使い道広がる!固形石鹸を液体にする方法

買ったけれど使っていない石鹸や手作り石鹸、もらった石鹸など、ふと気づけば「こんなにいっぱいどうするんだ!」というくらいどんどんたまっていく石鹸。

わが家にも、あまりにも簡単で調子に乗って作りすぎてしまったペットボトル手作り固形石鹸や使い心地があまり好きではなかった固形石鹸などいろいろあります。

そんな中、いろんな使い方ができると評判のドクターブロナーのマジックソープを使ってみたところ、固形よりもリキッドソープの方が断然使いやすいことを実感しました。

固形石鹸も好きだけれど食器洗いやシャンプー、掃除にも活用するなら液体の方が使い勝手がいいはず!ということで固形石鹸から液体石鹸を作ってみることに。

家に固形石鹸がありすぎる!固形石鹸から液体石鹸が作れるのか?

固形石鹸を液体石鹸にする方法・作り方、石鹸による仕上がり具合の違いなどをまとめてみました。

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固形石鹸から液体石鹸が作れるのか?実験

家にある固形石鹸

日本の実家のようにお中元やお歳暮などでもらうことはないものの、固形石鹸がたくさんあります。

ペットボトル手作り石鹸

やってみたいけれど面倒くさそう・難しそうと思い、いつもあきらめていた石鹸作り。ペットボトルでより簡単・手軽・安全に石鹸を作ることができました。

で、あまりにも簡単だったので調子に乗って作りすぎました。母に「あんたっ!こんなに作ってどうすんの!」と怒られそうなくらいの量です。なので液体にしてしまおうかと。

ペットボトルで石鹸を作る方法解説ページ

ペットボトルでオリーブオイル石鹸を作る方法解説ページ

ドクターブロナーの固形マジックソープ

Magic Soap Lavender

液体マジックソープよりもマイルド・やさしい洗い心地の固形マジックソープ。

  • 安心素材
  • 見た目がかわいい
  • なんかおしゃれ
  • ちょうどいい大きさ
  • 固形なので使い方が限定される
  • 普通の石鹸として使う分にはとてもよい石鹸

という感じで液体のように食器洗いや洗髪など18通り(またはそれ以上)の使い方は現実的ではなく、液体マジックソープに比べるとマジック度が低いという印象は否めません。

ならば液体にすればいいじゃないか!とひらめいたので液体石鹸にすることにしました。

ドクターブロナーのマジックソープを使ってみた感想まとめ

液体石鹸の活用アイデア・使い道

ドクターブロナーのマジックソープはなんと18通りの使い方。

  1. 洗顔・メイク落とし・クレンジング(washing your face)
  2. 体を洗う・ボディソープ(body)
  3. 手を洗う・ハンドソープ(hands)
  4. 髪を洗う・シャンプー(hair)
  5. 入浴・泡風呂・バブルバス(bathing)
  6. ひげそり・ムダ毛処理(shaving)
  7. ハミガキ(brushing your teeth)
  8. フルーツを洗う(rinsing fruit)
  9. アロマセラピー(aromatherapy)
  10. 食器洗い(washing dishes by hand)
  11. 洗濯(doing laundry)
  12. 床掃除・モップがけ(mopping floors)
  13. 多目的洗剤・マルチパーパスクリーナー(all-purpose cleaning)
  14. 窓掃除(washing windows)
  15. トイレ掃除(scrubbing toilets)
  16. 犬を洗う・ドッグシャンプー(washing dogs)
  17. ダニ退治・虫除け(controlling dust mites)
  18. アリ退治・アブラムシ退治・虫除け(killing ants and aphids)

安全性と驚きの洗浄力を備えたマジックソープ。

「18通りの使い方ってのはちょっと無理があるんじゃないかねぇ」と思ったけれど、少量でも泡立ちがよく、ガンコな汚れもスッキリ落ちるので優秀な石鹸です。

が、庶民にとってマジックソープは高級品。

そこで今回の固形石鹸から作る液体石鹸を自家製マジックソープとして

  • 人間のシャンプー
  • 犬のシャンプー
  • ハンドソープ
  • ボディソープ
  • 洗顔用石鹸
  • 食器用洗剤

などの用途に使っていきたいなぁと考えています。

固形石鹸から液体石鹸は作れない?

