意外に簡単!ベッドボックスシーツの作り方

ついに手に入れた念願のウッドデッキ!でも予算不足!雑誌やカタログで見るようなおしゃれな屋外用家具は買えない状況なので、まずは家にあるものを徹底活用することに。

まずは長い間放置されていた古くて汚いテーブルをペイント、次にウッドデッキに面している古くて変な色の木製ドアをペイントしてイメチェンしました。

「予算不足なら手を動かせ!家にあるもの徹底活用!シリーズ」3回目の今回は手作りボックスシーツ。

ボックスシーツは周辺・底の部分にゴムが入っていてマットレスをクルッと包んでピタッとフィットするシーツです。

ワンタッチシーツやフィットシーツとも呼ばれ、英語ではfitted sheets(フィッテドシーツ/フィッテッドシーツ)と呼ばれます。

ベッドメイキングが苦手、平らなシーツ(フラットシーツ)が苦手なわたしは取り付け取り外しが簡単なボックスシーツが大好き。

というわけで今回はウッドデッキで使うソファーみたいなベッドみたいなデイベッド用にボックスシーツを作ってみました。

縫う距離は長いけれど意外に簡単!子供用、シングル、ダブル、クィーンもキングもあらゆるサイズのマットレスに応用できる!敷布団用も作れる!

手作りボックスシーツ・ワンタッチシーツ・フィットシーツの作り方・縫い方、布地の必要量の計算方法、手順、コツやポイントをまとめてみました。

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古いデイベッドとマットレスを活用

古いデイベッド

夫のお母さんがベトナム生活を終えてオーストラリアに帰ってくるときに持ち帰ってきたデイベッドです。素材はたぶん竹。バンブー。年季入ってます。

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最初は「邪魔だな」と思っていたけれど使ってみると結構便利。ソファーとしてベッドとして向きを変えれば転落防止の柵付き赤ちゃんベッドとして使えます。

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息子がはじめてつかまり立ちをしたのもこのデイベッド。なんだかんだ思い出いっぱいです。家の中には置き場所がないので今度は外で使うことにしました。

ボコボコになったマットレス

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IKEA(イケア)のシングルサイズのマットレス。

「ファスナー付いてるからカバー外して洗っちゃえ」と洗ってみたところ、洗濯して縮んでしまったのかカバーの中にマットレスが入らなくなりました。

夫が「ふざけんなイケア!」と叫びながら力づくで押し込んだら、途中でファスナーが壊れてしまい、中身が飛び出して表面がボコボコに。

全く使えない状態ではないのでディベッド用として使うことにしました。

ソファーっぽく見えるボックスシーツが欲しい

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「寝室からそのまま持ってきました」感が否めない普通のボックスシーツ。

  • 夜ウッドデッキで寝るわけではない
  • 家の延長・外にあるもう1つの部屋といった感じなのでちょっとインテリアを意識したい
  • 屋外用なので厚手の生地がいい
  • 屋外用なので汚れが目立たない色がいい

というわけでこれらの条件を満たすボックスシーツは売っていない、売っていたとしても予算不足で買えないので自分で作ってみることにしました。

ボックスシーツ・ワンタッチシーツ・フィットシーツの作り方

  • 費用:生地の大きさ・価格による
  • 推定所要時間:ミシン→約4時間~8時間 手縫い→約8時間~12時間(生地の大きさによる)
  • お手軽度:★★★☆☆ 何かと距離が長いので飽きるけれど手順は単純
  • 自己満足度:★★★★★ イメージ通りの仕上がり・達成感あり

材料

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  • 好きな生地・フラットシーツなど
  • ゴム(目安:2m~4m前後)

生地は7年くらい前に買ったIKEAのもの。確かソファーカバーを作ろう!と思って買った記憶があります。その後放置で現在に至ります。

平らなシーツが家に何枚もある!フラットシーツが苦手だ!という場合はボックスシーツにリメイクしてみるのもよろしいかと。

必要なゴムの長さは作るボックスシーツのサイズやゴムの伸び具合、好みのくしゅくしゅ具合に応じて調整します。

ちなみに今回使ったゴムの長さは

  • 切る前のゴムの長さ→約4.8m
  • ボックスシーツを作った後に余ったゴムの長さ→約2.5m

だったので約2.3mのゴムを使ったことになります。

1.必要な生地サイズを計算する

まずはマットレスのサイズに合わせて必要な生地のサイズ(大きさ・長さ)を計算します。

基準となるのはマットレスの縦の長さと横の長さ。そこにマットレスの高さ、マットレスの裏側でクルッとなる部分と三つ折りしてゴムを通す部分の長さを加えて算出します。

裏側でクルッとなる部分や三つ折りしてゴムを通す部分の長さはお好みで調整。

これが裏側でクルッとなる部分です。

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紙に長方形(マットレス)を描いて必要な部分を書き足していくと計算しやすいです。横長に描いた方が計算しやすかったので縦の長さ→短い辺、横の長さ→長い辺としています。

