おむつは紙?それとも布?これは息子が生まれる前にもっとも悩んだことのひとつです。
布おむつといえば大変そう。面倒くさそう。使い方が複雑そう。なんか古くさい。ちょっとネガティブなイメージ。
面倒くさがり屋な性格に加えて、息子が生まれるまでおむつ交換の経験がなかったわたしにとってハードルの高いものでした。
いろいろ悩んだ末に布おむつを使ってみることに。いつしか「あ、布おむつ育児って楽しいかも」と感じるようになりました。
肌にやさしい!かわいい!紙おむつ代が節約できる!
長い間ネガティブなイメージを抱いていた布おむつを実際に使ってみた感想や使い方、メリット・デメリット、紙おむつとの予算比較についてまとめてみました。
目次
布おむつ育児を考えはじめたきっかけ
きっかけは妊娠中に読んでいた1冊の本。
Every single week a baby will get through,on average, 42 nappies. In Australia alone, up to 2.2 million disposable nappies are used each day.
『Green Baby(Green Babycare)』Susannah Marriott
赤ちゃん1人あたりのおむつの使用枚数は平均して週42枚。オーストラリアだけでも毎日220万枚にも及ぶ使い捨て紙おむつが使われているそう。
また、捨てられたおむつが土の中で完全に分解されるのに要する歳月はなんと200年~500年。
さらに紙おむつ1枚を製造するためには原油24グラムと20リットルもの水が必要になるそう。これは布おむつを製造するために必要なエネルギーの約3.5倍だそうです。
ついでに紙おむつは家計にも厳しい。
成長するにつれて使用枚数が多少は減るとはいえ、最低でも2年は紙おむつを使うことになるのでその合計費用はかなり大きいはず。できるだけ節約したいというのが本音です。
1人目だけならまだしも2人目、3人目となった場合にはおそろしい金額になるはず。いくら安いとはいえポイポイ使い捨てするのは単純にもったいないことだなぁと。
そんなわけでグダグダ悩むのはやめて布おむつを使ってみることにしました。
かわいい!簡単!ワンサイズ・フリーサイズ布おむつ
- 古くさい
- かわいくない
- 心がウキウキしない
全体的に楽しくなさそうな雰囲気が漂う布おむつ。
手間が増える分、少しでも心がウキウキするようなデザイン、欲をいえば使い方も簡単な布おむつが見つかることを願いながらリサーチ開始。
モダンクロスナッピー(Modern Cloth Nappy)
で、発見!名前の通り、いまどきな感じのモダンな布おむつです。
- かわいい
- いまどきな雰囲気
- スナップボタンでサイズ調節できる
- 使い方が簡単
色柄やデザイン、価格、メーカーがたくさんあって迷ったけれど、お手頃価格だったカラフルな無地を選びました。
吸収性を高めるために使用前は2~3回洗濯が必要とのことなので洗濯。カラフルなので洗濯も楽しいです。
ワンサイズ布おむつの使い方
最初に買ったのはこちらの3点。
左から順に
- 布おむつカバー
- 布おむつカバーの中に入れるライナー(インサート・インサーツ)
- 布おむつの上に置くライナー
布おむつカバーの中に入れるライナーは肌にやさしく吸収性が高いといわれるバンブー素材のもの。
布おむつの上にペラッとのせて使う薄いライナーは必須ではないけれど、うんちの処理や洗濯が楽になるということで使ってみることに。
わたしは生分解性でトイレに流せるバンブー素材のライナーを購入しました。
1. 布おむつカバーにライナー(インサート)を入れる
使い方はいたって簡単です。ポケットをこんな感じで開いて。
ライナー(インサート)を入れます。中に入れずに上から重ねるだけでもいいらしいです。
2. ライナーをのせる
ライナーを上にのせます。