「最初から液体石鹸を作ればいいじゃないか!」と思い、リキッドソープの作り方を調べてみたところ、かなり複雑で面倒くさそうだったので断念しました。

日本のサイト→作れない・海外のサイト→作れる

続いて「ならば固形石鹸を液体にしてしまえ!」と思いながら調べてみたところ、日本のサイトでは「基本的に固形から液体を作ることはできない」といった情報が多くショック。

作れない理由は固形石鹸と液体石鹸は全く異なるものなんだそうで、水やお湯に溶かしたところでジェル状になるだけ。サラサラの液体石鹸にならないそうです。

一方、海外のウェブサイトを見ると作れそうな印象。

難しいことはよく分からないけれど

  • サラサラの液体にならなくてもいい
  • 多少使い心地が悪くてもいい
  • カチカチの固形ではない形状の石鹸になればいい

ということで作ってみることにしました。

手作り固形石鹸は液体石鹸になった

ペットボトルの中に残った石鹸や切るときにポロポロ崩れた石鹸をかき集めてまとめてペットボトルに入れた後、お湯を入れてしばし放置したところ、液体石鹸になりました。

あんかけみたいな、ちょっととろみのある液体石鹸です。主にハンドソープ、食器洗いに使っています。そんなわけで固形石鹸を液体にすることはできるはず!と期待。

参考レシピ

2つの作り方・レシピを参考に作ってみることにしました。

 You should end up with about 1 cup (229 g) of soap flakes.

Boil 1 cup (235 ml) of water, then pour into a blender along with the grated soap.

石鹸1カップに対して水1カップ。

『wikiHow』How to Make Liquid Soap

In a stockpot or bucket, combine 1&1/2 cup grated soap with one gallon warm tap water, stir, and let sit overnight.

ガロンって何?と思い調べてみたところ、1ガロン=3.785リットルくらい。つまり石鹸1カップ半に対して水3.7リットルくらい、という感じではないかと(やや適当)。

『Zero Waste Home』(本より引用)

石鹸と水分の割合がよく分からない

世の中にはいろんな作り方・レシピがあり、石鹸と水分の割合もいろいろありすぎてよく分からなくなりました。

石鹸に対して4倍の水だったり、5倍だったりと情報はまちまちなので、おそらく個人の好みによるところが大きいのかなぁと。

いい感じの液体石鹸を作るためにはどの割合で石鹸と水を混ぜればよいのか、よく分からない状態です。

考案した石鹸と水の分量計算方法(やや適当)

あまり深く考えずに水・お湯をちゃちゃっと適当に入れて様子見すればいいけれど、一応「石鹸に対して水分はこれくらい」というだいたいの目安を作っておきたいなぁと。

さらにカップではなく、もっと分かりやすく、石鹸の重量・グラム数を基準に必要な水分量を算出したいなぁと思い、まずは固形マジックソープを細かく削ってみました。

その結果、140gの固形石鹸→約2カップになりました。

ドクターブロナーの固形マジックソープ140g=約2カップということは

  • wikiHowレシピ→石鹸1カップに対して水1カップ=削る前の固形石鹸70g~80gくらいに対して水分量は約240ml
  • Zero Waste Homeレシピ→石鹸1カップ半に対して水3.7リットル=削る前の固形石鹸100g~120gくらいに対して水分量は約3700ml

てな感じになるのではないかと。

つまり石鹸の重量・グラム数に対する水分量を算出するためには

  • wikiHowレシピ→固形石鹸80g x 3 = 約240ml
  • Zero Waste Homeレシピ→固形石鹸120g x 31 = 約3700ml

となるので石鹸の重量に対して3や31などの適当な数をかけて水分量を計算すればよいのではないかと考えました。

その結果、

  • wikiHowレシピ→「石鹸グラム数かける3」はなんとなく水分量が少ない気がする
  • Zero Waste Homeレシピ→「石鹸グラム数かける10~30前後」はちょうどいい感じになりそう

