手作りトートバッグをマチ付きに!必要な生地の裁断サイズ計算方法

かれこれ10年も適当ソーイングをしている自分に活を入れるため、最近やっと裁縫やバッグ・カバン作りの基礎を学びはじめました。

手作りトートバッグの持ち手の作り方や縫い方を研究してみたり。作った持ち手を付ける位置や縫い付け方を研究してみたり。なんとなく分かってきたような気がします

といってもまだまだ疑問がいっぱい。

今一番疑問に思っていることは「カバンや巾着袋をマチありにする場合、必要な布の裁断サイズをどうやって計算するのか?」ということです。

マチなしタイプならまだしも、マチ付きになって立体になるともうさっぱり分からない。マチの他に縫い代もあるのでさらに厄介です。

マチ、縫い代、生地の縦・横の関係、計算方法が全然分からない。そもそも計算するのが面倒くさい。

というわけで今まではずっと「残っている布の大きさに合わせて作る→作ってみないと出来上がりサイズが分からない」といった状況でした。

それはそれでいいけれど「たまには仕上がり寸法を決めてから作ってみたい」という欲望がふつふつとわいてきたので、マチ付きにする場合の生地の必要量の計算方法を考えてみました。

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過去に作ったハンドメイドバッグの生地裁断サイズ・仕上がり寸法

まずは前にキッチンタオルをリメイクして作ったトートバッグのサイズを確認してみることに。記録しておいたよかった。

バッグ本体の生地裁断サイズ

How to Measure Fabric to Make a Bottom Gusset Bag1

トートバッグ本体部分の生地サイズは縦:約60cm x 横:約38cmでした。

仕上がり寸法

How to Measure Fabric to Make a Bottom Gusset Bag2

出来上がるまで誰も分からない状態だったトートバッグはこんな感じに仕上がりました。

  • 縦(高さ):約21cm
  • 横(上):約34cm
  • 横(下):約24cm
  • マチ:約10cm

生地裁断サイズと仕上がり寸法から計算方法を考えてみる

サイズを確認したのはいいけれど「次はどうするの」という感じで、自分でも一体何をしているのかよく分からなくなってきました。

でもバッグの仕上がりサイズに縫い代などを加えて最終的に生地の裁断サイズになるように計算すれば生地の裁断サイズの計算方法がきっと分かるはず!

というわけで紙にバッグの図面を描きながら、エクセルでごにょごにょ計算してみました。

1枚の布からバッグを作る場合

こんな感じでペロンとした1枚の布を半分に折って作る場合です(=バッグ底部分が「わ」)。

How to Measure Fabric to Make a Bottom Gusset Bag5

バッグ上側の縫い代(=持ち手を付ける部分)は約2cmで折ってアイロン→約2cmで折ってアイロンという感じで三つ折りしたので4cmで計算しました。

How to Measure Fabric to Make a Bottom Gusset Bag3

縦の長さ

ごにょごにょ計算した結果。

Excel Caprure1

  • バッグの縦の長さ(=バッグ前側の高さ):21cm
  • バッグの縦の長さ(=バッグ後ろ側の高さ) :21cm
  • バッグ上側の縫い代(=持ち手を付ける部分・前側):4cm
  • バッグ上側の縫い代(=持ち手を付ける部分・後ろ側):4cm
  • マチ幅:10cm

21cm + 21cm + 4cm + 4cm + 10cm = 60cm となり、生地の裁断サイズ約60cmと同じ!

つまり、(21 x 2) + (4 x 2) + 10 = 60なので、(バッグの縦の長さ x 2) + (持ち手をつける部分の縫い代 x 2) + マチ幅で計算できるのではないかと。

横の長さ

同じくごにょごにょ計算した結果。

Excel Capture2

  • バッグの横の長さ(下):24cm
  • 右側の縫い代:1.5cm
  • 左側の縫い代:1.5cm
  • マチ幅:10cm

最初にバッグ上側の横の長さ:約34cmを基準に計算してみたところ、生地の裁断サイズが47cmとなってしまい、記録しておいた生地の裁断サイズより10cmも長くなりました。

そこでバッグの底部分の横の長さ:約24cmを基準に計算したところ、24cm + 1.5cm + 1.5cm + 10cm = 37cm となり、生地の裁断サイズ約38cmと1cmずれてるけれどほぼ同じ!

