暦の上では秋を迎えたオーストラリア。だいぶ涼しくなってきたものの、日中はまだまだ暑い日が続いています。
暑がりな夫と息子は家の中ではいつもタンクトップ。今頃になって夫が「タンクトップが足りない」とぼやきはじめました。
日本ではタンクトップやランニングと呼ばれる袖なしTシャツみたいな服は、オーストラリアでは英国式にsinglet(シングレット)と呼ばれます。
もう秋なのに。これから寒くなるのに。今さらタンクトップを買うのもどうかと。買い物に行くのも面倒です。
ならばTシャツを袖なし・ノースリーブにしてタンクトップにリメイクすればいいじゃないか!
いつも自分の服や家のものばかり作っているので、たまには夫と息子用にTシャツをリメイクしてみることにしました。
レディースはもちろん、メンズもキッズも!型紙いらず!普段着にも肌着にも!切るだけだから超簡単!
Tシャツをタンクトップにリメイクする方法、やり方、切り方、コツやポイントを徹底解説いたします。
超簡単!Tシャツリメイクタンクトップの作り方
- 費用:家にあるTシャツ
- 推定所要時間:約5分~10分
- お手軽度:★★★★★ 超簡単
- 自己満足度:★★★★★ お金を使ってないのに服が増えた!
今回はこちらを参考にしながら自分好みにアレンジしてみました。
『instructables』Make a Tank Top From an Old T-shirt
- Tシャツの首元のリブをそのまま残したり
- 袖を切った後に縫ったり
- 背中をYの字っぽくしたり
といった感じのリメイクタンクトップもあるみたいだけれど
- 首元が大きく開いている方が好き
- 袖を縫うのが面倒くさい
- Yの字が似合わない
というわけでベーシックな形のタンクトップを作ることにしました。
1. Tシャツのシワを伸ばす
まずは自分のTシャツから。ハバナクラブ。キューバで買った思い出いっぱいのTシャツです。厚みのある丈夫な素材なので、着ると暑くて、首まわりもきつい感じがします。
Tシャツを裏返してシワをキレイに伸ばします。アイロンを使った方がいいみたいです。が、面倒なので手をアイロン代わりにしました。
2. 型紙代わりのタンクトップをTシャツの上に重ねる
- 手持ちの服の中から仕上がりイメージに近いタンクトップを選ぶ
- Tシャツの上に重ねる
3. 輪郭線を描く
- Tシャツと型紙代わりタンクトップをマチ針でとめて固定する
- 肩のライン・輪郭線を描く(左右)
多少ズレてもそれなりの形になることが分かったので、マチ針を使ったのは最初の1枚だけです。残りは手で押さえながら輪郭線を描きました。
100円ショップの水で消えるチャコペンが便利すぎ。大活躍です。
4. Tシャツの袖を切る
輪郭線にそってTシャツの袖を切ります。
5. Tシャツの後ろを切る
袖を切ったTシャツの後ろ(背中)が表になるように置きます。
型紙代わりタンクトップも後ろ(背中)を表にした状態でTシャツの上に重ねます。
輪郭線を描きます。
輪郭線にそってTシャツを切ります。だいぶタンクトップっぽくなりました。
6. Tシャツの前を切る
Tシャツの前が表になるように置きます。
型紙代わりタンクトップの首元・胸の開き具合を参考にしながらザザッと線を描きます。
7. 左右の肩のラインを調整する
全体の形が見えてきたところで肩のラインを整えます。最終チェックみたいな感じです。
- A:半分に折って左右の肩の部分を合わせる
- B:ズレている部分に線を引く
- C:ズレている部分を切る
8. 裾をアレンジする
- 何もせずにそのまま
- 切りっぱなし
- 手縫いで適当ギャザー
- ミシンで本格ギャザー
- 横や前で結ぶ
などアレンジ自由自在です。
Tシャツのデザインや色、形などに合わせてお好みで。
今回は全体的に長くて白の分量が多かったので、裾をちょっとだけカット。
切った後にTシャツを引っ張って伸ばすと裾がクルクルしてきます。
出来上がり
おぉ!タンクトップ!
