いつかやってみたいと思いながらも、準備や後片付けが面倒くさそう、苛性ソーダが怖い、難しそう、という感じでいつもあきらめていた石鹸作り。
ペットボトルを使ってより簡単・手軽・安全に石鹸を作ることができるらしい!との情報を発見し、早速お試し。ペットボトルを使って憧れの手作り石鹸デビューを果たしました。
これなら自分にもできる!と今度はキャスティール・カスティール石鹸と呼ばれるオリーブオイル石鹸も手作り。
あまりにも簡単なので調子に乗って作りすぎました。
が、ペットボトルで作った石鹸なので「使ってみるまで分からない」という不安があるのも事実。
ひとまず熟成したようなのでペットボトルで作った手作り石鹸を使ってみた感想、使い心地などをレシピ・材料別に比較してみました。
目次
これまでに作ったペットボトル石鹸
- 適当レシピ:オリーブオイル+ココナッツオイル
- 適当レシピ:キャノーラオイル+アプリコットカーネルオイルなど
- 本気レシピ:オリーブオイル100%
- 本気レシピ:オリーブオイル80%+ココナッツオイル20%
- 超適当レシピ:ココナッツオイル100%
まずは本当にペットボトルで石鹸を作ることができるのか?自分にも作れるのか?を確認するために作った適当レシピ石鹸。
ペットボトル石鹸作りの要領を得たところでオリーブオイル石鹸作りにチャレンジ。
さらに食べて肌に塗っていろいろ試してみたココナッツオイルで超適当レシピ石鹸を作りました。
1.適当レシピ:オリーブオイル+ココナッツオイル
はじめての手作り石鹸・ペットボトル石鹸作りチャレンジということで、あくまでも練習用・実験用として適当に作ったものです。
材料・分量
- オイル 500ml(ココナッツオイル:約340ml / オリーブオイル:約160ml)
- 苛性ソーダ 50g
- 精製水 100ml
出来上がり
黄色みたいな、緑色みたいな感じ。
固まるのも早くて作りやすかった印象があります。
水やお湯を入れれば使えると思い、ペットボトルの底に残っている分も捨てずにとっておき、そのまま熟成させました。
使い心地・使ってみた感想
どうやらココナッツオイルの分量が多いと肌が乾燥するらしいので顔や体には使わない方がよいかなぁと思ったけれど使い心地を確認するために使ってみました。
- ちょうどいい泡立ち
- 顔・体→つっぱりはそれほど気にならない・あまりつっぱりを感じなかった
- 髪→サラサラになったのでびっくりした
- 使用後シャワールームに放置したら少し柔らかくなった
適当に作ったわりにはいい感じ。結構好きです。
2.適当レシピ:キャノーラオイル・ホホバオイル・アボカドオイルなど
これも練習用・実験用です。
廃油がなかったのでキャノーラオイルや使っていないマッサージオイル(ホホバ・アーモンド・アボカド)、アプリコットカーネルオイルなど家中のオイルをかき集めて作りました。
材料・分量
- オイル 500ml(かき集めたオイルいろいろ)
- 苛性ソーダ 50g
- 精製水 100ml
出来上がり
なぜかピンク!かわいい!
熟成後は白っぽいピンクになりました。
使い心地・使ってみた感想
- それなりに泡立つけれど適当レシピ1に比べると泡立ちがやや劣る
- 顔・体→つっぱらないけれど油っぽいニオイが気になる
- 髪→ちょっとベッタリした
- 揚げ物をした後のような油・廃油のようなニオイがする
- 使用後シャワールームに放置したらふにゃふにゃの透明ジェルみたいになっていた
とにかく油っぽいニオイが気になる、見たい目はかわいいけれど使い心地はいまいちな感じの石鹸です。
もう一度同じ石鹸を作ることはできないので、これはこれで作ってみてよかったなぁと思います。
ちなみに固形の状態から液体石鹸にしてエッセンシャルオイルを入れたら油っぽいニオイが消えていい感じになりました。
3.本気レシピ:オリーブオイル100%
ドクターブロナーのマジックソープやアレッポのオリーブ石鹸みたいな石鹸を目標に作ってみた本気レシピの石鹸です。
材料・分量
- オリーブオイル 600ml
- 苛性ソーダ 70g
- 精製水 180ml
出来上がり
白みがかった緑色。素朴な印象がステキ。
いかにもオリーブオイルって感じです。
使い心地・使ってみた感想
- 泡立ちはあまりよくない(泡だてネット・スポンジ必須)
- 顔・体→しっとりやさしい感じ
- 髪→サラサラ・キシキシしない・コンディショナーなしでもいける?と思った
- ポロポロ崩れやすい
- 透明ジェルっぽくならないけれどすぐ柔らかくなった
レシピを参考にした石鹸エキスパートが言っている通り、オリーブオイル100%だからなのか、全体的にヌルヌルしています。
でも洗い上がりは結構好きです。
4.本気レシピ:オリーブオイル80%・ココナッツオイル20%
石鹸エキスパートのレシピを参考にして作ってみた本気のキャスティール・カスティール石鹸です。
材料・分量
- オリーブオイル 480ml
- ココナッツオイル 120ml
- 苛性ソーダ 70g
- 精製水 180ml
出来上がり
やっぱり白みがかった緑色。
ずっしりとした印象です。
使い心地・使ってみた感想
- 泡立ちがいい
- 顔・体→ちょうどいいしっとり感とサッパリ感
- 髪→洗い上がりは少しキシキシするけれど乾くとサラサラ
- 使用後シャワールームに放置したら少し柔らかくなった
オリーブオイル100%石鹸よりも崩れにくくてヌルヌル感もなく、使いやすいです。
5.超適当レシピ:ココナッツオイル100%
洗浄力が強いといわれるココナッツ石鹸。ココナッツオイルが少し残っていたので手作り洗濯洗剤や洗濯前の部分洗い用にココナッツオイル100%の石鹸を作ってみました。
苛性ソーダの分量も残っていた分をそのまま使っただけなので超適当レシピです。
材料・分量
- ココナッツオイル 300ml
- 苛性ソーダ 約40g
- 精製水 90ml
出来上がり
真っ白!