この1cmのズレはおそらく縫い代幅を適当に1.5cm~2cmくらいで縫ったからだと思います。

つまり、バッグの底部分の横の長さ + (縫い代 x 2) + マチ幅で計算できるということになります。

「バッグ底部分の横の長さがよく分からない」というときは、バッグ上側の横の長さからマチの長さを引けば算出できます(34cm – 10cm = 24cm)。

計算方法まとめ

1枚の布からバッグを作る場合の生地の裁断サイズは

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  • 縦:(作りたいバッグの縦の長さ x 2) + (持ち手をつける部分の縫い代 x 2) + マチ幅
  • 横:バッグの底部分の横の長さ + (縫い代 x 2) + マチ幅

で算出できることになります。

2枚の布からバッグを作る場合

こんな風に同じサイズの生地2枚を合わせて作る場合です。

今回は元の生地のサイズが縦:約60cm x 横:約38cm。これを半分にして縦:30cm x 横:38cmの生地が2枚になるように計算すればいいのではないかと推測しました。

How to Measure Fabric to Make a Bottom Gusset Bag4

なんだかややこしくなってしまったのでまた紙に図面を描いてみたところ、布が2枚に分かれるのでマチも半分に分かれることが発覚!

これは2枚の布を合わせて作った巾着袋。マチが半分に分かれています。

Drawstring Bag With Gusset2

そんなわけで半分ということは2で割ればいいのか?と思いながら計算してみました。

How to Measure Fabric to Make a Bottom Gusset Bag6

縦の長さ

布1枚の縦の長さをごにょごにょ計算。

Excel Caprure3

  • バッグの縦の長さ:21cm
  • バッグ上側の縫い代(=持ち手を付ける部分):4cm
  • バッグ下側の縫い代(=2枚の生地を縫い合わせる部分):1cm
  • マチ幅:5cm

布が2枚に分かれる=マチ幅も半分に分かれるので、仕上がりマチ幅10cmを2で割って5cmで計算。

すると21cm + 4cm + 1cm + 5cm = 31cm となり、生地の裁断サイズ約30cmとほぼ同じ!

つまり、バッグの縦の長さ + 持ち手を付ける部分の縫い代 + 2枚の生地を縫い合わせるための縫い代 + (マチ幅÷2)で計算できるのではないかと思います。

横の長さ

布を半分に切っても横の長さは変わらないので計算方法は「1枚の布からバッグを作る場合」と同じだと考えられます。

Excel Capture2

  • バッグの横の長さ(下):24cm
  • 右側の縫い代:1.5cm
  • 左側の縫い代:1.5cm
  • マチ幅:10cm

計算方法まとめ

2枚の布からバッグを作る場合の生地の裁断サイズは

  • 縦:作りたいバッグの縦の長さ + 持ち手をつける部分の縫い代 + 2枚の布を合わせる部分の縫い代 + (マチ幅÷2)
  • 横:バッグの底部分の横の長さ + (縫い代 x 2) + マチ幅

となり、このサイズの布を2枚用意すればOKということになります。

【追記】縦の長さの「2枚の布を合わせる部分の縫い代」が抜けていたので加筆修正しました。ご指摘ありがとうございました!

まとめ

あぁ疲れた。でもモヤモヤ・ごちゃごちゃしていた頭の中がだいぶスッキリしました。

まだ「最初に仕上がり寸法を決める→生地の裁断サイズを計算する」という方法でバッグを作っていないので分からないけれど、たぶん、たぶん、たぶん、この計算でいいはず。

大まかな計算はこれでできるはずなので、トートバッグだけではなく巾着袋などにも応用できそうな気がします。

また1つ大人の階段をのぼった気分。

細かい作業が苦手なので計算した通りの縫い代幅で作るとは限らないし、仕上がり寸法にこだわりすぎず余り布を有効活用したい気持ちもあります。

でも基本的な計算方法さえ覚えておけば、そのときの気分や残っている生地の大きさに合わせて使い分けできるので便利だなぁと思います。

【追記】手作りトートバッグ関連ネタまとめ

基礎って大事。

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