丈夫なのでヨレヨレしない。でも涼しい。
Tシャツだったときよりも、着心地が断然よくなりました。
下には肩紐がないチューブトップブラやブラ付きキャミソールを着ています。
メンズ・男性用Tシャツをタンクトップにリメイク
夫が冬の間パジャマにしているTシャツ。ものすごい大きいです。デザインが好きなので、本当はパジャマではなく普段着として着たかったようで。
リメイクによりタンクトップに大変身!だいぶスッキリした印象です。これなら普段着としても着れる!と喜んでいました。
キッズ・子供用Tシャツをタンクトップにリメイク
育ち盛りの息子。いつの間にか手持ちのタンクトップが全部パツパツになってきました。
かわいい!来年または再来年くらいまで着れそうです。
お父さんとおそろい風。
今回は全部で9着。作りすぎました。だって簡単なんだもの。
コツ・ポイント・注意点
リメイクしてみて気づいたことやコツ・ポイント、注意点などをまとめてみました。
袖・肩の輪郭線
Tシャツの袖・肩の長さよりもタンクトップの肩の部分の方が短い(写真黄色線)というパターンが多かったです。
- 最初は型紙代わりタンクトップの肩にラインに合わせて線を描く
- 途中から「この辺かな」とだいたいの見当をつけた上で自然な流れになるように線を描く
といった感じでやれば、うまくいくと思います。
左右の肩のライン
袖・後ろ・前を切ってタンクトップっぽくなった段階で肩のラインを最終調整する以外の方法として、最初に袖を切る段階で調整する方法もあります。
- Tシャツに輪郭線を描く
- 輪郭線にそって袖を切る
- Tシャツを半分に折る
- 最初に切った肩のラインに合わせて輪郭線を描く
- 輪郭線にそってもう片方の袖を切る
みたいな流れで。
Tシャツの柄
ロゴや柄がある場合は、バランスを見ながら切ります。残したり。わざと切ってみたり。
これは後ろ(背中)にあるロゴの存在を完全に忘れていたため、途中で無理矢理方向転換して切ったものです。悪い例。作業用なのでまぁいいかと。
【追記】肩紐の太さ
Tシャツは洗濯すると切りっぱなしの部分がクルッとなります。
洗濯後は肩の部分がクルッとして少し細くなるので、あまり細く切りすぎない方がよろしいかと。
女性の場合は
- 見せてもいい肩紐のブラ
- 肩紐がないチューブトップ・ベアトップ
- ブラ付きキャミソール
と重ね着するとよいと思います。
【追記】アレンジいろいろ研究結果
リメイクした後に何回か着ていると「もっとこうだったらいいなぁ」といろいろ気づく点が多かったので、アレンジしてみました。
肩紐アレンジ① 肩紐を束ねて縫う
着ているうちにクルッと細くなってしまう点が気になっていた肩紐部分。切りっぱなしの肩紐を束ねて手縫いでサッと固定しただけで気にならなくなりました。
肩紐の両脇を内側に折って真ん中で合わせる→さらに内側に折って生地を四層にする→肩紐の縫い目辺りを手縫いでちゃちゃっと縫って固定する、という感じです。
肩紐アレンジ② 肩紐をクルクルねじって縫う
肩紐の縫い目を切った後、クルクルねじって前後の肩紐を縫い合わせたらキャミソールみたいな感じに!タンクトップのときよりも着る機会が増えました。
肩紐の縫い目を切る→前後の肩紐を軽くねじる→ねじった肩紐の先を合わせて縫う、という流れです。手縫いでもミシンでもどちらでもよろしいかと。
肩紐アレンジ③ 前後の肩紐を合わせて結ぶ
夫のTシャツリメイクタンクトップを自分のものにしよう!と思い、前後の肩紐を結んで女子っぽい感じにアレンジ。裾もスパッと切って着丈を調整しました。
肩紐の縫い目を切る→前後の肩紐を合わせて結ぶ→必要に応じて裾を切って着丈を調整する、という流れです。縫う必要がないので簡単にアレンジできちゃいます。
簡単にアレンジできて着心地がよくて見た目もかわいいので、調子に乗って他のTシャツも自分のものにしました。
肩紐アレンジ④ 肩紐を束ねて結ぶ
大きめサイズのTシャツを真夏の部屋着タンクトップにしよう!と思い、リボン状に切ったTシャツで肩紐を束ねて結んでみました。思いつきでやってみたら結構かわいくできました。
Tシャツを適当な大きさ・長さに切ります。リボンそのものを使ってもよろしいかと。
あとはタンクトップの肩紐をサッと束ねて結ぶだけ。超簡単です。
長めに切ったらリボンっぽさが際立ち女子な感じに。かわいいです。
裾アレンジ:裾を切って前で結ぶ
Tシャツをリメイクしたタンクトップや裾がだら~んとヨレヨレになってきたタンクトップの裾を切って前で結んだら、いまどきな感じに!
結んだときに裾の前後の長さがほぼ同じになるように裾を斜めに切って、さらに真ん中をスパッと切ります。
後ろから見るとこんな感じです。
あとは結ぶだけ!あっという間にいまどきタンクトップに変身しました。
まとめ
お金を使っていないのに。買い物に行っていないのに。
いっきに服が増えました。なんと9着!簡単なのでまだまだ作れそうです。
一番喜んでいるのは夫。
好きなんだけど・・・着たいんだけど・・・と思いながらも、サイズや着心地がいまいちしっくりこなくて着ていなかったTシャツが着られるようになって本当に嬉しいみたいです。
切っただけなのに。切りっぱなしでOKなのに。こんなに喜んでもらえるなんて!しかも家計にやさしい。
ちなみに切り落とした袖の部分などは雑巾代わりに使えます。
捨てるところのないサケみたいなTシャツは本当にすばらしい!
【追記】Tシャツリメイク関連ネタまとめ
水で消える!