わが家で大活躍中のパイレックス(Pyrex)の耐熱ガラス製メジャーカップとフタつき保存容器。
食べ物の匂い移りや色移りもなく、冷蔵や冷凍、電子レンジやオーブンでも使えるので重宝しています。
プラスチック製の計量カップや保存容器に比べたらちょっと値段は高いけれど、そのまま食卓に出せるし、見た目もおしゃれなので本当に買ってよかったなぁと思っています。
これからどんどん活用していこう!と思う一方で、気になっているのはパイレックスガラスの強度や耐熱温度。
熱に強くて丈夫とはいえ「オーブン料理に使っても大丈夫だろうか?」「本当に熱に耐えられるのだろうか?」「割れないだろうか?」といった不安もあるのが正直なところです。
もし調理中に割れてしまったら大ショック。作った料理もお気に入りのパイレックスも台無しです。
というわけで今後のためにパイレックスガラスの耐熱温度や厚み、グラタン皿として使えるのか?を徹底検証してみました。
目次
パイレックスの意味
英語ではPyrex。
そもそもパイレックスって何?意味は?とふと疑問に思ったので、今さらながら調べてみました。
耐熱強化ガラス製の調理用ガラス器。商標名。
コーニング社の登録商標だそうです。ソニーのウォークマン的な感じ。
パイレックスガラスの材質
「ガラスなんてどうせみんな一緒だろう」なんて思っていたけれど、どうやらいろんな種類があるようです。
パイレックスはホウケイ酸ガラス(borosilicate glass)というガラスだそう。
ホウケイ酸ガラスって何?と思い調べてみたところ
ホウ素を酸化ホウ素として少くとも5%以上含むケイ酸ガラスをいう。ホウ素の添加により膨張係数が低下し化学的耐性,特に耐熱性,耐酸性,耐候性が増大し,電気的性質も改善されるので,寒暖計用,化学用,ランプ用,調理用,封入用ガラスとして用いられる。
だそうです。
まとめると
- パイレックスガラスの材質はホウケイ酸ガラス
- ホウケイ酸ガラスはとにかく強い
- パイレックスはホウケイ酸ガラスの代表的存在
- ホウケイ酸ガラスはパイレックスと呼ばれることも多い
ということで「ホウケイ酸ガラスは強い=パイレックスガラスは強い」みたいな感じだと思います。
パイレックスガラスの厚み
家にあるメジャーカップとフタつき保存容器の厚みを測ってみました。
メジャーカップ・計量カップ
取っ手付近だけ約6mm、それ以外は約5mmという感じ。
もう片方のメジャーカップも取っ手付近が約6mm、それ以外は約5mmでした。
保存容器
続いて保存容器の厚みは約5mm。
そんなわけで平均して厚みは約5mmという結果になりました。
なかなか分厚いです。
パイレックスの耐熱温度
即席わらび餅を作ったり、ソースを作ったり、めんつゆを温めたりなど電子レンジで使えるのは分かっているので「じゃぁオーブンはどうなの?本当に大丈夫なの?」というお話です。
疑問:オーブンで使っても本当に大丈夫?
気になっていろいろ調べてみたところ、パイレックス公式サイトの質問コーナーにこんな質問が寄せられていました。
Is this measuring cup oven safe?
メジャーカップはオーブンで使っても大丈夫?
この質問に対する回答がこちら。
Yes, all Pyrex glassware can be used for baking in a preheated conventional oven at any temperature required so long as it is not used under a broiler.
どのパイレックスガラス製品も予熱したオーブンで使えるらしいです(ブロイラーとかいうアメリカの焼肉用器具はダメ)。しかもどんな温度でも使えるよ、だそうです。
実験:グラタン皿として使えるのか?
オーブンでは、まだ「ちょっと温める」くらいにしか使ったことがないパイレックスガラス。
「どんな温度でも」ということなので本格的にオーブンで調理してみることにしました。
割れたらショックだけれど、この先「割れないだろうか?」とビクビクしながら使うよりも「今割れるなら割れてしまえ!」という感じです。
そんなわけでパイレックスガラスはグラタン皿として使えるのか?実験。
パスタベイクと呼ばれるグラタンみたいなものを適当に作り、いつも使っているオーブン皿とパイレックスのメジャーカップと保存容器に入れて調理してみることに。
オーブンは200度に予熱しました。
待つこと約25分。おそるおそるオーブンを開けてみると割れていない!
計量カップを間近で見てもヒビなし・割れなし。
保存容器もヒビなし・割れなし。
結果:パイレックスガラスはグラタン皿代わりになる
そんなわけでパイレックスガラスは
- オーブンでも使える
- グラタン皿代わりに使える
- 200度の高熱に耐えられる
- 「どんな温度でも」とのことなので200度以上の高熱にも耐えられるはず
だといえます。
急激な温度差が割れの原因になるようなので「冷→温」「温→冷」と急な温度変化を与えないように注意すればよいのかなぁと思います。
大きなオーブン皿で作った後わざわざ小さい容器に取り分けて保存するよりも、最初から小さい容器に入れて作って保存する方が楽だなぁと思いました。
蓋をすればそのまま冷蔵・冷凍できるのでラップ不要。食べるときはそのまま電子レンジで温めることができるので皿も不要。ものすごい便利です。
ガラスなのでこんなこんがりチーズもキレイさっぱり落ちました。
匂い移りも色移りもありません。
まとめ
200度またはそれ以上の温度でも使えることが分かったので、ひとまず安心。
きっと壊れるときは壊れるだろうけれど「急激な温度差などに気をつけていればオーブン料理に使っても割れない」ということが分かってよかったです。
長く使いたいから品質のよいものを選びたい。でも品質のよいものは価格も高めに設定されているのでなかなか手が出なかったりもします。
そういう意味で長く使える高品質かつ良心的な価格のパイレックスは庶民の強い味方だなぁと思います。
【追記】念願のパイレックス100周年記念限定デザインを入手しました。
【追記】念願のiwaki(イワキ)パックアンドレンジ保存容器を使ってみました。
パイレックス、あなたに出会えてよかった。