海外旅行といえばパスポート!パスポートといえば厄介なのがパスポート写真・証明写真の準備です。
高い、仕上がり(=自分の顔) がいまいち、髪がボサボサなど何かと不満が残りやすいもの。
パスポート写真の準備は面倒だけれど、今後5年または10年使うことになるのでそれなりにいい写真を使いたいというのが本音です。
特にじっとしていない赤ちゃん・子供の撮影は本当に大変。
なんとか自作できないだろうか?と思い、いろいろ試してみたところ、安く簡単に納得のいくパスポート写真を作ることができました。
安い!簡単!キレイ!パスポート写真も自分で作る!履歴書にもその他証明写真にも!
自分で撮影した画像を使って自宅で簡単に作れるパスポート写真の作り方やコツなどをまとめてみました。
目次
ここが厄介!パスポート写真
- 結構高い
- 仕上がり(=自分の顔)が気に入らない
- 気軽に撮り直しできない
- 写真を撮られることが苦手
- 撮影のために外出するのが面倒
- 撮影のために多少気合を入れて身なりを整えなければいけないあたりが面倒
- 赤ちゃん・子供の撮影が大変
- 赤ちゃん・子供のパスポート写真が受理されなかったらどうしよう?という不安がつきまとう
など。
海外旅行や一時帰国は楽しみだけれど、パスポート写真の準備やパスポート申請手続きのことを考えるとウキウキ気分が半減します。
オーストラリアのパスポート写真事情
今回は
- わたし→日本のパスポート更新
- 息子→日本のパスポート申請
- 夫→国際免許証
の3人分の証明写真を準備することに。
「自分の分だけならまだしも3人分って・・・あぁ面倒くさい、本当に面倒くさい、あぁ面倒くさい、面倒くさすぎる」とずっと心の中でつぶやき続けていました。
一番厄介なのは19ヵ月になる息子の写真。
息子がまだ3ヵ月くらいのときに撮影した証明写真を使えばいいじゃないか!と思ったら、パスポートは6ヵ月以内に撮影した写真を使わないといけないらしいので断念しました。
パスポート写真が撮れる場所
ザッと調べてみたところ、
- スピード写真・ボックス写真
- 写真屋さん
- 一部薬局(Chemist)
- 一部郵便局(Post Office)
という感じではないかと思われます(やや適当)。
ひどい!スピード写真・ボックス写真
飲み物の自動販売機と同じで日本よりも見かける頻度が少ないスピード写真・ボックス写真。
過去に一度だけ旅行先のビザ申請用に利用したことがあります。
で、ペロンと出てきた写真を見てショック。
いくら被写体が悪いとはいえ、ここまでひどい仕上がりになるのか!とその劣悪なクオリティに大きな衝撃を受けたことを覚えています。
日本のスピード写真はクオリティが高い!日本の技術は本当にすごい!と感動した瞬間です。
というわけでスピード写真・ボックス写真は却下。
どこにあるんだ!写真屋さん
- どこにあるのか分からない
- 探すのが面倒
というわけでこれも却下。
見たことない!薬局のパスポート写真サービス
- パスポート写真サービスを提供している薬局を見たことがない
- 探すのが面倒
というわけでこれも却下。
高い!郵便局のパスポート写真サービス
残るは郵便局のパスポート写真サービス!ということで調べてみたところ、なんと$16.95。印刷とデジタルコピーメール送付サービス込みの場合は$19.95。高い!
It costs $16.95 for a set of high-resolution full colour photographs, printed on quality gloss paper, or $19.95 for a printed set and an emailed digital copy.
