サイズが合わなくなった洋服。ちょっとボロボロになってきたお気に入りの洋服。中途半端な大きさの余り布。
潔く捨てるべき!と思いながらも、なかなか捨てることができないものって結構あります。
そのままの状態で着れない・使えないなら他の何かに変身させればいいじゃないか!と長い間捨てずに取っておいた自分のTシャツを1歳の息子用に小さくリメイク。
自分のお気に入りTシャツを着ている息子の姿にちょっと感動。ついでにお金を使っていないのに子供服が増えたことにちょっと感激。
汚れてなんぼ、すぐに小さくなる子供服・ベビー服はあまりお金をかけずに済ませたいところです。
そこで今回は育ち盛りの息子のために短パン・半ズボンを手作りしてみることに。
「なんだか難しそう」「自分には無理かも」と思っていたショートパンツも面倒な型紙なしで作ることができました。
意外に簡単!着なくなった大人服・古着を子供服・ベビー服にリフォーム!余り布も上手に有効活用!
キッズサイズのショートパンツ・短パン・ハーフパンツの作り方、リメイク方法をご紹介します。
目次
何かと出番が多いショートパンツ・ハーフパンツ
- 部屋着
- パジャマ
- 保育園
- ビーチ
- 公園
- 買い物
など子ども服の中でも何かと出番が多いのがショートパンツやハーフパンツ。
心も体も急成長中の息子は以前よりも汚し方が豪快になり、手持ちのズボンや短パンはもうパツパツ。
いろんな意味で「そろそろ限界です」サインが見えはじめたので、これを機会にショートパンツを手作りしてみることにしました。
意外に簡単!子ども用ショートパンツ・ハーフパンツの作り方・リメイク方法
- 費用:家にある古着
- 推定所要時間:ミシン→約1時間~2時間 手縫い→約2時間~3時間
- お手軽度:★★★☆☆ コツをつかめばスイスイ作れる
- 自己満足度:★★★★★ 自分には無理だと思っていたショートパンツが作れるようになった!
ボタンやファスナーは使わず、ウェスト部分にはゴムを入れます。
完璧は求めない・スピード重視の「それっぽく見えればいいやレベル」のショートパンツです。
1着目は試行錯誤しながら作ったので約1時間、2着目は30分前後で作ることができました。
ショートパンツに適した生地
今回はパジャマズボンと柔らかいジャージ素材の余り布を使いました。
他にも
- Tシャツ
- スウェット
- ジャージ
- パジャマ
- タオル
- 手ぬぐい
- 布団カバー
- シーツ
など肌触りがよくて動きやすいタイプの生地ならなんでもよろしいかと。お好みで。
1. 生地を選ぶ
今回はわたしの古いパジャマを使いました。
過去に一度スヌード・ネックウォーマーにリメイクしたものの、どうしてもこのファンキーな柄で息子のショートパンツを作ってみたかったので。
2. 作りたいサイズのショートパンツを選ぶ
手持ちの服の中から仕上がりイメージに近いサイズのショートパンツを選びます。
ここで選んだショートパンツを型紙として使います。
わたしは来年いっぱいは着られるように少し大きめサイズを選びました。
3. 型を取る
- 大人服を裏返す または 余り布を中表(生地同士の表が内側)に合わせる
- ショートパンツを二つに折る
- 二つ折りしたショートパンツを生地の上に重ねてマチ針でとめる
- ショートパンツの輪郭線を描く
型紙代わりとなるショートパンツのウェスト部分がゴムで縮んでいる場合は、縮んでいない状態を想定しながら輪郭線を描きます。
生地が小さいのでギリギリ。
ザックリとこんな感じで。水で消せるチャコペンが欲しい。
ちなみにショートパンツを折るときは前側が表になるように折っても後側が表になるように折ってもどちらも大体同じような形になります。
4. 縫い代を残して不要な部分を切る
- ウェスト:縫い代約4cm~5cm
- 裾:縫い代約4cm~5cm
- ウェスト・裾以外:縫い代約1cm~1.5cm
を残して輪郭線の外側を切ります。
わたしは生地が小さすぎて思うように縫い代が残せず、やや焦りを感じました。
5. 股上を縫う
股上(写真:この辺からこの辺まで)を縫います。
こんな感じ。ある日、お尻がビリッと破れたので強度を増すためにも1~3往復するのがよろしいかと。
