最初はあまり好きになれなかった築40年以上の古い家。
「大切な家族と暮らす家だから」「日々気持ちよく暮らせるように」という思いから、少しずつ家のリフォーム、DIY、メンテナンスに取り組んできました。
平日は仕事。週末は食材の買い出しやその他雑用の合間をぬって家のDIYリフォーム。
時間がない!できるだけ早く終わらせたい!できるだけ効率よくやろう!とバタバタしているうちに「息子に邪魔されないようにしよう」という気持ちが芽生えました。
なんだか最近妙に反抗的だなぁと息子の様子の変化に気づいてはいたものの、「きっとイヤイヤ期だろう」と思いそのままに。
そんな中、保育園から「様子がおかしいけれど何か心当たりはある?」と連絡。
家のリフォームやメンテナンスに必死になるあまり、小さいながらも一生懸命手伝おうとしてくれた息子を仲間外れ状態にして、知らず知らずのうちに傷つけてしまったようです。
「大切な家族と暮らす家」なのに家族を大切にしなくてどうするんだ!最低な親!と深く反省。それ以来「子供と一緒に作業する」ことをより意識するようになりました。
時間がかかってもいい。完璧じゃなくてもいい。ゆっくりでいい。子供と一緒に少しずつ作っていけばいい。といいつつも時々忘れる!
というわけで自分への戒めを込めて親子でDIY、子供と一緒に作業することによって得られたこと、学んだこと、見えてきた変化などをここにまとめておきたいと思います。
目次
子供と一緒にDIYホームセンターに行く
親の本音
- 集中して選びたい
- ホームセンターのスタッフと落ち着いて話したい
- ササッと用事を済ませて作業に取り掛かりたい
得られた変化
ホームセンターの名前(バニングス)を覚え、買い物中も飽きずに待てるようになりました。
ついでにタイガーも一緒。責任を持って品物をレジまで運んでくれるようになりました。
父と一緒に物を探す練習。「いったいどこにあるんだよ?」という欧米な感じのリアクションも覚えました。
子供と一緒に野菜を作る
親の本音
- 初の家庭菜園チャレンジなので集中したい
- 土で遊ぶと服が汚れるので困る
- 余計な仕事を増やしたくない
得られた変化
汚れたっていいじゃないか!と親子で土の感触を楽しみながら種まき。今でも思い出に残っています。
全滅したと思っていたレタスが突然復活してびっくり。いつもスーパーや八百屋さんで買ってくる野菜が自分の家で収穫できるなんて!ちょっと感動です。
新鮮なレタスをつまみ食いしたり、ペッと吐き出したり、「どうぞ」と言いながら犬に餌として与えたり。定期的に家庭菜園コーナーをチェックするようになりました。
子供と一緒に植物を育てる
親の本音
- 早く終わらせて昼寝したい
- ずっと外で遊びたがる
- 土で遊ぶと服が汚れるので困る
得られた変化
ホームセンターで子供用の帽子と手袋を購入。やる気が出たようで、ふざけたりせずに苗を植えてくれました。
すくすく成長中。息子の成長と植物の成長を重ね合わせてみたり。水やりも手伝ってくれるようになりました(担当:夫と息子)。
子供と一緒に庭の大掃除をする
親の本音
- 重労働なので夫1人で作業して欲しい
- 早く終わらせて昼寝したい
- 余計な仕事を増やしたくない
得られた変化
庭も家の一部なので今回は1960年代のバーベキューらしいコンクリート塊を片付け。夫のマネをして作業用ブーツをはき、砂場セットを持ち出して片付けを手伝ってくれました。
こんなにいっぱい積み上げて。
今度はトレーラーに積んで。「危ないから休んでて」と言っても「やる!」と言いながら作業続行。作業が終わったときの誇らしげな表情がとても印象的でした。
子供と一緒に壁をペイントする
親の本音
- ただでさえ大変な作業なので集中したい
- ペンキが散乱したら困る
- 塗りたくない部分にペンキが付着したら困る
得られた変化
保育園の先生から「ダメ!ではなく、道具を持たせて一緒に作業をしている雰囲気を感じさせて」とアドバイスがあったので早速実践。ローラーを持って嬉しそうに塗りはじめました。
ペンキなしでは物足りなかったようで黄色ペンキで落書き。ショック。でも「そのうちまた汚れるし、上から塗ればいいさ」と思えるようになり、なんだか心が広くなりました(自分)。
子供と一緒に古い家具をペイントする
親の本音
- ペンキが散乱したら困る
- 塗りたくない部分にペンキが付着したら困る
- 早く終わらせて昼寝したい
得られた変化
長い間放置されていた古くて汚いテーブルを屋外用塗料でペイント。得意気な表情を浮かべながら作業をはじめました。
やすりがけが終わったらペンキ塗り。古くて汚いテーブルがキレイになっていく過程を見ることができて楽しそうでした。さすがに疲れたのか珍しく昼寝。ラッキー。
昼寝から目覚めるとそこには生まれ変わったテーブルが!ちゃんと乾いているかどうか一応確認していました。
子供と一緒にウッドデッキに木材保護オイルを塗る
親の本音
- ペンキより簡単なので手伝って欲しい
- 保護オイルが乾く前に歩かれたら困る
- 早く終わらせて昼寝したい
得られた変化
念願のウッドデッキ!でも喜ぶのはまだ早い!天然木材保護オイルでお手入れしなければなりません。ブラシくれ!とやる気満々なのでオイルを塗ってもらうことにしました。
飽きたのか。疲れたのか。夫とわたしがせっせっとオイルを塗る姿を眺めながらゴロゴロしはじめました。羨ましい。
休憩終了。手伝ってくれるのかと思いきや今度はレゴデュプロで遊んだり、ブドウを食べたり、1人ピクニック。塗ってみる?と聞いたら返答はNo!子供は気まぐれです。
まとめ
自分たちのせいで一時期グレてしまった息子。
こうして一緒に作業する機会を意識的に増やしたことで、精神的に安定したのか、前よりも笑顔が増えたように思います。
言葉ではうまく表現できないけれど、親子で一緒に作業することで見えてくる「何か」があるんじゃないかなぁと。
子供と一緒にDIYしたり、何かを一緒に作ったりすることで自分も変わったと思います。
そのうち「面倒くせぇ」「友達と遊ぶから」と一緒に作業する機会や過ごす時間も減るだろうから、今のうちに子供と一緒にできることを楽しんでおきたいものです。
子供用軍手でやる気アップ。