という感覚・イメージで石鹸の重量に10~30前後の数字をかけてだいたいの水分量を算出することにしました。

この計算方法なら固形石鹸が10gであっても50gであっても応用できるのではないかと。

3種類の固形石鹸を使って実験

今回は3種類の固形石鹸を使っていろいろ実験してみました。

A.ドクターブロナー固形マジックソープ

  • ドクターブロナー固形石鹸→140グラム
  • 水・お湯→1000ml

ドクターブロナーの液体マジックソープの容器(約1000ml)に収まるくらいの量の液体石鹸を作りたかったので、水分量は「140グラム x 10 = 1400ml」と算出。

1400mlは中途半端なので1000mlの水分を加えることにしました。

B.手作りオリーブオイル石鹸

Homemade Castile Soap

  • 手作りオリーブオイル石鹸→300グラム
  • 水・お湯→3000ml

型入れを失敗したペットボトルで作ったオリーブオイル石鹸。グニャグニャで気持ち悪いです。

実験A.ドクターブロナー固形マジックソープの水分量が「石鹸グラム数かける10」なので「かける20」を試したかったけれど、ちょうどいい大きさの容器が見つからず。

仕上がり具合によって後から水を加えて調整すればいいやと思い「かける10」で実験することにして「300g x 10 = 3000ml」の水分を加えることにしました。

C.手作り適当レシピ石鹸

Homemade Canola Oil Soap

  • 手作り適当レシピ石鹸→100グラム
  • 水・お湯→3000ml

はじめてのペットボトル石鹸作りチャレンジで練習用としてキャノーラオイルやマッサージオイルなど家中のオイルをかき集めて作った適当レシピ石鹸です。

油くさくて使い心地があまり好きではないので、全部液体石鹸にしたいなぁと。

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水分量は「かける30」で「100g x 30 = 3000ml」と計算しました。

固形石鹸を液体石鹸にする方法・作り方

完璧な液体石鹸を作ることよりも、できるだけ手間・時間をかけずに簡単に作るといった点を重視しているので「だいたいこんな感じ」レベルのものです。

1. 固形石鹸を細かく削る・細かく切る

  • 固形石鹸を細かく削る・切る
  • 削った・切った石鹸を洗面器やバケツなどの容器に入れておく

ドクターブロナーのマジックソープは硬いので削りました。すごく疲れました。参考レシピwikiHowのようにブレンダー(ミキサー)に入れて細かくしてもよろしいかと。

失敗した手作りオリーブオイル石鹸はグニャグニャ柔らかいのでザクザク切っただけ。

手作り適当レシピ石鹸もザクザク切りました。

2. 水分(お湯)を入れる

削った・切った石鹸を入れておいた容器の中にお湯を入れます。

水道のお湯でも沸騰させたお湯でもどちらでもよろしいかと。

どちらかといえば沸騰させたお湯の方が石鹸をしっかり溶かすことができると思います。

3. オプション: グリセリンを入れる

保湿性を高めるグリセリンなどの油脂分を加えるといいそうです。

わたしはグリセリンを買いに行くのが面倒なのでグリセリンなしで作ってみることにしました。

お好みで。

4. 一晩放置する

そのまま一晩放置します。

一晩放置しなくても数時間で石鹸の色や形状に変化が見られる場合があります。

5. 泡だて器でよく混ぜる

溶けなかった固形石鹸が容器の底に残っていたりするので、泡だて器を使って全体的によく混ぜ合わせます。

混ぜると結構アワアワになります。

6. オプション: エッセンシャルオイルを入れる

Homemade Liquid Soap Castile and Canola Complete

香りづけにエッセンシャルオイルを入れます。

入れても入れなくてもどちらでもお好みで。

液体石鹸を保存容器に移した後にエッセンシャルオイルを入れてもよろしいかと。

7. 液体石鹸を保存容器に移す

Homemade Liquid Soap Castile and Canola

液体石鹸を保存容器に移します。

わたしは酢や精製水などの空き容器を再利用しています。

ちなみに電動泡だて器を使って混ぜた後しばらくは泡がもこもこしているので、少し時間を置いてから容器に移す方がよろしいかと。

固形石鹸から液体石鹸が作れるのか?実験結果

A.ドクターブロナー固形マジックソープ

液体にする過程で生じたトラブル

お湯1000mlでは足りなかったようで一晩放置したところ、ゼリーみたいなわらび餅みたいな状態に!

そこでさらにお湯500mlを追加することに。混ぜたらいい感じのとろみ具合になりました。

保存容器に移して出来上がり!