6. 股下を縫う
次に股下を縫います。細かい作業が苦手なのでこの工程が一番手こずりました。
- 2枚を中表に合わせる
- 縫い代を両側に開く(=縫い代を割る)
- マチ針でしっかり固定する
縫い代を両側に開きながら(=縫い代を割る)。
縫いやすいように縦一直線にして。ダーッと息するのも忘れるくらい集中してミシンがけ。
縫い目がズレてしまったけれど「とりあえず縫い合わさればいいや」くらいの気持ちで。ここも負荷がかかる部分なので強度を増すために1~3往復くらいしておきます。
7. ウェストから裾まで縫う
外側(ウェストから裾まで)を縫い合わせます。
片側に輪郭線がない!と気づいたので一応輪郭線を描くことに。
もう一度型紙代わりのショートパンツを置いて。
ササッと描いて。
ダーッと縫います。
8. ウェスト・裾の処理
ウェスト部分と裾の処理をします。完成まであともう一息。
ウェスト
- 縫い代を三つ折りする
- ゴムを通す穴を2cm~3cmほど開けて縫う
- ゴムを通す
- ゴム通し穴を縫って閉じる
ゴム通し穴はサイズ調整しやすいように開けたままでもOKです。
裾
- 縫い代を三つ折りする
- 三つ折りした部分をグルッと縫う
Tシャツの裾などすでに布端が処理されている部分がショートパンツの裾になるように裁断すると、この工程を省くことができるのでさらに楽です。
出来上がり
1着目はパジャマズボン、2着目は授乳ケープを作ったときの赤白ボーダー余り布を使用。
2着目は股下の縫い目のズレもなく、よりキレイな仕上がりになりました。
ファッションショー
恒例のファッションショー。
生地の大きさに余裕がなかったため全体的に小さくなってしまったものの、なかなかいい感じの仕上がり。
ファンキー。
こちらはまだちょっとブカブカだけれどイメージ通りの仕上がり。
さわやかボーダー男子。
コツ・ポイント・注意点
「ここ気をつけるといいかも」ポイントです。
1. 生地のサイズ
- 1着目の仕上がりサイズ: ちょっと小さめ
- 2着目の仕上がりサイズ: 想定通り
というわけで、縫い代をしっかり残せるような大きさの生地を選んだ方がイメージ通りの仕上がりになると思います。
2. 後側(お尻側)
すっかり忘れてしまったけれど、ウェスト部分・後側をやや高め(長め)に1cm~2cmほどの傾斜をつけておくとお尻側(後側)が深くなると思います。
また「どっちが前?どっちが後ろ?」と迷わないようにリボンやボタンで目印をつけておくと分かりやすいなぁと思いました。
3. 布端の処理
ジグザグミシンやロックミシンで布端を処理する方がよりキレイに丈夫に仕上がると思います。
ちなみにわたしは面倒くさがりやなので布端の処理はしません。
4. 伸縮性のない生地
水曜どうでしょう手ぬぐいをリメイクして追加で2着作りました。
が!ウェストがきつい!ちょっと失敗です。悔しい。
きつい!入らない!とならないように伸縮性のない生地を使う場合は、ウェスト部分に余裕を持たせて型を取るのがよろしいかと。
まとめ
適当に作った割にはそれなりの形になったので自分でもやや驚き。
一度作り方を覚えてしまえば簡単なので
- 長ズボン
- レギンス
- 裾にゴムを通して赤ちゃんのかぼちゃパンツ風
- 大人用ショートパンツ
などにも応用できそうです。
泥まみれになったり、砂まみれになったり、食べ物をこぼしたり、汚れてなんぼのショートパンツ。
お金をかけずに古着・余り布でこんなに簡単に作ることができて大満足です。
愛着のあるもの。大切なもの。好きなもの。明確な理由はないけれどなんとなく捨てられないもの。
断捨離、捨てるコツ、片づけ、スッキリした暮らしなどいろいろあるけれど、どうしても捨てられないものってあるはず。
着なくなった洋服やちょっとボロボロの古着も大切な資源。無理して捨てずに上手に再利用する暮らしを築いていきたいものです。
【追記】型紙いらず!大人服を子ども用長ズボン・レギンスにリメイクしてみました。
【追記】切るだけ!子供Tシャツをタンクトップにリメイクしてみました。
【追記】古着リメイク関連ネタまとめ
いつか作ってみたい。