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生地の縦の長さ

  • マットレスの縦の長さ(短い辺)
  • マットレスの高さ(上下あるのでx2)
  • マットレスの裏側でクルッとなる部分の長さ(上下あるのでx2)
  • 三つ折りしてゴムを通す部分の長さ(上下あるのでx2)

これらを合計した数値が生地の縦の長さとなります。

今回使ったイケアのシングルマットレスの縦の長さは92cm、高さは18cmなので

  • マットレスの縦の長さ(短い辺):92cm
  • マットレスの高さ:18cmx2=36cm
  • マットレスの裏側でクルッとなる部分の長さ:7.5cmx2=15cm
  • 三つ折りしてゴムを通す部分の長さ:1.5cmで折ってアイロン+1.5cmで折ってアイロン=3cmx2=6cm

となるので92cm+36cm+15cm+6cm=149cm。

つまり、縦の長さ92cmのマットレスの上側に28.5cm(18cm+7.5cm+1.5cm+1.5cm)、下側にも28.5cm(18cm+7.5cm+1.5cm+1.5cm)を加えたサイズで裁断することになります。

そして、この28.5cmがマットレスの四隅のマチの長さとなります。

ちなみに今回は裁断する前の生地幅が149cmでギリギリだったため、裏側のクルッとなる部分の長さを7.5cmに調整しました。

生地の横の長さ

  • マットレスの横の長さ(長い辺)
  • マットレスの高さ(左右あるのでx2)
  • マットレスの裏側でクルッとなる部分の長さ(左右あるのでx2)
  • 三つ折りしてゴムを通す部分の長さ(左右あるのでx2)

これらを合計した数値が生地の横の長さとなります。

今回使ったイケアのシングルマットレスの横の長さは189cm、高さは18cmなので

  • マットレスの縦の長さ(長い辺):189cm
  • マットレスの高さ:18cmx2=36cm
  • マットレスの裏側でクルッとなる部分の長さ:7.5cmx2=15cm
  • 三つ折りしてゴムを通す部分の長さ:1.5cmで折ってアイロン+1.5cmで折ってアイロン=3cmx2=6cm

となるので189cm+36cm+15cm+6cm=246cm。

つまり、横の長さ189cmのマットレスの右側に28.5cm、左側に28.5cmを加えたサイズで裁断することになり、この28.5cmはマットレスの四隅のマチの長さとなります。

2.生地を裁断する

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計算した結果をもとに生地を裁断します。

今回は縦の長さ:149cm、横の長さ:246cmで裁断しました。

3.四隅にマチを作る

次に四隅にマチを作って立体=ボックス状にします。

方法としては

  • 線を引いてマチを作る
  • 生地をマットレスに合わせながらマチを作る

の2つの方法が考えられます。

個人的には線を引いてマチを作る方が作業しやすくて仕上がりもキレイだと思います。

線を引いてマチを作る方法

1).三角に折る

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隣同士の生地(辺)を合わせて三角に折ってアイロンをかけます。

折り紙を折るような感じで。

2).線を引く

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裁断するときにマットレスの上下左右それぞれに足した数値(わたしの場合は28.5cm)の長さの線を引きます。

できるだけ垂直に。できるだけまっすぐに。

この数値(28.5cm)がマチの長さとなります。

3).マチ針でとめる

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念のためマチ針でサッととめておきます。

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4).マチを縫う

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描いた線の上を直線縫いします。

5).不要な部分を切る

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不要な三角の部分(開くと四角)を切り落とします。

マチの出来上がり

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「四隅を三角に折る→線を引く→線の上を縫う」といった作業でマチの出来上がり。

まさにボックス状態です。

生地をマットレスに合わせながらマチを作る方法

裏返した生地をマットレスの上に置きます。スペースがあるなら床にマットレスを置いた方が作業しやすいと思います。

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隣同士の生地を合わせて三角に折ってマチを作る、みたいなイメージです。

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4.布端を処理する

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洗濯の頻度が高くほつれそうなので念のため布端の処理。

苦手なジグザグミシン。ぐちゃぐちゃです。でも見えないから気にしません。

5.三つ折りする

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ゴムを通す部分を作るために全体をグルッと三つ折りします。

  • 1.5cm折ってアイロン
  • もう1回1.5cm折ってアイロン
  • マチ針でとめる

距離が長いので疲れます。飽きます。

三つ折りの幅はゴムが通ればよいので2cmくらいでもよろしいかと。お好みで。

6.三つ折りした部分を縫う

三つ折りした部分をひたすら縫います。

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最後はゴム通し穴として4cm~6cm前後開けておきます。

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7.ゴムを通す

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ゴム通し穴からゴムを入れてひたすら進みます。

長いです。飽きます。

最後は合流したゴム同士をしっかり縫い合わせます。

8.ゴム通し穴を閉じる

縫い合わせたゴムを三つ折りの中に押し込んでゴム通し穴を縫って閉じます。

最後はゴムのくしゅくしゅ具合がなんとなく全体的に均等になるように調整します。

出来上がり

おそるおそるマットレスにボックスシーツを装着。ぴったりサイズ!計算合ってた!

