てられない
- 物欲に負ける
やっぱり無理。ダメ人間です。
まとめ
そんなわけで買わない生活や丁寧な暮らし、シンプルライフ、ミニマリスト生活は無理そうです。
できるだけゴミを減らす。できるだけ環境に負担をかけない暮らしをする。物を大切にする。今あるものを最大限に活用する。再利用する。質素倹約。たまに物欲大爆発。
あえて表現するならば、おそらく、わが家はこんな感じではないかと思います。モノが多くても幸せです。
住んでいる場所、家の大きさ、持ち物、好きなもの、趣味、価値観、家族構成もみんな違うので、捨てられない自分を責めず、自分に合った方法を探っていけばいいんじゃないかと。
物に執着せず楽になりたい、自然災害に備えておきたい、物に興味がなくなった、などきっかけや考え方は人それぞれ。
- 物を減らすことで心身共に身軽になれる
- 気分がスッキリする
- 物に埋もれて見えなかった大切なモノ・コトが見えてくる
- 掃除・片づけが楽になる
と物を減らすことで得られるメリットも分かります。
その一方で、処分方法にもよるだろうけれど身軽になりたいからといって物を捨て続けるのはどうなんだろう?と思ったり。
減らすことや捨てることに囚われすぎてしまうのはどうなんだろう?と思ったり。
生活ってなんだろう、生きるってなんだろうねぇと感じてしまうのも事実です。
いつかは死ぬし、ある日突然すべてを失ってしまうかもしれない。思い出は形に残さず、心の中に残すべきなのかもしれない。
でも記憶や思い出だけではなく、物がその人が生きた証になったり、形によって救われることだってあるんじゃないかと思います。
ときめくものが多い人はどうすればいいのか。