基本的にパンツ・ズボン派のわたしが「いつかこのスカートを手に入れるぞ!着るぞ!」と長年思い続けてきたのは北欧フィンランド発マリメッコ(marimekko)のスカート。
たまたま雑誌で見かけたマリメッコ本社スタッフのコーディネートがもう本当にステキで頭から離れず。デンマーク留学のついでにフィンランドまで行って生地も入手してきました。
が、問題発生。肝心のスカートの作り方が分からない。全く分からない。
型紙もファスナーも使わずに簡単に作れないものだろうか?といろいろ考えながら、ふと思い出したのは小学生や中学生がプールの着替えのときに使っているスカートみたいなタオル。
巻けばスカート。開けばバスタオル。これなら型紙もファスナーもいらないはず。
ならばマリメッコも巻いちゃえばいいじゃないか!ごちゃごちゃ考えずに1枚の布を巻いてしまえ!というわけで巻きスカートを作ることにしました。
いつも適当ソーイング。ほぼ裁縫初心者のわたしでも作ることができた超簡単!巻きスカート・ラップスカートの作り方をご紹介します。
目次
大好きなマリメッコで手作り
なぜか布が好き。特にマリメッコが大好き。その中でも一番好きなのは定番のウニッコ柄。ボロボロになったバッグもかれこれ10年以上愛用しています。
面倒くさがりや。細かい作業が苦手。手先があまり器用ではない。ハンドメイドも得意な方ではない。
こんなわたしも、いつしか「大好きなマリメッコ生地でいろんなものを手作りしたい!」と願うようになりました。
そんな夢を妄想しながら、数年前フィンランドに行ったときに生地をまとめ買い。
当時は「将来女の子が生まれたらおそろいのスカートやワンピースを作ろう、男の子が生まれたら自分用にしよう」なんてぼんやりと妄想していました。
結局待ちきれず、子どもができる前に自分のものを作ることに。
もう10年以上も前になるけれど雑誌のマリメッコ特集に掲載されていたマリメッコ本社スタッフが着ていた「シンプルTシャツ+大胆なウニッコ柄スカート」コーディネートが最高にカッコよくて忘れられず。
個人的にふんわりしたラブリースカートよりもストンとしたシンプルな形のスカートが好きなので「ならば作ってみようじゃないか」と思ったのがきっかけです。
超簡単!巻きスカート・ラップスカートの作り方
- 費用:生地の価格による
- 推定所要時間:ミシン→約1時間~2時間 手縫い→約2時間~3時間
- お手軽度:★★★★★ 服なのに簡単に作れる
- 自己満足度:★★★★★ 思い描いてた通りの仕上がりで大満足
材料
- 好きな生地
- 糸
- スナップボタンまたはマジックテープ
1. 生地を体に巻きつけてスカートの仕上がりサイズをイメージ
残念ながら1つ1つの工程を撮影した写真がないのでこちらの写真で。
生地を体に巻きつけながら、自分の体型や好みに合わせてウェストや丈を調整します。
古いシーツやタオルなどを使って「こんな感じね」という感覚をつかんでおくのもよろしいかと。
ウェスト部分の調整
巻きスカートは前側に2枚・後ろ側に1枚の合計3枚(上記写真参照)の布が必要になります。
生地を裁断するときの横の長さは「ウェスト x 約3倍」、これに「自分好みの巻き具合」を加味して計算することになります。
「自分の好みの巻き具合」はスカートをはいたときに正面から見える柄のバランスや前側の一番上にくる布をどこまで巻くか?といったあたりのことです。
わたしは生地を巻きつけながら
- スカート前側1は「ここからここまで」
- スカート後ろ側は「ここからここまで」
- スカート前側2は「ここからここまで」
といった感じでウェスト部分にチャコペンで印をつけていきました。
チャコペンで印をつけた部分の長さを測ってみたところ、横約117cm x 縦約55cm。
本当はもう少し横の長さ(ウェスト部分)を長くしたかったけれど生地が足りなくなってしまったので断念。
しかも布1枚ではなく、こんな風に布をつなぎ合わせることに。もう少し余分に生地を買っておけばよかったとやや後悔しました。
スカート丈の調整
丈はお好みの長さで。
わたしは「やや膝下」くらいに調整しました。
2. 生地を裁断する