『Australia Post』Instant passport & ID photos
さらに、たまたま別件で足を運んだ郵便局でちょうどパスポート写真を撮影しているおじさんと若い女の子がいたので撮影風景を観察してみました。
流れは
- おじさん・若い女の子は柱の前に立つ
- 郵便局スタッフがカウンター越しにデジカメでパシャッと撮影
- 画面を見せて「こんな感じね」と確認するだけ
- 撮り直しを頼める雰囲気なし
といった感じ。
こんなものに$16.95 x 3人分=$50.85も払えるか!というわけで、やっぱり自分で作ってみることにしました。
安い・簡単・キレイ!パスポート写真の作り方
無料で利用できる証明写真作成サイト・ソフト・アプリ
郵便局でパスポート写真の撮影風景を目撃して以来「なんとしても自分で」という気持ちが強まり、いろいろ調べてみることに。
本当に便利な世の中になったもんです。
「パスポート写真 自作」「passport photo maker」「make passport photo」などで検索すると無料で利用できる証明写真作成ウェブサイトやソフトがたくさん見つかりました。
その中でも使いやすいなぁと感じているのはインストール不要ですぐに使えるもの。編集機能に多少の違いがあるだけで使い方はどれもだいたい似たような感じです。
・日本語サイト
履歴書用の証明写真にも対応しています。
・英語サイト(日本語選択可能)
画面右上で日本語選択も可能です。
1. 撮影する
まずはデジカメで顔写真を撮影します。
今回のモデルは横たわるニャンまげ。
全体的に暗く、どんよりとした印象です。しかも横たわっています。こんな写真が本当にパスポート写真になるのか!という不安を感じます。
ちなみにパスポート写真の規格や条件は国によって多少異なるようなので、パスポート写真のガイドラインを参考にしながら撮影するとよろしいかと。
ちなみにオーストラリアでは背景に影が入っていたりすると撮り直し!と言われる可能性が高いと言われました。
『Australian Passport Office』Passport photo guidelines
2. 国・画像サイズ・印刷サイズを設定する
今回は『IDPhoto4You』を使いました。
- Country→国は日本のパスポート申請なので日本を選択しました
- Photo→国を選択すると自動で該当するサイズを選んでくれます
- Print Size→印刷サイズは標準の10x15cm(4×6 inch)を選択しました
3. 画像をアップロードする
- Choose File→クリックすると画像選択画面になります
- Upload→クリックすると選択した画像のアップロードがはじまります
4. 画像編集:範囲を調整する
画像のアップロードが完了すると画像内に枠が表示され、向かって右側の上の部分に仕上がりイメージプレビュー(Preview)が表示されます。
まずは使う部分=範囲の調整。枠内にマウスを持っていくと矢印マークらしきものが出現するのでマウスをそのまま顔の位置まで移動させます。プレビューにも顔だけ表示されています。
5. 画像編集:角度を調整する
四隅の■にカーソル合わせると回転マークらしきものが登場するので、ちょこちょこ動かしながら角度を調整します。
右上のプレビューを見てみると、横ニャンまげが縦ニャンまげになり、だいぶパスポート写真っぽくなってきました。
6. 画像編集:色を調整する
Brightness・Contrastという部分を動かしながら全体的に色味を調整します。
今回は美白を意識して調整。透明感のあるニャンまげに変身しました。
7. ダウンロードする
色調整が終わってMake Photoボタンをクリックしたらしばし放置。プレビューに仕上がりイメージが表示され、80秒~90秒後に勝手にダウンロードがはじまります。
ダウンロード完了!頬づえついてるスキンケアの広告モデル風。くすみのない透明感のある美ニャンまげがいっぱいです。しかも8枚!なんか嬉しい。
8. 印刷する
あとは印刷するだけ。
わたしは家にプリンターがないので量販店の印刷サービスを利用することに。
1枚20セントくらいで印刷することができたので、3人分のパスポート写真の合計費用はなんと60セント($0.20 x 3人分=$0.60)!
$1以下で、3人分を8枚ずつ=合計24枚のパスポート写真・証明写真を作ることができました。
郵便局のパスポート写真と自作パスポート写真の費用を比較してみると
- 郵便→合計$50.85
- 自作→合計$0.60
となり、$50以上節約できたことになります。なんだこの差は。
おそらく郵便局も同じように、ちゃちゃっと撮影して、ちゃちゃっと画像加工して、ちゃちゃっと印刷しているだけではないかと。
まとめ
というわけで自作パスポート写真は
- 撮り直しができる
- 納得のいく顔写真を使うことができる
- 画像編集できる
- 安い
- キレイ
- 簡単
などいいことだらけでした。
正面を向いているものの、笑って歯がうっすら見えているため、受理されるかどうか不安だった息子のパスポート写真。
念のため最寄りの日本領事館にメールで画像データを送信して問題ないかどうか確認したところ、大丈夫とのことでリラックスしてパスポート申請手続きを進めることができました。
節約もできたので、その分おいしいものでも食べようかと。
というわけで自作パスポート写真・証明写真はいいこといっぱい!
パスポートカバー。