と思ったら翌朝ガチガチに。保存容器を逆さまにしてもびくともしません。固形石鹸から液体石鹸を作ることができないとはこのことか!と思いました。

Castile -Making Liquid Soap From Bar Soap2

逆さまの状態でしばらく放置しても出てくる気配がなかったのでスプーンでかきだすことにしました。

どろどろのジェルみたいなゼリーみたいな大根おろしみたいな、なんだかよく分からない形状です。

パンパンに詰め込むよりも、液体石鹸を保存容器の半分くらいまで入れて使うときにお湯を入れて混ぜて使ったり、ポンプ式の保存容器にすればよかったなぁと思いました。

Soap Container

使い心地・使ってみた感想

洗髪や食器洗いに使ってみました。

  • どろっと出てくる
  • 「とろとろ」というより「どろどろ」に近い
  • ちょっと気持ち悪い
  • ドクターブロナー液体マジックソープよりも泡立ち・洗浄力が劣る
  • 液体マジックソープ→約$20・固形マジックソープ→約$7だったのでちょっとお得
  • でも液体マジックソープの方が使い心地が断然いい

予想していた以上にどろどろで気持ち悪い液体石鹸になりました。

液体マジックソープを買うよりもお得とはいえ、これは今回限りだなぁという感じです。

B.手作りオリーブオイル石鹸

液体にする過程で生じたトラブル

一晩放置して翌朝確認してみたところ、マジックソープのように固まっておらず、泡だて器で混ぜたら、あんかけみたいなとろみがついていい感じの液体石鹸になりました。

なのでトラブルは特になし!

使い心地・使ってみた感想

洗顔や洗髪、ボディソープ、犬のシャンプーとして使ってみました。

  • とろみがちょうどいい
  • 泡立ちはまぁまぁ
  • マイルドな洗い上がり
  • 洗顔後つっぱらない

と全体的にいい感じ。お気に入りです。

C.手作り適当レシピ石鹸

液体にする過程で生じたトラブル

Homemade Castile and Canola

石鹸100グラム+お湯3000ml(石鹸の重量 x 30)は水分量が多すぎたのか水っぽくシャバシャバになってしまいました。

最初から多めに入れるのではなく、様子を見ながら少しずつお湯を入れて調整すればよかったなぁと思います。

使い心地・使ってみた感想

食器洗いや掃除、ハンドソープとして使ってみました。

  • ちょっと水っぽいけれどそれなりに泡立つ
  • ちゃんと汚れが落ちた
  • 油くさかったのでエッセンシャルオイル(レモン・ラベンダー)を入れたらいい感じ

可もなく不可もなくといったところ。

適当レシピのため固形の状態での使い道に困っていたのでちょうどよかったです。

まとめ

固形マジックソープはどろどろのゼリー状になったのに対して、手作り石鹸はゼリーのように固まることもなく、わりといい感じの液体石鹸になりました。

固形のまま使うなら市販の石鹸、液体にするなら手作り石鹸の方がいいのかなぁと。

そんなわけで

  • 完璧ではないけれど固形石鹸から液体石鹸が作れる
  • 石鹸の成分や種類によって仕上がりは様々
  • 家に余っている固形石鹸を有効活用できる
  • 使い道に困っている固形石鹸を使い切ることができる
  • 小さくなった固形石鹸をまとめて作れば上手に使い切ることができる

てな感じで「固形石鹸を液体石鹸にする方法」を覚えておいて損はなさそうです。

【追記】アレッポのオリーブオイル石鹸を固形から液体にしてみました。

【追記】アレッポのオリーブオイル石鹸を使ってみた感想をまとめてみました。

【追記】ドクターブロナーマジックソープを使ってみた感想をまとめてみました。

【追記】ペットボトル石鹸作りの道具や作り方・手順をまとめてみました。

【追記】ペットボトルで作るオリーブオイル石鹸の作り方・レシピをまとめてみました。

【追記】作りすぎた簡単手作り石鹸の使い心地をレシピ・材料別に比較してみました。

【追記】熟成1年!オリーブ・ココナッツ手作り石鹸の熟成期間による使い心地の違いをまとめてみました。

【追記】手作り石鹸の使用期限や酸化の原因と対策、保存方法などについて調べてみました。

マジック。

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