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ゴロゴロしたり。飛び跳ねたり。でんぐり返ししたり。はしゃぐ息子とタイガー。

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配置変え。ペイントしたテーブルも大活躍です。

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【追記】子供用マットレスのボックスシーツ

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新生児から6歳頃まで使える子供用ベッドのボックスシーツも作ってみました。

  • マットレスサイズ:縦(短い辺)73cm x 横(長い辺)130cm x 高さ10cm
  • 生地の裁断サイズ:縦113cm x 横170cm

マットレスの裏側でクルッとなる部分の長さは6cm、三つ折りしてゴムを通す部分の長さは2cmで折ってアイロン+2cmで折ってアイロン=4cmに設定しました。

コツ・ポイント・注意点

厚みのある生地のゴム通し

ゴムがくしゅくしゅ凝縮している部分があったり、全然くしゅくしゅしない部分があったり、生地の中で安全ピンが外れて指に刺さったりとゴム通しはかなり悪戦苦闘しました。

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進み方もノロノロ。「もうすぐ終わり!」と思った矢先ゴール目前で完全にストップ。仕方がないので糸をほどいて開いてみたところ、ゴムも安全ピンもボロボロでした。

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緊急対策としてゴム通し穴から完全に停止した地点までゴムを通して停止したゴムと合流させ、その後ゴム同士を縫い合わせてゴム通し穴と糸をほどいた2箇所を縫って閉じました。

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そんなわけで厚みのある生地のゴム通しは非常に厄介です。疲れました。

厚みのある生地を使う場合は

  • 最初からゴム通し穴を2つ作っておく
  • ゴムが通りやすいように三つ折りの幅を大きめにする

など工夫すると後々の作業がだいぶ楽になると思います。

ゴムの長さ

必要なゴムの長さは

  • 作るボックスシーツのサイズ
  • ゴムの伸縮性
  • 好みのくしゅくしゅ具合

によって異なるのでゴムを通す前に短く切ってしまうと途中で「あっ!ゴムが足りない!」と焦ることに。

「ゴムが足りない!」と焦らないためにも

  • ゴムをやや長めに切っておく
  • 切らずにゴムを通して最後にゴムを切る

といった方法がおすすめです。

大きめボックスシーツを作るときの生地

一般的な生地幅は90cm~150cm前後です。

子供用やシングルサイズはまだしも、ダブルやクィーン、キングサイズのボックスシーツを作る場合そのままの生地幅では足りません。

大きめボックスシーツを作る場合は

  • 縦長の生地2枚を真ん中で縫い合わせる
  • 横長の生地2枚を真ん中で縫い合わせる

など2枚の布を中央で縫い合わせて1枚の大きな布にした状態でボックスシーツを作ることになります。

安全ピン

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紐通し・ゴム通しと呼ばれる手芸道具を持っていないので基本的に安全ピンを使っています。

安全ピンを使う場合は、小さくて弱々しい感じの安全ピンよりも、しっかりとした強い安全ピンがおすすめです。

まとめ

そんなわけで意外に簡単に作れるボックスシーツ。「切る→マチを作る→周辺を縫う→ゴムを通す」たったこれだけでボックスシーツが作れるなんて。

ただ、三つ折りする距離と縫う距離、ゴムを通す距離が長いので飽きます。飽きるので鼻歌でも歌いながら気楽に作業するのがよろしいかと。

自分の計算方法に多少不安があったものの、マットレスにぴったりフィットしたので嬉しいです。

計算方法さえ覚えてしまえば、どんなサイズや厚みのものでも作れるのではないかと。

こんなに簡単なら子供の保育園用ボックスシーツも作ってしまおうかと思います。座布団の即席イメチェンカバーとしてもよさそう。

夫も気に入ったようで「今度は自分の好きな生地で作って欲しい」だそうです。

好きな素材。好きな色。好きなデザイン。売ってるものもいいけれど手作りだからこそ得られるものってあるよねぇとつくづく思います。

【追記】中古で買った木製ダイニングテーブルとベンチをオイルフィニッシュ塗装メンテナンスで復活させました。

【追記】ウッドデッキでのくつろぎタイム用に超簡単ファスナーなしクッションカバーを作りました。

クルッと包む。

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