これで準備完了。
3. 赤ちゃんの体にあてる
紙おむつと同じ要領で赤ちゃんの体にあてます。以上です。
使用説明書にはつけおき不要、洗濯は2日おきくらいでOK、吸収性が減少する原因になるので漂白剤や柔軟剤は使用不可と書いてあったのでお手入れも楽。
面倒くさがり屋のわたしにピッタリです。
布おむつを使ってみた感想・使用感
実際に使ってみて感じたことは「あれっ、そんなに大変じゃないし、ちょっと楽しい」ということ。抱いていたネガティブイメージはどこかに吹き飛んでしまいました。
わたしが感じているメリット・デメリットをあげてみたいと思います。
メリット
- お手入れが楽
- 夫も面倒くさがらずにおむつ交換するくらい簡単な使い方
- 肌触りがよく、お肌に優しい
- スナップボタンで簡単にサイズ調節可能なので成長に合わせて買いかえる必要がない(目安として3kg~15kgまでOK)
- 紙おむつの上からカバーとしても使える
- 紙おむつ代が節約できる
- くり返し使えるのでゴミが減る
- カラフルなので洗濯が楽しくなる
- コーディネートが楽しい
など。
デメリット
- 初期費用・光熱費・洗剤代がかかる
- おむつの交換頻度が高い
- やや分厚いので服が着せづらい
など。
こんな感じでメリットの方が断然多いです。
デメリットもそれほど大きなデメリットではありません。
初期費用・光熱費・洗剤代
毎日洗濯するのは面倒だったので「20枚くらいあれば2日に1回の洗濯でOK」という口コミ情報を参考に20セットまとめ買い。
正直20セットもいらないと思います。買いすぎました。悪い例です。
フタつきバケツなども合わせると初期費用は合計約$160です。
- 布おむつカバー+おむつライナー 20セット 約$110
- トイレに洗い流せるタイプのバンブーライナー 300枚 約$30
- フタつきバケツ 2個 約$20
紙おむつ使用枚数を1日約10枚と仮定すると1ヶ月あたり約300枚。
1パック(100枚前後)の価格は安いものでも$18くらいなので1ヶ月(30日間)あたりのおむつ代は約$54。
1年間で計算した場合
- 布おむつ 初期費用(約$160)に追加購入するバンブーライナー、洗濯にかかる光熱費や洗剤代をプラスしても約$300
- 紙おむつ 約$54 × 12ヶ月=約$648
となるので長期的にみると布おむつの方が経済的です。
おむつの交換頻度が高い
実はそれほど交換頻度が高いとは感じておらず「ちょっと多いのかなぁ」くらいの感覚です。
それだけ息子と触れ合う時間が増えると前向きに考えるようにしています。
やや分厚いので服が着せづらい
そういうものだと思って割りきる。
これが一番です。基本的にやや大きめサイズの服を選ぶようにしています。
コーディネートするのが結構楽しいです。
まとめ
こうしてなんだかんだと楽しんでいる布おむつ育児。
いくら環境のため、家計のためといってもがんばりすぎて布おむつを使うこと自体がストレスになっては意味がありません。疲れてどうしようもない気分のときだってあります。
そんなわけでわが家では夜と保育園、外出時は紙、それ以外は布と使い分けをしています。
布おむつに加えてたまに買う紙おむつ代もかかるけれど1年中紙おむつを使うよりも経済的。
無理をして自分を追いつめるよりも自分のペースで楽しみながらつづけることが大切だなぁと感じています。
わたしは途中で挫折しても後戻りできないように「えいやっ!」とまとめ買いしたけれど、まずは1枚使ってみるだけでも布おむつ育児の楽しさを実感できるのではないかと思います。
【追記】くり返し使える布おしりふきアイデアをまとめました。
【追記】ワンサイズ布おむつのメリットや布おむつ育児1年の様子をまとめてみました。
【追記】地球にやさしい生活チャレンジ!わが家の取り組みや家庭でできるエコ活動、アイデアをまとめてみました。
柄もかわいいなぁ。