使い心地・使ってみた感想
- 部分汚れがキレイに落ちる
- オイルが多すぎたのか全体的に油っぽく柔らかくなった
ペットボトルをシャカシャカ振ってもなかなかとろみがつかず、しっかり固まるまでに1週間ほどかかりました。
手作り石鹸ランキング
そんなわけで好きな順にランキング。
- 本気レシピ:オリーブオイル80%+ココナッツオイル20%
- 本気レシピ:オリーブオイル100%
- 適当レシピ:オリーブオイル+ココナッツオイル
- 超適当レシピ:ココナッツオイル100%
- 適当レシピ:キャノーラオイル+アプリコットカーネルオイルなど
当たり前だけれど、やっぱり本気レシピで作った石鹸は使い心地もいいです。
オリーブオイル80%+ココナッツオイル20%はかなりお気に入りなので、定番レシピにしようかと。
使ってみて感じた手作り石鹸の特徴
洗い上がりしっとり
レシピによって多少の差はあるけれど、手作り石鹸は市販の石鹸よりも洗い上がりが断然しっとりしているなぁと思いました。
市販の石鹸を使うと洗顔後すぐ顔がつっぱってしまう傾向がある乾燥肌のわたしには嬉しいしっとり感です。
溶け崩れやすい
手作り石鹸は市販の石鹸と比べるとかなり溶け崩れやすいといえます。
使った後シャワールームなど湿度の高いところに置いておくと、ふにゃふにゃ・グニャグニャ。
手作り石鹸はそういうものとして割り切るか。固形石鹸から液体石鹸にしてしまうか。材料を工夫してより崩れにくい完成度の高い石鹸を作るか。
とりあえず使った後は風通りのいいところに置いておく、など工夫すればなんとかなりそうな気もします。
手作り石鹸の保存方法
あまりにも簡単なので作りすぎた!置き場所に困る!保存方法が分からない!というわけで念のため保存方法などを調べてみました。
酸化防止にはホッカイロがいいらしい
で、早速調べてみたところ、手作り石鹸の保存にはホッカイロがいいらしいとの情報発見。オーストラリアにも上陸した100円ショップダイソーでホッカイロを買ってきました。
涼しい場所で保管
そんなわけで石鹸とホッカイロをジッパー付きのビニール袋に入れて涼しいと思われる場所(バスルームシンク下)で保管しています。
【追記】手作り石鹸の使用期限や酸化の原因と対策、保存方法などについて調べてみました。
まとめ
なんだか難しそう、準備や後片付けが大変そうと思っていた手作り石鹸。
ペットボトルで作る石鹸は思っていたよりも簡単・手軽に作れるので、後先考えずに自分でもびっくりするくらい大量に作ってしまいました。
いろいろ失敗もしたけれど、石鹸作りの楽しさを実感。
そんなわけで「自分で石鹸を作ってみたいけれど・・・でも・・・」と迷っているなら、簡単・手軽・安全で前向きな気持ちで取り組めるペットボトル石鹸作りがおすすめ!です。
【追記】ドクターブロナーマジックソープを使ってみた感想をまとめてみました。
【追記】アレッポのオリーブオイル石鹸を使ってみた感想をまとめてみました。
【追記】使い道広がる!固形石鹸を液体にする方法をまとめてみました。
【追記】熟成1年!オリーブ・ココナッツ手作り石鹸の熟成期間による使い心地の違いをまとめてみました。
【追記】手作り石鹸の使用期限や酸化の原因と対策、保存方法などについて調べてみました。
オリーブ。