「いろんな意味で身軽になれるらしい」ということでスタートした断捨離(だんしゃり)チャレンジ。
いざ整理・仕分けしてみると捨てられずに長年取っておいた変なものがいっぱいで一体何のために取っておいたのか自分でも謎。
もしかしたら自分も捨てられずにどんどん溜めこむHoarder(ホーダー)かもしれない、と思う瞬間が多々あります。
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病的なまでに物を溜めこむホーダー
溜めこむ、買いだめするといった意味を持つhoard。
Hoarder(ホーダー)は捨てられない、整理整頓ができないというだけではなく、単なる収集が「頭から離れない、強迫観念にかられるくらい執着する(obsession)」状態になることです。
例えばトイレットペーパーの芯だったり、何十年も昔の服だったり、拾ってきた椅子だったり。人によっては寝る場所がなくなるくらい、あれもこれも溜めこむといった状態です。
日本ではゴミ屋敷だなんだと騒がれるくらいであまりニュースや話題にならないかもしれないけれど、オーストラリアではドキュメンタリー番組が放映されるくらいです。
決して笑いごとではない、社会問題のひとつともいえる深刻な心の病といえます。
ホーディングに関するニュース
モノを溜めこんだ結果、火事や悪臭、家を失いホームレスになってしまうなど当事者であるホーダーズだけではなく、その家族や友人、周辺住民も巻きこむことになるので厄介です。
ホーディングが原因で起こった火事
危険です。
『The Australian』Hoarder warning after house fire
ホーディングを克服したDebraさんのお話
周囲の人からのサポートが必要です。
『news.com.au』From the hoarders mouth: What living with the illness is like
身近にいるホーダー
ホーディングに関するニュースや番組を見る度に「なんだか他人事とは思えない」と感じます。
なぜなら実際にわたしのかなり身近なところにもホーダーがいたから。
わたしが知っているホーダー
ホーダーにもいろんなタイプがいるそう。
わたしが知っているホーダーはこんな感じでした。
- 物でも動物でももらえるものは何でももらう
- とにかく捨てられない
- どこに何があるのか分からない
- 整理整頓できない
- 何かを手放すことに大きな不安を感じる
- 持っている物や新たに入手した物をやたら自慢する
- 誰かが捨てよう・片づけようとすると動揺して怒る
- ゴミやガラクタでも本人にとっては宝物なので「ゴミ」という言葉に怒る
- 物とお別れするときに泣く
- 高級化粧品や衣料品を数100ドル分購入してから数分後にハッと我に返り返品・返金に走る
なんというか溜めこんだ物=自分の価値を証明する=分身みたいな感じで完全に感情移入している印象。
目に見える何かで心の隙間を埋めようと必死になっている姿を見て少し気の毒だなぁと感じました。
集められた物も大切に扱われているわけではないので、ある意味気の毒かと。
まとめ
一体何のために取っておいたのか自分でも謎に思うような物を長年保管していたわたしも何かをきっかけにホーダーになるかもしれません。
忙しすぎて自分の時間が取れないときやストレスがたまっているときなど、何かしらの満足感を得るために必要もないのになんとなく買い物がしたくなる自分がいることも否めません。
病は気から。
心の健康状態によって自分もホーダーになる可能性があることを肝に銘じておきたいと思います。
ただ捨てればいい・片づければいいというわけでもない。