ステップ1で決めたウェストサイズとスカート丈を元に生地の裁断サイズを決めます。
仕上がり寸法+上下左右の縫い代分として3cm~5cmくらいの大きさが目安です。
生地の裁断サイズ計算方法
ステップ1で決めた仕上がりサイズは横約117cm x 縦約55cm。
さらに上下左右4辺を「1回目1cm折る→2回目1cm折る→合計2cm」で三つ折りすることにしたので上下左右に2cmずつプラスすることになります。
最終的な生地の裁断サイズは
- 横の長さ=仕上がりサイズ117cm + 縫い代2cm + 縫い代2cm =121cm
- 縦の長さ=仕上がりサイズ55cm + 縫い代2cm + 縫い代2cm = 59cm
と算出します。
仮に4辺を0.5cm幅で三つ折りする場合は「1回目0.5cm折る→2回目0.5cm折る→合計1cm」となるので上記計算式の縫い代部分を全部1cmで計算する、ということになります。
3. スカートの後ろ側にダーツを縫う
体の丸みに合わせて立体的な形にするためにダーツを縫います(写真黄色印)。
表から見るとこんな感じ。お尻の部分です。
裏から見るとこんな感じ。ちょっと雑です。
拡大するとこんな感じ。
ダーツの縫い方
わたしにとっては人生初のダーツ。
意外に簡単なのでちょっと練習すればできるようになると思います。
- V字でうっすらと線を引く
- V字を半分に折る
- ダーツを上から縫う
- ダーツが終わる少し手前まできたら残りの部分は布と平行に縫う
- ダーツが終わるまで縫わずに糸を切って結ぶ
ダーツが終わるあたりまで縫ってしまうと表に返したときにポコッとした部分ができちゃうそうです。
4. リボンを作る
スカートがずり落ちないようにリボンをつけます。リボンなしでスナップボタンやマジックテープだけでもいいかもしれないけれど、なんとなくリボン。
リボンは市販のものでもなんでもお好みで。
わたしはスカートと同じ生地で長さ約50cm、幅約1cmのリボンを2本作りました。
生地の裁断サイズは縫い代を約0.5cm~1cmとしてザックリ計算。横約52cm x 縦約4cmの生地を2枚使いました。
リボンの作り方
- 縫い代0.5cm~1cmくらいを内側に折り込む(写真左上)
- リボンの両端を内側に折り込む(写真右上)
- 半分に折ってマチ針でとめる(写真左下)
- 「わ」になっていない部分(=開いている部分)と両端を縫う
流れはこんな感じです。
5. リボンをはさむ・縫い代を三つ折りする・縫う
ステップ4で作ったリボン2本のうち1本を写真黄色印の箇所に巻き込みつつ、上下左右4辺を「1回目1cm折ってアイロン→2回目1cm折ってアイロン」で三つ折りします。
三つ折りした部分をグルッと直線縫いします。
6. 残りのリボンをつける
2本目のリボンを写真黄色印の箇所に縫い付けます。
スカートの表側にこんな感じにササッと。
7. スナップボタンをつける
後ろ側と前側1枚目をしっかり固定するためにスナップボタンをつけてみました。マジックテープを使ってもよろしいかと。
正直なところ、安全ピンでもいいかなぁという感じもします。
出来上がり
エプロンみたいな巻きスカート・ラップスカートの完成です。
求めていたのはまさにこんなスカート!シンプルに。でも大胆に。
裏地はつけていないのでペチコートを着用。そのままでもレギンスと合わせてもいい感じです。
親子おそろいのスカートなんてのも可愛いなぁと思います。
まとめ
ほぼ裁縫初心者のわたしでもスカートを作ることができました。
本当は型紙やファスナーを使った方がいいかもしれないけれど、思い描いてた通りのスカートを作ることができたので大満足です。
たまにはスカートもいいもんだ。ただ、産後「ちょっときついかな」と感じることが多々あるのでもう少し大きめに作っておけばよかったなぁと。
「もう無理」という時期がきたらバッグなどにリメイクする予定です。
憧れの手作り服。ちょっとハードルが高いけれど少しずつ増やしていけたらいいなぁと思います。
【追記】服じゃないけれどマリメッコ生地でレジ袋ストッカーを作ってみました。
アイ ラブ マリメッコ。